ようこそ我が町へ
コゴラン Cogolin
フランスで献血

| フランスで献血 |
|
高い青空はツタの葉を赤く染め始め、紫色に熟れた実が一際目立っています。冷たい風に肩を撫でられ、体の芯がピリッと引き締まる季節です。ヴァカンス焼けからさめた肌に長袖の上着が心地よくなりました。サンダルを片付けて、素足にも別れを告げ、そろそろブーツを箱から出さなければなりません。
私が住んでいるコゴランでは2カ月に約1回の割合で献血が行われます。10月1日に行われた献血の模様をお伝えしましょう。 フランスの献血はフランス血液機関EFS(Etablissement Français du sang)によって行われます。18歳から70歳までの健康な人が自発的に無償で参加する制度になっています。献血の回数は、一年で男性5回、女性4回が目安で、一回の採血量は約500mlです。
献血ドナーカード保持者*には3週間ぐらい前にダイレクトメールが郵送され、町には数日前から献血を告げる横長の幕やポスターが貼られ、広報体制は万全です。献血時間は午前中8時から12時30分まで、会場は町の文化センターです。 受付では、献血ボランティア友の会ADSB(Amicale de Donneurs de Sang Bénévoles )のメンバーが受付け番号票を渡し、ドナーをEFSのデスクに案内します。いつもテキパキと采配を取り、献血が速やかに進むように気配りなさっている友の会「ラ・ジスクル川流域」支部のモリセット・ジス(Mauricette Ghis)さんにお話を伺いました。 同支部のメンバーは約80人で、モリセットさんは2001年からプレジデントとして活動されています。コゴランのほかに、グリモー、ラ・ガルド=フレネ、ラ・モルが加わり、全部で4つの町村が活動区域となっています。献血活動を組織するには、地域社会のさまざまな催し物に参加すると共に、2年に1回小学校低学年を対象に献血をテーマにした絵のコンクールを催しています。
私が会場を訪れたのは9時を少し回っていましたが、既に10人ぐらいのドナーが順番を待っているほどでした。EFSのデスクでドナーカードを提示すると、生年月日確認で本人に間違いないことを確かめたあとで、献血票と質問用紙が渡されます。質問内容は、ドナーに感染の恐れのある持病がないことと採血できる健康状態であることを確かめる内容です。 その後の医師との個人面談では、特にマラリヤ感染の恐れがないことと新しい性交渉パートナーの不在が口頭で再度確認されます。血圧測定の結果に異常がなければ、医師の許可が下り、献血となります。 献血の後は、ジュースやコーヒーなど飲み物とパン、チーズ、お菓子などの軽食が別室で提供されます。どのドナーも、軽食を取りながら20分ぐらい休憩してから帰っていきます。隣り合わせたドナーは献血に参加して既に30年という50歳代の男性でした。もう一人のドナーは20歳代の女性で、学生時代から献血に参加していると話していました。
今回の献血希望者は124人で、献血者は110人(初めての献血者は9人)でした。献血の有用性を自覚している人が、時間が許せば年に数回参加しているのが現状のようです。町から町へと毎日移動するEFSの職員たちは、準備が整った場所で能率良く採血の仕事をこなしています。献血の準備(ポスター貼りなど)と受付を担う献血ボランティア友の会が大きく貢献していのは言うまでもありません。 献血が無償でなければならず、いかなる利益も生んではいけないことになっています。代償が求められない行為であるからこそ、献血者の信頼性が高いと言えます。 モリセットさんのお話では、男性より女性の献血者が多いのは、注射を怖がる男性が多いからだそうです。男性の方が敏感なのかもしれませんが、直接命を授けることができる女性の方に献血者が多いのは理解できるような気もします。 *2回献血をすると、ドナーカードが発行されます。
|
|||||







EUR 







