今年10周年記念を迎えたフランス最大のジャパニーズ・ポップカルチャーの祭典Japan Expo。来場者数がわずか3200人だった1999年の第一回目から10年、今年は16万4000人を記録した。そんなJapan Expoにひかれ参加する企業の一部を紹介する。
(Texte et photo Hajime Yanagisawa)
Japan Expoには今年初参加の人気デュオPuffy AmiYumi。「フランスで日本のアニメが予想以上に浸透していたのに驚きました。アニメと音楽がじょうずに連動しており、見て聴いて楽しめるのがJapan Expoの特徴だと思います。初めてのフランスライブでしたが来場者にあたたかく迎えられ、ライブも大盛況で嬉しかった。7月に発売 された「Bring it!」を多くのファンに聴いてもらいたい」とご満悦の二人。
「Japan Expoはとても楽しいイベント。会場でかわいい猫ミミを買ったので会期中はずっとつけていました」という初参加の分島花音さん。ライブ会場の広さにビックリしつつも、駆けつけたファンのためにフランス語で自己紹介を行うなどサービスも満点。今後の活動予定は、新作CDの発売と欧州ツアー。新曲もレコーディング中とのこと、予定では秋ごろにお披露目が出来るそうだ。
昨年に続き2回目の参加のスクウェア・エニックス。今年は売り上げが1.6倍もアップしたとのこと。今回は人気商品ファイナルファンタジーの他に、カプコンのゲームソフト「バイオハザード(Resident Evil)」のキャラクターのアクションフィギュアなども紹介。欧州は日本やアメリカと人気商品の傾向が違うので、来年は今年の分析結果を元にさらなる飛躍を目指すという。
Japan Expoでは既におなじみとなったバンダイ・ナムコグループのブース。玩具、ゲームソフトやアニメDVDなど幅広い商品を展開している。今年は、フランスでも絶大な支持を誇る聖闘士星矢関連の商品や、ドラゴンボールのトレーディング・カード、そして超合金ロボットの販売に力を入れているという。ゲームソフトやアニメDVDも順調に売り上げを伸ばしている。
業務用ゲーム機器や家庭用ゲームソフトの開発販売で有名なセガ。今年はセガがこれまでに開発したゲーム機やゲームソフトの歴史を知ることが出来るセガ・ミュージアムを企画。欧州で販売されなかった昔のゲーム機や、懐かしのゲームソフトなどが一度に見れるということで予想以上の来場者だという企画スタッフ。ウェブ上でも閲覧できるバーチャル美術館も計画中だそうだ。
時代を先取りしたファッションで国内外から絶大な支持を得ているラフォーレ原宿は今年3回目の参加。Japan Expo第3日目に行われたラフォーレ原宿ファッションショーでは1万6000人収容のメインステージを見事埋め尽くした。会場ブースではゴシック、ロリータ、パンクなどラフォーレ原宿一押しのファッション・ブランドが所狭しと展開され来場者を魅了した。
今年初参加のNTTドコモ。ブースではドコモのサービスと日本に旅行などで訪れたフランス人が利用できるNTTドコモのネットワークやドコモの携帯端末のレンタル・サービスの紹介を行った。レンタル出来る端末は3G対応機種なので、フランスで利用しているSIMカードを来日時に持参すれば、フランスと同じ電話番号で携帯電話が利用出来るとのこと。
日本の各種イベントを国際的に幅広く紹介するため、2007年に日本の経済産業省および日本のコンテンツ関連企業6団体 などによってJAPAN国際コンテンツフェスティバル(愛称CoFesta)は誕生した。Japan Expoでは、9月から10月にかけて集中的に開催される東京ゲームショーや、東京国際映画祭などさまざまなイベントの紹介を行った。
日本航空はJapan Expoの公式スポンサー。会期中に行われるコスプレ大会の優勝者へ日本への往復航空券を贈るなど尽力的にイベントに参加。近年は人気観光スポットの東京や京都だけでなく高野山での宿坊体験、高山、白川湖、金沢などの観光地や冬は雪祭りのシーズンに合わせて北海道を紹介している。後日航空券を購入してくれる来場者がいるなどリターン率は高いという。
