フランスの魅力の一面は歴史と文化、ワインと食。「こだわりは食とワイン」と言うあなた、ブルゴーニュ小旅行はいかがか?パリからブルゴーニュ地方の首都ともいえるディジョンまでは車なら高速道路A6で2時間半、電車ならTGVを使えば約1時間。金曜の夜発でも行ける魅力的なくつろぎ空間なのです。この時期なら生き生きと茂るブドウ畑を訪ねるも良し、初秋ならば収穫のブドウ畑を訪ねるも良し。知っているようで知らなかったブルゴーニュを一気に紹介! (Texte et photo par Kazuhiro Chiba)
パリからは高速道路A-6経由1時間半でシャブリ村まで。ディジョンまでなら2時間半。TGV利用ならディジョンまで約1時間。
| シャブリ村へ Chablis シャブリ・グランクリュの格を持つ葡萄畑 |
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金曜の午後、少し早めに仕事を済ませて高速道路A6を南下すること1時間半、ブルゴーニュ地方の入り口シャブリ村に到着。シャブリと言えばフランスを代表する辛口白ワインの有名な産地で、魚介類を食べる機会の多い日本人には馴染みの深いワインでもある。シャブリの特徴はシャルドネ種で作られたスッキリとした味わいでありながら非常に薫り 高い辛口の白で、特に生牡蠣や魚料理には欠かせないワインのひとつだ。
豪華ホテルレストランで豪遊

「オステルリー・デ・クロ」外観
ゴージャスな週末の始まりはまずはここ、シャブリ村の「オステルリー・デ・クロ」から。オーナー兼シェフのミッシェル・ヴィノー氏が1983年に始めた三ツ星ホテルで、レストランとしてもオープン以来20年以上に渡って星を維持しており(2007年ミシュラン二ツ星)、問答無用で満足のいく豪華な料理が贅沢な雰囲気の中ゆっくりと楽しめる。ワインリストには地元ならではの豊富なシャブリがそろっており、前菜やメインにもシャブリをふんだんに使った料理が目白押し。レストランのみならず客室もサービスが行き届き、ブルゴーニュの小旅行の始まりとして裏切られることはない。

左)オーナーシェフの ミッシェル・ヴィノー氏
中)シャブリといえば生牡蠣
右)メニューの一品、子羊のソテー
シャブリといえば白ワイン

ドメーヌのオーナー、
ジョゼット・ニコールさん
シャブリ村観光なら一面に広がるブドウ畑を訪れることをお勧めする。畑ごとに格付けされた葡萄を眺めつつお気に入りの一本を探すのはワイン好きの極みともいえる。由緒あるシャブリ村において伝統あるプルミエ・クリュの畑を持ち、なおかつ若い世代がブドウ造りに力を注いでいるお勧めのドメインを訪れてみたい。
「ドメーヌ・ド・ラ・マンドリエール」のオーナー、ジョゼット・ニコールさん。ここのワイン造りは1920年、ニコールさんの祖父ウリスさんが現在所有するブドウ畑を購入した時にさかのぼる。その後ニコールさんの父、そしてニコールさんと2人の兄弟にしっかりと継承され、創始者の祖父亡き後、祖父に捧げる1本として氏の名前をつけた「キュベ・ウリス」はプルミエ・クリュ。「モン・ド・ミリュー」で栽培されたシャルドネ種をさらにセレクトして作られた思い入れの深い、「作品」とも呼べるワインとなっている。
| 現 地 情 報 |
| Hostellerie des Clos Rue Jules Rathier 89800 Chablis |
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| WEB | www.hostellerie-des-clos.fr |
| TEL | 03 86 42 10 63 (予約、詳細要確認) |
| FAX | 03 86 42 17 11 |
| アクセス | パリから、高速道路A6。20番出口 Tonnerreから出て左に曲がりシャブリ方面を12km程走行 |
| ホテル料金 | シングル58~78€、ダブル60~ 88€、 朝食10€、ディナー料金は別途 |
| Domaine de la Mandelière 55, route de Mont-de-Milieu 89800 Fleys |
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| WEB | www.domaine-mandeliere.fr |
| TEL | 03 86 42 19 30 (要予約) |
| FAX | 03 86 42 80 07 |
| 営業時間 | 10:00-12:00、14:00-17:00 |
| アクセス | Chablisからさらに県道D965を数キロ行くとFleys村に至る |
| ワインの値段など | 1本6€~、グラン・クリュ 12€まで |
| ボーヌ Beaune ボーヌのマルシェ |
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シャブリ村で白ワインを満喫したなら、お次は赤ワインの聖地ボーヌとニュイ・サン・ジョルジュ周辺に決まっている。
高速道路で通過するボーヌには興味はわかないかもしれない。だが、ひとたび足を踏み入れると、現在でも中世の面影を深く残す城壁に囲まれた一見の価値ある町だ。城壁沿いの環状道路は一方通行で車なら5分ほどで一周してしまうほど小さな町だが、その町を知らしめるほどの著名なワインがある。「オスピス・ド・ボーヌ」だ。オスピスと呼ばれる中世から続くカトリック系の病院が資金調達のためにワインの販売を始め、質の高さと営業の巧みさでその名をワインの世界に知らしめたマストな1本で、一度は味わう価値がある。また、そのゆかりのオスピスも訪れる価値があろう。ブルゴーニュの伝統的建築様式と共に当時の献身的な医療の様子も再現されている。
オスピスと並んで有名なのが朝市だ。ブルゴーニュの生産者がじかに軒を並べて気さくなマルシェを営んでいる。新鮮な野菜、ハムやソーセージといった定番に加え、花や香辛料、民芸品など品揃えもさまざま。特にお勧めは香辛料やハーブなどでアレンジされた種類豊富なソシソン。

