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美味しいワインを探してみよう
![]() ![]() ワインと一口に言っても産地や葡萄の品種、天候、作り手、醸造方法などによってさまざま。生産量世界一のフランスに限定したとしても、銘柄は数十万以上にものぼるといわれており、とてもじゃないが素人が美味しいワインを探すのは困難。だったら、専門家に選んでもらおう。有名なワイン・カーヴでは、販売員が客のニーズに合わせてワインを選んでくれる。最初は気後れするかもしれないが、合わせる料理の種類や好みなどを細かく説明すればきっと新しい発見があるはず。美味しいワインを求めカーヴに行ってみよう。 (Texte et photo par Hajime Yanagisawa) 写真)パリ19区のワインレストラン、シャポー・ムロン
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店内ではワインが所狭しと並べられている |
パリ市内オスマン通りのカーヴ・オジェは、1850年創立のパリ最古のワイン・カーヴ。パリ市内の大型ワイン販売店LAVINIAの相談役を務めるマーク・シバールさんが20年前からオーナーとなって切り盛りしている。
かつてオジェはクラシックなワインを基本に 取りそろえており、シバールさんはまず最初に取り扱うワインの見直しをした。こうして現在では、特級やブランドにこだわらず、本当に美味しいワインのみを選び、テーブルワインや自然ワインなども積極的に取り扱っている。
「『本物』や『伝統』という言葉が分かりますか?スーパーなどで『本物のうまさ』『伝統的調理法』などと書かれている商品がありますが、昔を知っている我々古い世代に言わせれば、どれも本物に遠く及びません。消費社会が進み、本物の商品と類似品の区別があいまいになってきています。私は本物の味をお客様に提供したい。たまにどこかの国の金持ちが、高級ワインを買いあさることがありますが、私はそんなお客さんはお断りです。フランスのワインは文化です。銘柄で飲むのではなく、料理とのマリアージュを楽しんでもらいたい。だから、私は店にいらしたお客様とは出来るだけコミュニケーションを取るようにしています」。
日本人は礼儀正しいが内気なのが難点だという。日本料理も大好きだというシバールさん、フランス語が不得手な人は、カタコト英語でも良いので一生懸命に話してみよう。フランスでしか見つけられないような面白いワインをきっと紹介してくれるはずだ。
Alice et Olivier de Moorの白ワイン( 左)とEric Pfifferling の赤ワイン(右)。どちらもシバールさんお薦めの自然ワイン
116, bd Haussmann 75008 Paris
TEL : 01 45 22 16 97
www.cavesauge.com
営業時間:9:00-19:30 年中無休
写真)レストランやホテルなどに卸販売も行うカーブ・オジェの店頭はいつも慌ただしく活気に満ちている
美味しい自然ワインとこだわり肉料理
Verre Volé
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カラフルなイスの並ぶ店内。気取りのないアットホームな雰囲気が人気 |
サンマルタン運河近くにあるヴェール・ヴォレは、自然ワインの販売とレストランがセットになった一風変わったワイン・バーだ。2000年にランクリ通りに最初の店舗を、2003年にオーベルカンフに2店舗目(販売のみ)をオープンさせた。お薦めはもちろん自然ワイン。食事時には、店内で販売されているワインの販売価格に「droit de bouchon」の7€を追加することでどのワインでも自由に楽しめる。例えば10€の場合は17€に、40€の場合は47€となる。必ずしも高いワインがおいしいと言うことではないが、追加料金はどのボトルを選んでも変わらないので高いワインほどお得感を感じる。料理は比較的クラシックなラインナップ。オーナー一押しの肉屋から新鮮な肉を仕入れている。
67, rue Lancry 75010 Paris
TEL : 01 48 03 17 34
営業時間:
12:00-14:30 / 20:00-23:00
年中無休
写真)夜になると、店の外まで客があふれ出す店舗
日本食材も積極的に料理に採用
Chapeau Melon
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左)料理では珍しいマテ貝の一品。ニンニク・バターの香りが最高 右)ブイヨンの味が凝縮された煮込み野菜と子羊のロースト |
パリの有名ワイン・バー、ル・バラタンの元オーナー、オリヴィエ・カミュさんが2003年にオープンしたシャポー・ムロンは、もともとはワインの販売のみを行うカーヴだった。しかし常連客の希望もあり、2005年に小さな レストランをスタート。次第に口コミでレストランの規模も大きくなり、今では予約ナシでは入店できない日もあるほどだ。この店にメニューは存在しない。黒板に書かれた4品のコース(31.50€)のみ。内容は週替わりなので、次に来たときに同じ料理に巡り会えるかは運次第。日本料理が大好きだというカミュさんはしょう油やポン酢など、さまざまな日本食材を積極的に料理に生かしている。店内で販売されている全てのワインは、販売価格に「droit de bouchon」8.50€を追加すると店内で飲むことが出来る。
92 rue Rébeval 75019 Paris
営業時間:販売15:30-20:00、月休
レストラン 水~日19:00-22:00日のみ料理はアラカルト、月火休
写真)山高帽が目印のシャポー・ムロン。
ピレネー駅からもベルビル駅からも近い
ワインの百貨店
LAVINIA
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左)ワインの百貨店の異名を取るLAVINIA 右)59€のギフトカタログ 「easy LAVINIA」、ボルドーワインをテーマにしたワイン3本 |
2002年にパリのマドレーヌ寺院近くにオープンした大型ワイン・カーヴ、ラヴィーニャ。 床総面積およそ1500㎡、商品数は6000点以上、まさにワインの百貨店的存在だ。取り扱っ ているワイン約5000点はフランスをメインに 世界各地からえりすぐったもの。この他に、シャンパンやスピリッツ類、またワインセラーなど酒類関連アクセサリーも扱っている。
