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ven 26 mai 2017

フランスで結婚する - 結婚?PACS?同棲?

「結婚」といえば、
日本では役所に届出をする「法律婚」のこと。
しかし、フランスでは結婚しないで子育てするカップルも多く、
不思議とモテるオランド大統領も実は「未婚」。
フランスで『家族になる』には、PACS(パックス)や同棲など
結婚にかわるオプションも選べるからだ。
フランスで生きるカップルの皆さん、そして将来そうなる方々に役立つ知識をお送りする。
(取材協力:在仏日本大使館、パリ9区市民課、パリ2区小審裁判所)

※掲載の情報は、2016年4月時点のものであり、変更になる可能性があります。
詳細は、フランスの関係官庁や在仏日本大使館・領事館等にお問い合わせ下さい。

フランスで「結婚」「PACS」「同棲」する、とは?
法律が認めるカップルには3つの形がある!

結婚 Mariage

受け取る恩恵もそれに伴う義務も最も重い法制度。キリスト教国で結婚といえば、教会での結婚式を思い浮かべる人も多いのでは? しかし、フランスでは宗教的な結婚式を挙げる前に、必ず市役所(mairie)で挙式をする必要がある。国家と教会が結婚を許可する権限を争っていた歴史があるためだ。2013年からは同性結婚もできるようになった。

PACS Pacte civil de solidarité

結婚よりはるかに手続きが簡単な、手軽な共同生活の契約。1999年から実施。もともとは、結婚が認められていなかったゲイやレズビアンのカップル向け制度として考案された。実際には、使い勝手が良いので男女のカップルも多数利用している。解消も簡単なので、とりあえず社会保障や税法上の利益が受けられれば良いというカップルにおすすめの制度。

同棲 Union libre

フランス語の意味は「自由な結びつき」で、手続きも許可も一切必要ない形態。かつてナポレオンは、「同棲は法を無視しているから、法も同棲を無視する」といって、同棲を完全に無視するナポレオン法典を作ったが、それから時を経ることおよそ200年。今では立派にフランスの法律が認めるカップルの形であり、カップルのスタート地点でもある。

フランスのカップルの選択

2011年時点で、73%もの圧倒的多数のカップルが結婚している。ただし、1年間に結婚するカップルの数は、ここ10年だけを見ても減少傾向にある。意外にPACSが少ないが、これはPACSは結婚より歴史が浅い上に、結婚の前段階としてPACSを選び、結婚へと移行するときに解消するカップルが多いためである。とはいえ、最近の統計では、1年間の結婚式の数とPACSの登録数の比は、3対2程度(2014年で、結婚24万1千件、PACS17万3千件)。PACSはフランス社会に定着したカップルの形である。

結婚・PACS・同棲の割合 / フランスにおける国際結婚の割合

カップルの声紹介

結婚した理由は? 結婚しない理由は? PACS施行時に適齢期を迎え、今まさに子育て世代であるフランス在住の30代カップル4組に、選択の理由を聞いた。

ダビッドさん&礼香さん

同棲からPACSを経て結婚へ 
ダビッドさん&礼香さん

同棲から1年を過ぎたころ、学生だった礼香さんの滞在期限が迫っていた。結婚には早いので、まずPACSを選んだ。滞在許可の申請には、偽装ではないことを示す書類が求められたが、問題なく許可をゲット。その後、確信を得たので結婚。PACSは礼香さんの滞在資格のためだけ。2人にとって結婚は家族の象徴であり、家族になるために結婚した。

結婚もPACSもなしで2児を子育て中
ジュリアさん&アレクシさん

ジュリアさん&アレクシさん結婚制度に反対しているわけではないが、敬虔なキリスト教徒でもなく、結婚が家族の重要なシンボルだとも思っていない。いつまで続くか分からない結婚より、子どもを一緒に育てるほうが生涯続く重要な約束だと考え同棲の選択をした。現在専業主婦のジュリアさんだが、アレクシさんの健康保険でカバーされている。節税が深刻な問題になったらPACSも考えたい。

PACSのみで子育て中
順子さん&フランクさん(仮名)

失業中の順子さんの健康保険とフランクさんの節税のためにPACSを結び、その半年後に子どもが誕生。フランスでは婚外子に対する差別もなく、いま順子さんはフランス国籍を持つ子どもの親として、労働できる滞在許可を持っているので、結婚する必要性は感じないという。ただし、遺族年金(後述)や財産管理のことも考えて、将来的には結婚も視野に入れている。