左)マルシェはオスピスの隣の広場で開かれる
中)素晴らしい品揃えのソシソン屋さん
右)地元のジャムや蜂蜜も並ぶ
ボーヌの気さくなレストラン「ル・コンティ」

上)ブルゴーニュと言えばエスカル
中)ブッフ・ブルギニヨンも外せない
下)フランボワーズのタルト
1階は外光が入って明るく、清潔感あふれるビストロスタイル。地下は一転、ワインボトルに囲まれて静かに食事を楽しむのにぴったりのカーブスタイルと、ふたつの全く違った雰囲気を持つレストラン。一番人気のムニュ「ラ・ブルゴーニュ」(26€)をいただく。前菜には、ふんわりした食感の熱々エスカルゴが12個。メインに選んだブルゴーニュ料理の代表格ブッフ・ブルギニヨンは、とろけるように柔らかな牛肉と程良い赤ワインの香りが絶妙に溶け合う。デザートには、これまたブルゴーニュらしさがいっぱいのカシスを使ったケーキが登場。盛り付けにも工夫が凝らされ、見た目もアーティスティックで楽しい。 この他にも「パセリ入りハム(jambon persillé)」や「ホタテ貝のクレモン・ド・ブルゴーニュとトリュフとのグラス盛り合わせ(verrine de St-Jacques au crément de Bourgogne et truffes)」などのブルゴーニュらしい料理の他、猪のタジンや種類豊富なリゾットなど、どれを取っても満足の味。外してはならない気さくなレストラン。

左)心のこもったもてなしのルコンティ・オーナー夫妻
右)ワイン蔵を改装した店内
ボーヌでのワイン選びは「マグナム」で

マグナム外観
街のシンボル「オテル・デュー」から徒歩1分足らずのモンジュ通りで見つけたワインショップ「マグナム」は、ブルゴーニュの高級ワインのほか、店名にもなっているマグナム(1.5リットル入り)、マチュザレム(6リットル入り)などの大型ボトル、また20世紀初頭までさかのぼる古い製造年のワインも豊富に揃う店。せっかくボーヌまで来たけれど、ドメーヌやカーブを巡る時間がない、でも地元ならではのワインをぜひ手に入れたい……。そんな人にぴったり。初夏からはワイン・バーも併設される。店の前に並んだテーブルで「ちょっと一杯」が可能なのも嬉しい。
| 現 地 情 報 |
| Restaurant Le Conty 5, rue Ziem 21200 Beaune |
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| TEL | 03 80 22 63 94 |
| 休 | 日月 |
| アクセス | 高速道路A6でLyon方面。24番出口 Beauneから約10分。ボーヌマルシェから程近い中心地 |
| MAGNUM 15, rue Monge 21200 Beaune |
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| TEL | 03 80 22 69 44 |
| 営業時間 | 9:30-12:30、13:30-19:00 冬のシーズンオフを除き日曜含め毎日営業 |
| アクセス | Beaune出口から国道N74で約5分。 ボーヌマルシェから程近い中心地 |
おすすめのドメーヌ
| ニュイ・サン・ジョルジュ Nuits-Saint-Georges ドメーヌ・トプノ=メルム外観 |
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ドメーヌ・トプノ=メルム

