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lun 23 avril 2018
Maison & Objet

見本市「メゾン・エ・オブジェ」の魅力とは?

多くの見本市の中でも、フランス国内外から大きな注目を浴びているのが、年に2回開催される インテリアに関する国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」だ。1回の開催で約3000社が出展し、 総来場者数は約8万5000人という大規模なイベントになっている。見本市として成功している 「メゾン・エ・オブジェ」の魅力と効果に迫ってみたい。
(協力:ジェトロ・パリ事務所)

パリ近郊の見本市

パリ市とその近郊では1年を通して、ワイン、チョコレート、生地など、年間400件の見本市が開催されている。また、仕入れ人を含めた見本市への来場者は約900万人。出展社数は総計10万社にも上る。そのため、大きな見本市の開催期間には、パリ市内のホテルの予約が困難になったり、宿泊料金が跳ね上がったりする。  

見本市に呼び込む対象者もさまざまだ。「パリ・モーターショー」のように宣伝を中心に行っているものは事業者以外にプレスも多く、「サロン・デュ・ショコラ」のように事業者と一般の個人入場者を対象にしたもの、「パリ国際ランジェリー展」や「メゾン・エ・オブジェ」のように商談のみを目的としている見本市などあるが、大部分の見本市は商談のみとなっている。  

見本市の成功の鍵は、魅力的な出展者、そして確実に買っていく仕入れ人がいかに多く集まるかにある。商談のみの事業者向けの見本市では、出展者は年間販売額の大部分を売り、仕入れ人は大部分を買い付けるという。見本市の主催者は、出展者を厳しく審査し、質の高い出展者を確保しようとする。  

出展者、訪問者が多いパリの見本市の成功には、「パリ」というブランドも一役買っている。「創造の都」とも呼ばれるパリでの出展、成功は、欧州の市場のみならず世界に羽ばたくための登竜門でもあり、出展した実績そのものが評価される見本市も少なくない。

パリやその近郊にある大きな見本市会場として、パリの北、シャルル・ドゴール空港近くのパリ・ノール・ヴィルパント、そしてパリ市内南に位置するポルト・ド・ヴェルサイユが挙げられる。前者は後者よりも大きく、会場の展示面積は24万6000㎡。日本最大の見本市会場「東京ビックサイト」が約8万㎡というから、その規模の大きさが分かる。1つの会場に数千のブースが集まる見本市で数日間の会期中、仕入れ人はまとめて出展ブースを見て回れるため、コストや時間の面で効率が良い。そのため、見本市は商品を流通させる仕組みとして優れたモデルなのである。

数多くの見本市の中で、近年日本でも広く知られるようになったのが「メゾン・エ・オブジェ」。同見本市への来場者の国別ベストテンには日本が入っている。

「メゾン・エ・オブジェ」とは

年に2回、1月と9月に開催される見本市「メゾン・エ・オブジェ」は、インテリアに関するデザインの見本市の総本山と見なされている。家具、装飾品、テーブルウェアなど、最新のインテリアデザインの事情やトレンドを知るため、また最新の商品を購入するため、仕入れ人や店舗経営者なども来場する。  

「メゾン・エ・オブジェ」はパリ・ノール・ヴィルパントの25万㎡弱の会場を借り切り、更にその会場を拡張している。約3000社が出展し、インテリアや家具、デザイングッズなどの経営者や仕入れ人合わせて約8万5000人が来場する。  

経済効果も絶大だ。仮に、仕入れ人が1人当たり2000万円の予算を持って、数日間開催される1回の「メゾン・エ・オブジェ」で4万人が商品を買い付けたとすれば、約8億円という金額が売買されたことになる。  

また、継続して出展することにより、他のブースの同業、異業種の出展者とのつながりができ、訪問者の中から別の見本市への勧誘があるなど、可能性が大きく広がったという声もこの見本市ではよく聞かれる。

「メゾン・エ・オブジェ」への出展

出展者は、主催者の厳しい審査を経てブースを構えることになる。スペース料金を払えば誰でも出展できるという見本市ではない。見本市「メゾン・エ・オブジェ」の主催者の審査基準は高く、企業などにとっては出展したということがステータスになり、出展実績が大きな影響力を持つ。  

なぜ、そんなに「メゾン・エ・オブジェ」の見本市はブランド力を持つのだろうか? それは、「メゾン・エ・オブジェ」の質やレベル、魅力を維持、向上させたいと願う主催者の並々ならぬ努力にある。主催者は世界各国で行われている見本市なども回り、そのレベルにかなった企業を「メゾン・エ・オブジェ」に誘致しているという。だからこそ、そこに出展している高レベルの企業から商品を購入しようと、多くの仕入れ人たちが集まるのだ。

年々、日本からの出展者も増えている。日本貿易振興機構(ジェトロ)・パリ事務所では、2005年から「メゾン・エ・オブジェ」に「ジャパン・ブース」を設け、日本からの出展者を応援している。2012年1月はジェトロの支援で57社・団体が出展。日本人の来場者は1865人で、フランス以外の国別来場者数では7位だった。また出展者に与えられる賞の中で、出展申込審査が厳しく、競争も激しい、最新のデザインを発信する「Now! design à vivre」というゾーンにおいて、世界で活躍する日本人デザイナー、吉岡徳仁氏が「2012年のクリエーター」賞の1人に選ばれた。