Japan Expo初参加のJRは、日本を訪れる外国人に人気のジャ パンレールパス(JR Pass)を来場者に紹介。日本の人気観光スポットといえば京都、奈良、東京、大阪に軍配が上がるものの、旅行シーズンによっては北海道や九州など、近年は東北や四国なども人気があるそうだ。経済不況で海外からの旅行者は若干減ってはいるものの、フランスからの旅行者は年々増えているとのこと。
Japan Expo
10th anniversary
今年10周年目を迎えたJapan Expo。第一回目の1999年は来場者3000人程度の小さなイベントだったが、今年は昨年の入場者を上回る16万人を記録した。特設スタンドでは、これまでJapan Expoにゲストとして訪れた漫画家やアニメ作家の色紙やセル画が展示されており、来場者はJapan Expoの10年の軌跡を見ることが出来る。
バッティングセンター
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Japan Expo開催に合わせ今回誕生したバッティングセンター。バッティングブースは、アメリカからこのイベントのために特別に取り寄せた。球は子供でも楽しめるようにゴムボールが採用されているがバッティングマシーンから発射される本格派。日本における野球の歴史やグッズを知ってもらうためのブースも隣接しており、待ち時間の間も楽しむ来場者が多かった。
日本国際放送は日本放送協会(NHK)の子会社で、日本国外に国際放送を配信する放送局として2008年に誕生した。この放送局の特色は、番組が全てインターネット経由のストリーミングで配信されることと、大部分の番組が英語吹き替えで放送されてい ることだ。Japan Expoには初参加だが、来場者が日本のコンテンツに興味を持っていることに確かな手応えを感じている。
日本のポップカルチャーを紹介するテレビ局として絶大な人気を誇るNolife。Japan Expoのブースでは、Nolife関連グッズの販売のほかに、公開収録が行われるなど精力的に活動を行い、連日ファンが詰めかけるブースとなった。Japan Expoで行われた各種イベントも積極的に取材しており、Japan Expoの魅力を余すことなく伝える公式スポンサーとしても大活躍。
株式会社
ジャパンコンテンツ
TEL : +81(0)3-5530-9328
昨年に続き2回目の参加のジャパンコンテンツ。去年に比べると日本のビジュアル系の雑誌やフィギュアなどがフランスに増えてきた感じがあるそうだ。今後は日本にあるビジュアル系のコンテンツをウェブやiPhoneで配信を行ったり、フランス語版の出版を中心に活動をしていきたいとのこと。日本の雑誌をもっと身近に感じてもらえるようになれば嬉しいとスタッフ一同。
The Loooniesは日本のロックバンド、トライセラトップス の最新アルバム「Made in Love」収録曲「Future Folder」、「Loony’s Anthem」、「Made in Love」のビデオクリップに登場する架空のロックバンド。The Loooniesは、音楽ファンのみならずアニメ界にも話題を振りまき小説まで誕生したほどの人気ぶり。
日本のアニメ関連商品の販売を行うKaze。1993年に創立し、アニメ「ロードス戦記」のカセット販売からスタートした。2005年にはJ-Popに特化した音楽レーベルWasabi Recordを立ち上げ、分島花音を始めとする人気アーティストをフランスに紹介している。Japan Expoでは、KazeとWasabi Recordが協同のブースでそれぞれの商品を販売。
近々パリ市内で予定しているタコ焼き専門店のオープンに先駆け出店。漫画やアニメによく登場する食べ物として知名度はあるものの、実際に食べたこと無い人がほとんど。従来のタコ焼きとは少し趣向を変え、中の具はタコの他にサケとエビを用意。Atsu Atsuスタッフによれば、フランス人にはタコよりもエビが大人気だそう。1日におよそ2000食の注文が入ったという。