著名ドメーヌが並ぶニュイ・サン・ジョルジュで18世紀から受け継ぐブドウ畑を守るのはロマンとヴィルジニー兄妹。高速道路A31をニュイ・サン・ジョルジュで下り、国道N74号線を10分程ディジョン方面に向かうと、左手にモレイ・サン・ドゥニ村が見える。ブドウ畑を横切り、集落のメインストリートを下ると右手に現われるしゃれた邸宅が「ドメーヌ・トプノ=メルム」だ。少なくとも1760年までその起源をさかのぼることが出来るという同家は、現在ドメーヌの経営で大黒柱となっている兄ロマンと妹ヴィルジニーで7代目。13ヘクタールのブドウ畑を所有し、「クロ・デ・ランブレー」、「シャルム・シャンベルタン」、「マゾワイエール・シャンベルタン」という3つのグラン・クリュを手掛ける。ロマンさんの信条は、「テロワール(風土)への尊重」。ということで、土造りからこだわっている。
写真・上)歴史を感じさせる中庭
写真・下)ドメーヌを守るロマンとヴィルジニー兄妹
| コート・ド・ニュイ Cotes de Nuits |
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カーヴレストランの 「ホステルリー・サン・ヴァンサン」

カーヴには厳選されたワインが
出番を待っている
ブルゴーニュ産の赤ワインのグラン・クリュがほぼ全てそろうのがディジョンとボーヌの間に位置するこのコート・ド・ニュイ。ドメーヌ巡りの後さらに1泊する余裕があるならばここ。ホテルは月並みだが、レストラン「アランビック」が素晴らしい。カーヴを生かし落ち着いた雰囲気の中でブルゴーニュ料理が堪能出来る。なんと言っても特筆すべきなのがそのクオリティとお値段。例えば、前菜にパセリ入りハム、メインに牛肉の赤ワイン煮込みとブルゴーニュならではの2皿を選び、これにチーズとデザートもついたムニュが夜でも22€。この味と雰囲気でこの価格はとっても良心的。ワインリストもワインのキャピタルだけあり充実しており、どれをとってもハズレなし!地元ドメーヌ関係者の利用が多いのも納得できる。
| ディジョン Dijon |
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ディジョンはブルゴーニュ地方の中心的な都市だ。意外に知られていないその見所を尋ねて廻るのも悪くは無い。とはいえ、歩いても3時間ほどですべて廻れるくらいの大きさなので食べて飲んでのブルゴーニュ巡りには程良いエクササイズ。

すっかり磨り減って
しまったふくろう
街の観光コースには足元にふくろうのプレートが埋められていて、これを辿れば一通りディジョンの名所旧跡巡りは出来る仕組みになっている。
旧市街の教会にある彫り物のふくろうは「撫でながら願い事をすると願い事がかなう」という言い伝えがある。ご覧のように既にのっぺらぼ うになっているが、あなたも撫でに行ってみる?

左)ノートルダム教会の表情豊かなガーゴイル達
右)店の軒先の装飾にもエスカルゴが!
ディジョンでのレストランなら……

シックでモダンなインテリアの店内
せっかくディジョンまで足を伸ばしたのなら、ぜひとも堪能したいのがミシュラン一ツ星の「シャポー・ルージュ」。華やかな赤を基調にデザインされたモダンなレストラン。星付の実力を味わっていただきたい。伝統的なフランス料理にとらわれず、ヌーベル・キュィズィーヌのテイストを取り入れた洗練されたディナーを楽しんでいただきたい。四ツ星に格付けされたホテルも併設されているので滞在にも一押し。
| 現 地 情 報 |
| Hostellerie du Chapeau Rouge 5, rue Michelet 21024 Dijon |
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| TEL | 03 80 50 88 88 |
| WEB | www.chapeau-rouge.fr |
| アクセス | 高速道路A6でリヨン方面。Pouilly en AuxoisもしくはBeaune出口からA31でDijon方面。市内に入ったら国鉄駅近く。 |