吉岡徳仁氏「2012年のクリエーター」賞の
「Now! design à vivre」を受賞した吉岡徳仁氏

見本市
リピーターを持つことが本当の成功だ。仕入れ人は、毎回継続して買い付けたいブースに、見本市開催期日の初日と2日目にやって来る

「メゾン・エ・オブジェ」の概要

開催場所 Parc des Expositions de Paris Nord Villepinte
開催時期 年に2回、1月と9月
出展物 装飾品、雑貨、家具、テーブルウェア、織物、アクセサリー、贈答品など
出展者 職人、クリエーター、製造業者、出版物発行者、問屋業者、輸入業者など
来場者 事業者(小売業者、チェーン店業者、百貨店、アートギャラリー、建築装飾家、卸売業者など)
来場者数 85 766人の事業者…国外からは39 763人(アジア約11.7%)
来場者の66%に当たる
購入者の主な内訳
(2012年1月展)
• 54% 小売業者
• 14% 百貨店、ショッピングセンターなど
• 13% 製造業者
出展料金 (最低小間9㎡)
基本装飾なし 230€(㎡当たり)
基本装飾あり 284€(㎡当たり。壁、カーペット、電源含む)
小間数と割り当てられた㎡が一致しない場合は費用が調整される

2012年1月の出展作品

Ateliers d'Art de France
Ateliers d'Art de France
©Grégoire Sevaz

Linadura
Linadura
Collection Recto Verso
© Linadura Red dot honourable mention 2011
for Recto-Verso shelves.

Hall 5B côté déco ACTUEL
Hall 5B côté déco ACTUEL
©Anne-Emmanuelle Thion

objet de mode
Prix les découvertes accessoires maison
"objet de mode"

「メゾン・エ・オブジェ」への日本からの出展者を支援する
ジェトロ・パリ事務所に聞く

ジャパンブース
ジャパンブース

近年、フランス(パリ)での見本市に出展する日本の企業が増えているそうですが、それはなぜでしょうか? 

パリで行われる見本市は、まさに国際見本市で、来場者の半数近くはフランス国外から来ています。なぜこれほど多くの国から来場者が訪れるかというと、パリで発表される製品が、次シーズンの流行、傾向の基点になるからです。服飾の世界ではパリコレ、またパリコレに合わせて開催される各展示会が次シーズンの流行、傾向の発表の場となり、デザイン雑貨の分野ではこれが「メゾン・エ・オブジェ」展となります。海外に物を売り込む日本の中小企業の方も特に服飾やデザイン雑貨の分野では、まずパリの展示会から発信をし、海外に物を売り込んでいくという計画の方が多いため、出展企業が増えているようです。

日本の出展者、フランスの反応はどうでしょうか?

フランスにおいても「メード・イン・ジャパン」であることが、フランスのバイヤーにも安心感を与えていることを商談の場で出展者は感じるそうで、出展者は自分たちの製品が日本製品であることについて、責任感、使命感を新たにしています。

「メゾン・エ・オブジェ」に出展する日本の企業の現状は?

ジェトロの支援企業数を見ると2011年1月展では29社だったのに対し、2012年1月展では57社に増加しています。世界に市場や評価を求める企業が増えている傾向にあります。日本経済が停滞する中、海外でのビジネス機会を開拓しようとする意欲のある中小企業が増えていることは心強い限りです。

2005年から「メゾン・エ・オブジェ」に「ジャパン・ブース」を設けて参加していますね。

「メゾン・エ・オブジェ」はメゾン(家)を中心とするインテリアとデザインの最新トレンドを世界に発信する見本市です。デザイン、品質に優れた日本企業の商品をアピールするためには、打って付けの見本市であり、出展者にとっても質の高い来場者に商品を見てもらえるという利点があります。また、ここ数年でも来場者、出展者の数が増え続けており、世界の見本市業界で確固たる地位を築いています。日本でも「メゾン・エ・オブジェ」の知名度は高く、欧州市場開拓を目指し、デザイン性に優れたユニークな商品や明確なコンセプトを持つ商品が集まる傾向にあります。

ジェトロ経由で「ジャパン・ブース」に申し込みができるのですね。

ジェトロにお支払い頂く出品料には、スペース費、アシスタント雇用費、カタログ掲載費などの費用が含まれ、かつ、出品料の一部をジェトロが補助しているため、「メゾン・エ・オブジェ」主催者に直接申し込む場合よりも、出展費用が抑えられます。また、現地での商談に当たって準備すべき資料や物、価格設定や輸送方法などについてジェトロからアドバイスや情報提供をしますので、初めての海外出展の方でも安心して参加頂けます。

日本企業が出展するに当たっての注意点はありますか?

日本と欧州の見本市の違いとして挙げられるのは、日本の場合、見本市は製品発表や名刺交換の場であるのに対し、欧州の見本市は会場で実際に受発注が行われることです。日本から来た出展者からも、実際の取引が多くて驚いたという声があります。ですので、出展に際しての注意点としては、商談をする際の価格設定の仕方や、日本からの輸送手段・方法や商品受け渡しまでの経費を考えておくことです。そうでないと、せっかくフランスまで来たのに具体的な商談ができませんし、あいまいな情報で商談をしてもトラブルのもとになります。

「メゾン・エ・オブジェ」への出展方法

● ジェトロを通して「メゾン・エ・オブジェ」に出展を申し込む
ジェトロ本部(東京)へ。出品料金、条件などの詳細はホームページに記載されていますのでご参照下さい。
www.jetro.go.jp/world/europe/fr/events/20120502217-event
※2013年1月展の募集は、応募多数のため2012年 6月8日に受け付け締め切りとなりました。

●「メゾン・エ・オブジェ」に直接申し込む
「メゾン・エ・オブジェ」ホームページをご覧下さい。
www.maison-objet.com/en/contacts/#comment-exposer

 

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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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