西日本のキー都市、大阪府と大阪市のジョイント参加。お好み焼きやタコ焼きなど大阪の名物を知っているなど、フランス人の若者が意外にも大阪に精通していることに一同ビックリ。今回はアニメの祭典ということで、大阪日本橋にある西日本最大の電気街でんでんタウンを紹介している。他にも大阪の観光名所や大阪を代表する企業などの紹介も行った。
パリではおなじみの京子食品はJapan Expo初参加。会場では、日本のお菓子や飲料水を中心に販売。特に人気だったのが、あんパン、焼きそばパン、ラムネやがぶ飲みクリームソーダなど日本ならではの商品。会場ブースでは取り扱っていなかったワサビや本だしなどの日本食材や調味料についての問い合わせも多く、初参加ながらも確かな手応えを感じたとのこと。
会期中ひときわ人気の高かったブースのひとつ味の素。このブースでは、日本ではおなじみのカルピスと、即席めんの親方ラーメンをPR。親方ラーメンは、その場で作ったものを試食してもらうデモンストレーション販売でお昼どきには長蛇の列。カルピスも、定番のホワイトの他、ブドウ味などさまざまなフレーバーを紹介。後を引くおいしさにおかわり殺到だった。
ギメ美術館はJapan Expoに初参加。主催者であるSEFAからの要望で参加を決定した。Japan Expoは、漫画とアニメの祭典と認識していたが、来場の若者たちがアジア美術にも興味を示していることに驚きと美術館スタッフ一同。来年もぜひ参加したいと確かな手応えをつかんだ様子。ブースでは、現在開催中の展示会の案内や美術館のウェブサイトの案内を行った。
1960年にジーンズの生産を開始。その後自社デニムの開発をスタートさせ、国産ジーンズの先駆けとして知られるようになったビッグジョン。Japan Expoの参加は今年が初めてだが「世界中どこでも、良い商品は必ず理解してもらえる」と初参加の気後れを感じさせないスタッフ一同。しかし、予想していたよりも年配の来場者が多いことにビックリしたそうだ。
パリのオペラ座地区に学校を構える語学学校AAAは、Japan Expo参加常連企業のひとつ。AAAスタッフによれば、来場者の日本語レベルは年々向上しており、最近は「こんにちわ」「ありがとう」など簡単な言葉を交わしてくれる人が増えたそうだ。毎年参加しているのでAAAの知名度も上がってきており、エシャンジュ(交換授業)についての問い合わせも多いとのこと。
漫画やアニメの人気も助け、旅行や留学目的で日本へ訪れる若者が増えてきたフランス。そんな若者たちの手助けになればと日本の日本語学校、ホームステイ手配会社とフランス旅行会社の3社が協同で日本へのホームステイをPR。ブースを訪れた来場者には、日本に関連する簡単なアンケートに答えてもらいながら日本の魅力を余すことなく紹介していた。
独自の学習法を用いて多くの外国人に日本語を教えてきた新宿日本語学校(SNG)。2003年にフランス支部が開校してからは、東洋文化学院(INALCO)の学生など日本語を学ぶ多くのフランス人が、日本語のスキルアップのためにSNGに在籍している。 「Japan Expoは初参加ですが、会期中に多くの若者から日本語留学について訪ねられました」とスタッフ一同ご満悦。
今年初参加のいけばなのブース。日本でいけばなの素晴らしさに出会い草月流師範資格を取得したマリー・アンドレさん(師範名:水桜)が、いけばなのデモンストレーションとアトリエを開催。マリーさんによれば、いけばなは年配の方だけでなく若者にも興味が高く大盛況だったとのこと。いけばなの魅力を少しでも知ってもらうためにも問い合わせは常時受け付けている。
フランス東部、ウイッチスハイム市に本社を構えるお茶の専門店ガイア。昨年は、初参加にもかかわらず予想以上の反響があったので今年も参加を決めましたとのこと。日本茶はもちろん、ヨーロッパやアジアなど世界各地のお茶を取りそろえている。会期中は、ブース内のアトリエ・スペースにて抹茶のたて方や緑茶の上手な入れ方などのデモンストレーションが行われた。
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