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キム・ヤンヒ
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ノンはノンにあらず。前にも書いたが、「ノン」は「本気? かかっておいで」のゴングだ。
日本に引っ越す1カ月前、とある家具屋で大テーブルに一目ぼれ。が、納期は3カ月。1カ月なんて“絶対”ノン、と店を追い出されるところ、ぐっと踏みとどまる。いかにこのテーブルにほれ、この『作品』をどうしても日本に持って行きたい。土俵際、綱で『残った』力士のように一途に、一心に。私、店、アトリエ間の3日間の交渉の末、納期1カ月成立。
東京のフレンチスクール、最近やっとcentre
deloisirs(学童保育のようなシステム)が始まった。が、夏期バカンス中はナシと通告された。担当者にメールを送るが、「ナシ!」の一語。共働きのママ友達に声を掛け、嘆願メールを出すことに。共働きで祖父母が近くに住んでいないファミリーがいかに切迫しているか、懇々とメールで説明した。1週間後、担当者から、「アリ!」のメール。
ルールに基づいたノン! よりも、理由の説得力、切迫度によってノンがウイになるのは人間的というのか、いい加減というのか。
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A : En japonais, “hai” ne veut pas
toujours dire “Je suis d'accord”
mais plutôt “Je vous ai entendu”.
En français “non” ne veut pas
toujours dire “non”.
日本語で、ハイはいつも賛成を意味するとは限らず、むしろあなたの言ったことが理解できたという意味。そして、仏語でノンは、いつもノンとは限らないわ。
B : C'est-à-dire?
というと?
A : Quand j'ai commandé une
table, le ① délai était de 3 mois
mais j'ai réussi à ② négocier pour
1 mois. Un autre jour, au centre
de loisirs, ils n'accueillaient que
les enfants à partir de 6 ans, mais
j’ai negocié pour mettre mon fils
de 4 ans en disant que il est né
en janvier, qu'il a sa grande soeur
qui va aussi au centre, qu'il ne fait
plus la sieste, etc.
テーブルを注文して、納期が3カ月だったんだけど交渉して1カ月になったわ。別の時は、児童室。受け入れは6歳以上だったんだけど、交渉して4歳の息子を入れたの。1月生まれで大きいし、お姉ちゃんも行くし、もう昼寝もしないと言ってね。
B : Mais c'est fatigant de négocier
tout le temps.
でも、いつも交渉するのって疲れる。
A : Oui mais si tu ne négocies pas,
un non restera toujours un non.
ええ、でもしなきゃ、ノンはずっとノンのままよ。
① délaiは「期限」だが、ここではdélai de
livraisonの意味で「納期」。慣用表現としては、
dans le plus bref délaiで、「できるだけ早く」。改まった書簡などで使われる。
② négocierは「交渉する」。名詞はnégociation。entamer des négociationsで、「交渉を開始する」。négociateurは「交渉人、仲介者」。négociantは生産元で買い付けに当たる「仲買人」。
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参考文献
Dictionnaire Historique de la Langue Française par Alain
Rey, Robert
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