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寒さで縮こまっていた植木の葉っぱは日増しに大きくなり、アイリスや小さなマーガレットの花が咲き始めました。柔らかな若葉に包まれたカシやプラタナスの枝がゆらゆら風に揺れています。
私が住んでいるコゴランの北側に位置するモール山塊(Massif des Maures)のハイキングコースの一つを紹介しましょう。
結晶岩石から成る山々は深く浸食され、コルクガシ、栗の木、アルブジエ(arbousier)、ブライヤなどが生い茂っています。見渡す限り深い森が広がり、標高500メートル前後の峰が連なっています。
人を寄せつけない自然を背景に、モール山塊のほぼ中央の突出部(標高415メートル)にラ・ヴェルヌ修道院(Chartreuse de la Verne)が堂々とそびえ立っています。

稜線が重なり合うモール山塊

火災や略奪で朽ちかけていた修道院は見事に修復されました。

ファサードには珍しい“serpentine(蛇文石)”と呼ばれる
緑色の石が使われています。
コゴランからは約16km、コロブリエールからは約6km、車で県道14号線(D14)を走るとラ・ヴェルヌ修道院の案内表示が見えてきます。
そこから細い山道を数キロ登っていくと修道院に到着。修復工事に伴い、修道院の前のパーキングまではアスファルト道路が整備されています。
12世紀に建てられた修道院は、中世期からルネッサンス期にかけて栄え、周りの自然とは対照的な立派な建造物でした。
近郊の村々へ通じる細い山道が、今ではハイキングコースとなっています。かつて、人々が馬に引かせて荷物を運んだ道に違いありません。
修道院の手前約1kmの小さなパーキングで車を降り、北側に面した山道を修道院まで1時間程歩いてみました。
山の斜面を伝う道はカシの大木に覆われ、湿った森の匂いが漂います。
急流から道を守るために所々に積まれた石垣にはコケムシが、南仏からは遠い、水の国を歩いている錯覚に見舞われるほどです。
このコースの最後、急な坂を登りきると修道院の大きな建物が目前に広がるのが、とても印象的でした。

2本の小さな滝

修道院の北側の斜面には白い水仙の花が咲いていました。
修道院はモール山塊を巡るハイキングコースの出発点となってます。
プロヴァンス地方最大の巨石メンヒル(menhir)が遺されたPlateau Lambertまで足を伸ばすこともできます。
夏にハイキングを楽しむ方は、乾燥し暑いので、充分な飲み水やサングラス、帽子などはお忘れなく。そして、くれぐれも山火事には気を付けて下さい。
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● ラ・ヴェルヌ修道院
La chartreuse de la Verne
見学可能時間
11 :00-17 :00、夏期(6~8月)
11 :00-18 :00 *火曜(7・8月を除く)
1月、カトリックの祭日(クリスマス、復活祭など)は見学不可
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● コロブリエール観光案内所のサイト
ラ・ヴェルヌ修道院のページ(仏語)
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● コロブリエールに関する情報はブログ
「コロブリエールの栗祭り」 をご覧下さい。
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反橋妙子(sorihasi taeko)
1980年に渡仏。仏語を学び、言語学修士号を取得。リヨンで日本語教師を経て、南仏に移転後は観光ガイドとして南仏を回る。現在、通訳・翻訳業を専門とする。 taeko3011.jimdo.com |
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