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キム・ヤンヒ
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東京の区民プールで3歳(当時)の息子がおぼれかけた。当然息子は泣いている。配偶者と私は顔を見合わせ、プールから『出してはいけない!』と目配せし、「ワニさんしよか~」。横にいた日本人カップル、なんて可哀想な! と言わんばかりの視線。私たちはといえば、息子をプールに引き留めるのに必死だった。泣きながらプールを後にでもしたら恐怖心のみが残り、水恐怖症になる恐れ大だからだ。だから、すぐに恐怖を克服させなければならなかった。幸い、父母ワニの背中で息子ワニはすぐさまご機嫌となり、今では自称アマゾンワニにと成長した。
スキーのF1とも呼ばれるアルペンスキーの北欧選手の話。彼はオリンピックで転倒し、両足に大けがを負った。4年間のリハビリ生活では、事故コースのビデオを毎日見続けた。始めは直視できず手が震えた。怖くて見られなかった夜、悪夢にうなされた。見ないと余計怖くなることに気付き、怖くなくなるまで見てやろうと誓った。 そして彼は悲願のメダルを取った。
恐怖は、忘れられはしないが克服はできる。私は克服の仕方をフランスで学んだ気がする。
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A : C'est quoi cette ① cicatrice sur
tes genoux?
それ何? ひざの傷。
B : Ah, je me suis blessé dans un
accident de moto. On peut dire
que j'ai ② failli mourir.
バイク事故でけがしたんだ。死にかけたよ。
A : C'était si grave?
そんなにすごかったの?
B : Oui. Pendant longtemps après
l'accident, j'avais tellement peur
des motos que je voulais plus
conduire.
うん。長いこと怖くて運転したくなかったよ。
A : ③ Ça m'étonne pas.
そりゃそうでしょ。
B : Mais après je me suis rendu
compte que moins je conduisais et plus j'avais peur. Du coup je
me suis forcé à conduire pour
④ faire face au traumatisme. Et ça
a marché. La preuve, c'est que
je viens juste de m'acheter deux
voitures.
でも気付いたんだ、運転しなけりゃ余計怖くなるって。だから、トラウマに立ち向かうために無理にでも運転するようにしたんだ。うまくいったよ。その証拠に、車2台も買ったところだよ。
① cicatriceは「傷」。外傷にも、心の傷にも用いる。動詞cicatriserは「癒す」。Le temps cicatrise
toutes les douleursは「時はどんな悲しみも癒す」。
② faillir + 不定詞 は、「危うく~しそうになる」。
③ Ça m'étonne pasは「それは私を驚かせない」→「それはそうだ」。Ça m'étonneraitは、「それは驚きだ、そんなことはあるまい」。
④ faire face à~は、「~に立ち向かう、直面する」。faire face au dangerは、「危険に立ち向かう」。
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参考文献
Dictionnaire Historique de la Langue Française par Alain
Rey, Robert
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