
| 73. ミネラルウォーター vs 水道水 |
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12月9日付の「ルモンド」紙(電子版)によれば、フランス国内の水道水の使用量は年間60億平方メートル。1人あたりの1日の使用量は137リットル。しかし、そのうち飲み水となるのは1%未満で、年間消費量にして1人あたりわずか500リットル。 人間の体を構成する水分60%のうち45%は細胞に閉じ込められた水だ。 静かに体を横たわらせた成人男性が1日に排出する水の量はおよそ2.3リットル。内訳としては尿が1.2リットル、ふん便0.2リットル、その他0.9リットル。当然、人間が毎日摂取しなくてはならない水の量は、排出と同量の2.3リットル。飲料水として補給されるのはおよそ1.2リットル、食べ物からは0.8リットル、代謝物として0.3リットルだ。 水の供給は古代から都市設計の重要な部分を占めている。一般的に水道水は、生活排水を基本にしているというイメージが強いが、フランスの水道水は67%が地下水で、33%が地表水、つまり雑菌処理され再利用水へと変化を遂げたものが使われている。しかし、健康への意識が高まる昨今は、ミネラルウォーターがもてはやされ、飲料水としてのミネラルウォーターの消費量も増えてきている。 再利用資源の研究促進を行うエコ・オンバラージュによると、2006年に使用されたミネラルウォーターのが容器は約25万トン。そのうちガラス製が3万3480トンで残りがプラスチック製。プラスチック製の容器のうち実際に再利用されているのはおよそ半分だった。 仏国内の意識調査では、70%以上のフランス人はカモやガチョウの肥育に反対。しかし「肥育に反対するためにフォアグラの購入を控えるか」という質問に対しては70%が反対。本音と建て前の割合が見事に一致している。 エコロジー、節約など、国民の意識は向上している。しかし、ミネラルウォーターなどの消費量が増えているということは、容器(ゴミ/再利用ゴミ)の量が増えているということ。健康志向でミネラルウォーターを飲用したい気持ちはわかる。フォアグラ同様に、ゴミを減らすためにミネラルウォーターの消費を抑えることはできないかもしれない。水道水対ミネラルウォーター迷いどころである。 [参考文献] |
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