子育てのため結婚した男性のカップル
マチウさん&ジュリアンさん(仮名)

2013年から認められている同性婚。2人は、法律改正後いち早く結婚を選んだ同性カップル。2人が結婚したのは、子育てのため。2013年から、同性カップルも養子をもらって「両親」としての子育てができるようになった。2人は、レズビアンのカップルと協力して外国での人工生殖を計画中。出産が成功したのちに、生まれてきた子と養子縁組をする予定。

1「結婚」「PACS」「同棲」の違いは?
各形態の違いを知り、自分に合った制度を選ぼう!

カップルはお互いにどんな義務を持つか?

結婚
  • 共同生活を送る義務
  • 扶養義務。別居しても継続。義父母や子どもの配偶者に対しても扶養義務が発生
  • 生活費を分担する義務
  • 連帯債務
  • 貞操義務
PACS
  • 共同生活を送る義務
  • 相互扶助義務。世帯の出費を分担することや失業や病気の際の援助
  • 連帯債務
同棲
  • 法律が定める義務はない

生まれてくる子どもの立場は? 子どもの親権や国籍は?

結婚
  • 母親の夫が、子どもの法律上の父親となる
PACS
  • 法律上の父親となるためには、子どもの認知が必要
同棲
  • 法律上の父親となるためには、子どもの認知が必要
父親の決定方法(上記)以外では、子どもの権利に違いが生じることはない
  • 親が結婚していなくても、一緒に暮らしていなくても原則は共同親権
  • 子どもの相続分は平等
  • 親の結婚やPACSは、子どもの国籍に関係しない(P13 Q&A参照)

カップルや子どもの姓は?

結婚
  • 夫婦同姓の義務はない。だが配偶者の姓を名乗ることは結婚したカップルの「権利」とされ、多くの女性が夫の姓を名乗っている
PACS
  • パートナーの姓に影響なし
同棲
  • パートナーの姓に影響なし
※いずれのケースでも、子どもの姓は、両親が結婚しているかどうかに関係なく、親が協議して決定。母の姓、父の姓、あるいは両親それぞれの姓を結合したものなどから選択できる

財産はどうなる?

結婚
  • 夫婦間で特別の取り決めをしない場合
    →結婚後に得た財産は夫婦の共有に。勝手な処分もできない
  • 特別な取り決めをする場合
    →共有する財産の範囲を広げる、逆に各自の財産の独立性を高めることもできる
PACS
  • 原則は、各パートナーが独立して財産を所有・管理する別産制
  • 各自の持分を2分の1とする共有制も選択可
  • 裁判所に登録するPACS契約に選択した財産制を明記する
同棲
  • 法律上は規制がない。お互いの協議で対応

所得税は?

結婚
  • 2人の所得を合算して申告する共同課税・納税が原則。別居などの事情がない限り、別々の申告はできない
PACS
  • 2人の所得を合算して申告する。最初の年に分離課税を選択することもできるが、後の変更は不可。共同課税は、パートナー間の所得格差が大きい場合にかなりの節税効果がある
同棲
  • 別々に申告・納税する

健康保険の被扶養者になれる?

2016年1月から、働いているかどうかに関係なく、フランスに定住している人は誰でも、個人の資格で健康保険に加入して医療費の払い戻しを受けられることになった。 成人の被扶養者という資格は今後廃止

配偶者やパートナーが死亡したときは? 相続税は?

結婚
  • 離婚や別居をしていない配偶者は、遺言で指名されていなくても自動的に相続できる。相続分は子どもなど他の相続人の数による
  • 相続税は非課税
PACS
  • パートナーは、遺言で指名されないと相続人になれないので、パートナーを守るためにはきちんと遺言を残す必要がある
  • 相続税は非課税
同棲
  • パートナーは、遺言で指名されないと相続人には なれないので注意
  • 基礎控除1594ユーロを超える部分は相続税が掛かり、税率は60%。財産のある人はPACSの方が断然有利

遺族年金は?

結婚
  • 生存配偶者(離婚した元配偶者も含む)は、故人が受け取るはずだった年金の一部を遺族年金として受給できる
PACS
  • PACSのパートナーは、遺族年金を受給する権利はない
同棲
  • 同棲パートナーは、遺族年金を受給する権利はない

フランスでの滞在許可やフランス国籍の取得は?