近年は消費者のニーズに応えビオ・ワイン専門のコーナーを新設。店内インテリアも改良され、ワインの試飲コーナーが設置された。試飲はラヴィーニャ専用のプリペイドカードを使い、ワインのおつまみを注文することも出来る。
さらに新しい試みとして、プレゼントに最適 な「easy LAVINIA」を開発。これはギフト用のワインカタログで59€と79€の2種類があり、カタログをプレゼントとして受け取った人は、同封の専門用紙に希望のワインを記入して郵送するだけでワインを受け取ることが出来る。現在はフランス国内のみの発送だが、需要が高まればフランス国外も考えられるそうだ。
店内購入のワインに関しては、日本の郵送 会社を使い発送が可能。日本人のソムリエもいるので、日本語で相談出来るのもうれしい。
3, bd Madeleine 75001 Paris
TEL : 01 42 97 20 20
www.lavinia.fr
営業時間:
販売&試飲コーナー 月~土10:00-20:00、
店内レストラン12:00-15:00
日休
写真右)店内に設置された試飲コーナー。
専用カードをあらかじめ購入して利用する
高級ワインを探すなら
Au Verger de la Madeleine
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地下には特級ワインのヴィンテージが多く眠っている |
1937年創業のオ・ベルジェ・ド・ラ・マドレーヌで取り扱っているのは高級ヴィンテージワイン。素人でも一度は耳にしたことがある超有名ワインなどを中心にそろえている。場所柄、政治家や官僚などの利用もあるとのこと。店頭にないワインも相談に応じてくれるうえ、旅行者が海外へ発送する場合は免税価格で購入出来る。
4, bd Malesherbes 75008 Paris
TEL : 01 42 65 51 99
www.verger-madeleine.com
営業時間:月~土10:00-20:00
日休
若者ならではのトレンドのセレクト
Lovin’
2002年にシャトレー・レアル界隈にオープンしたワイン・カーヴ。コンテンポラリーを店のコンセプトにしており、内装からワインのセレクトまで若々しさが感じられる。場所柄、旅行者や近所の住民の利用が多く、人気ワインやお手頃価格のワインを多く扱っている。またビオ・ワインも数多くそろえている。
スタイリッシュなデザインのワインの陳列棚
40, rue Saint Honoré 75001 Paris
TEL : 01 42 33 34 58
営業時間:火~土10:00-13:30、16:00-20:30 月祝休
作り手にこだわる品ぞろえ
La cave des Papilles
パリ左岸のカーヴ・パピーユは、ワインの作り手にこだわった商品を取りそろえている。扱いの難しい自然ワインも、信頼のできる作り手から直接購入し販売しているので安心して飲める。また、午前中のみだが日曜日もオープンしているので急な需要にも対応できるうえ、毎月ワインのアトリエを開催しているので、興味のある方は連絡してみよう。
信頼の出来る作り手のワインが所狭しと並ん でいる
35, rue Daguerre 75014 Paris
TEL : 01 43 20 05 74
営業時間:火~金10:00-13:30 / 15:30-20:30、
土10:00-20:00、 日10:00-13:30、月祝休
ワインのイロハを覚えるのなら、
SPRING Wine School
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アメリカのSpecialiste of Wine の資格やシャンパーニュ騎士団シュバリエ(騎士)の称号などを持つ田中先生(写真左) |
せっかくフランスにいるのだからワインを勉強したい!けれどフランス語だとよく分からない……。そんなニーズに応えてくれるのが、オペラ地区に今年オープンした日本語のワイン学校、スプリング・ワイン・スクール。どのようにワインが出来るのか、テロワールとはどういった意味なのか、なぜ白ワインには辛口と甘口があるのかなどワインの総合的な知識が学べるワイン総合講座と、テーマ別に毎週開催される入門講座、ワイナリーを見学できる研修コースなど、コースもバラエティーに富んでいる。総合講座はワイン初心者を対象なので、これからワインを勉強してみたいという人も安心して受講できる。
在仏歴7年の田中智浩先生は、昨年半年間 掛けて世界一周し、ワインの知識を深めたほどのワイン・マニア。フランス産だけでなく、世界中のワインに関する広い知識を備えており、ワインに関する素朴な疑問にも親切に対応してくれるので気軽に質問してみよう。
16, rue Thérèse 75001 Paris
TEL : 01 71 19 76 34
月~金10:30-17:30
www.springwineschool.fr
ワイン総合講座(全12回):月木15:30-17:30、500ユー ロ(テキスト代金30ユーロ含む)
ワイン入門講座(全1回):金19:30-21:30、45ユーロ
*その他詳細はホームページでご確認下さい。
自然ワイン(Vin Nature)と
ビオワイン(Vin Bio)の違いってなに?
最近よく耳にするビオ・ワインや自然派ワイン。同義語のような印象を持たれがちだが、実際には以下のような違いがある。
● Vin Bio(ABマークの付いたワイン):
ブドウの栽培に使用される農薬や醸造時の添加物の量がフランスや欧州で定めるビオ商品の規定内であることを保証したもの。
● Vin Nature:
自然ワインと呼ばれるものは、農薬や醸造時の添加物を使わず自然のままの状態でワインを作ったもの。
添加物を使用しない自然ワインは、より取り扱いが難しく同じ年の同じ銘柄のワインであっても品質が一定していないことがあり、自然ワインを購入する場合は、信用の出来るカーヴで購入して色々と味の違いを比べ てみよう。
右写真)シャポー・ムロン、オーナーお薦めの自然派ワイン











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