結婚
  • フランス人と結婚している人は、申請さえすれば1年間有効の滞在許可が交付される。労働可
  • フランス国籍は、結婚後4年を経過した後、共同生活が継続していることなどを条件に取得できる
PACS
  • PACSは、滞在許可を交付するかどうかの判断要素の一つで、絶対に交付されるわけではない。パートナー同伴で窓口に出向き、カップル連名での課税通知書、銀行口座の明細などを提示し、最低1年間の同居などを証明する必要あり。Vie privée et familiale記載つきの滞在許可が交付されれば、労働可
  • PACSだけでは、フランス国籍取得はできない。通常の審査をパスしなければならない
同棲
  • 結婚もPACSもせず、子どももいないケースでの滞在許可取得は困難な様子。他の立場で申請できないか、窓口等で相談を
  • フランス国籍の取得には、通常の審査をパスしなければならない
※いずれのケースでも、フランス国籍を持つ未成年の子どもがいる場合、労働可能な滞在許可が当然に交付される。子どもの保護者となる親の立場は、外国人でも守られている

2「結婚」「PACS」するための手続きは?
パリ在住の日仏カップルを想定し、各手続きをシミュレーション!

だれが?

結婚でもPACSでも血縁関係にない18歳以上の2人の人で、カップルの性別は問わない。男同士、女同士でも良い。

どこで?

結婚
住まいの市役所(mairie)の市民課(état civil)窓口で書類を提出。挙式も市町村役場内にある結婚の間で行われる。書類提出時のアポの要否や受付時間は、役所で直接確認を。
PACS
住まいの地域を担当する小審裁判所(tribunal de grande instance)の書記課(greffe)で登録。パリ市内では、区役所内に併設されている。公証人に登録してもらうことも出来る。

結婚の間
パリ9区役所の結婚の間。ここで結婚式を行う

必要書類は?

※日本人に提出が求められる主な書類。
過去の結婚歴などによっても必要書類は変わるので要注意
結婚
  1. 6カ月以内に発行された出生証書
  2. 独身証明書
  3. 納税額通知書、非課税証明書、ガスや電気の領収書など居住を証明する書類。それぞれの名前のものが必要
  4. パスポート
  5. 子どもがいる人は、子どもの出生証書か家族手帳(Q&A参照)
  6. 財産について取り決めをする場合は、公証人の証明
  7. 証人のリストとその身分証明書コピー

※1から3は、日本で発行される戸籍謄本を元に在仏日本大使館や領事館が作成してくれる。ただし、戸籍謄本にはアポスティーユ(公印確認)が求められるので、日本から戸籍謄本を取り寄せる際には、事前に日本の外務省領事局サービス室証明班にアポスティーユ付与を依頼する必要あり

PACS
  1. 6カ月以内に発行された戸籍謄本の翻訳
  2. 現在PACSをしていないことの証明(パリ大審裁判所に申請)
  3. 慣習証明書※
  4. 後見や保佐を受けていないことの証明書。外国人は、仏外務省の担当課に申請
  5. パスポート
  6. パートナーが血縁者でないこと、一緒に住んでいることの宣誓書
  7. PACS契約書(共同生活上の互いの義務やどの財産制度を選ぶかなどを決めたもの)

※在仏日本大使館・領事館では、PACS目的の慣習証明書を作成していない。本籍地が発行する戸籍謄本と身分証明書(無破産証明書)の翻訳を大使館で作成してもらい、慣習証明書の代わりに提出する
※書類の翻訳については、大使館・領事館の翻訳ではなく、裁判所に登録した翻訳者の翻訳を求める裁判所もあるので注意

手続きの流れは?

結婚
  1. 必要な書類やアポの要否、受付時間を役所で確認
  2. 書類をそろえて2人そろって窓口へ
  3. 書類が受理されると、2人が結婚することを知らせる 通知書が役所に10日間「公示」される。これは、2人が結婚することを広く知らせて、重婚などを防ぐことが目的
  4. 挙式日程が告知される
  5. 市長の取り仕切りで挙式
  6. 挙式後3カ月以内に、日本の大使館や領事館に婚姻届を提出する

※パリでは書類提出から挙式まで1~5カ月を要する

PACS
  1. 必要な書類やアポの要否、受付時間を担当裁判所で確認
  2. PACS契約書(上記7)を作成
  3. 書類をそろえて裁判所書記課へ提出
  4. その後は以下のいずれか
    ・裁判所が書類を受理し、後日改めて呼び出し
    ・裁判所によっては、書類受理と同時に手続き完了

※パリでは書類提出から呼び出しまで1カ月程度を要する

婚姻公示
市役所に掲示される「婚姻公示」。カップルの氏名、住所、職業が記載されている

パリ2区の区役所
パリ2区の区役所。パリではPACSを受け付ける小審裁判所も区役所と同じ敷地内にある

アドバイス!

フランスの公式HPなどの情報はあてにならない。必要書類は地域によっても異なるので、必ず窓口や電話で直接確認を!


挙式までは5カ月程度かかることもある。希望の披露宴会場をおさえるためにも、早めに準備を始めるが吉!

3 子どもを授かったら?

フランスでは2005年から、親の立場で子どもを区別すること自体をやめた。今日では、親の立場によって両親の義務や子どもの権利に違いが生まれることはない。

保障の一例

妊婦検診や妊娠中の検査費用、出産の入院費用などは健康保険(Assurance maladie)による払い戻しの対象。出産にお金はかからない。乳児検診も保険が利く。何らかの事情で健康保険に加入できない人でも、無料で妊婦検診や乳幼児検診を受けられるセンター(PMI)もある。PMI は、赤ちゃんの体重測定などにも便利。

収入制限つきの出産手当(Prime à la naissance)や収入制限なしで2人目から支給される家族手当(AF)、新学期の出費をカバーする新学期手当(ARS)、シングルマザー(ファザー)に育てられている子、親が養育費を払わない子などに支給される家族支援手当(ASF)など、多様な手当が存在する。困窮しているシングルの親には、生活保護(RSA)の加算もある。手当を担当するCAF の職員はプロ。自分の状況を説明すれば、可能性のある手当をすべて提案してくれる。

ベビーシッターや保育ママ (Assistante maternelle)などを雇うと、雇用主として負担しなければならない社会保障費を含め、1カ月1500ユーロ程度とかなり手痛い出費となる。しかしCAFが、社会保障費の全部または一部を肩代わりしてくれるため、実際の負担はこれより軽くなる。

子どもを預ける手段は?

認可保育園への入園は狭き門。しかしそれでも「保育園落ちた、フランス死ね!」とならないのは、他の選択肢が日本より充実しているから。自らの住居で子どもを預かる有資格者の保育ママや、自宅に来てくれるベビーシッターを雇うことも広く普及。他の家族とベビーシッターをシェアして費用を抑える保育シェア(Garde partagée)もある。

4 「離婚」「PACSの解消」をするときは?
備えあれば憂いなし。別れる時のことも調べておこう!

手続きの流れは?

離婚
  • 合意がある場合、離婚の合意はあるが条件が合わない場合、結婚が破綻している場合、どちらかに過失がある場合など、フランスの離婚には4タイプある
  • 合意がある場合でも、離婚協議書を弁護士に作成してもらう。日本のように届出だけでは離婚できないので注意
  • 協議離婚以外の場合には、裁判所が離婚の条件を定める。まずは弁護士に相談
PACS
の解消
  • 2人の合意でPACSを解消するときは、PACSを登録した裁判所に、受領通知付き書留で解消を申告するだけで完了
  • 合意がないときは、裁判所付属の執行官(Huissier de justice)を通じてパートナーに解消を通知。相手の同意がなくても、一方的に解消可能
  • パートナーのどちらか、あるいは双方が結婚したときは自動的に終了

子どもはどうなる?

  • 別れたカップルであっても、親として各自が親権を持つ
  • 子どもの養育費は経済力に応じて両親それぞれが負担する。金額は裁判官が決定
  • 子どもの住まいは、両親それぞれの住居に定めて子どもが行き来をする。もしくはどちらかの親の家に定めて、同居していない親と子どもが面会交流することも可能
  • 国際カップルが破綻した場合、相手の同意なしに自分の国へと子どもを連れ帰るのは、違法行為に当たりNG。まずは弁護士に相談を!

成立後は?

離婚
  • 財産の分割
    → 2人の協議で行うが、争いがある場合には裁判所が分割を命じる
  • 慰謝料
    → 過失のある配偶者に対して請求する。離婚によって重大な損失を被る場合には破綻離婚でも請求可
  • 補償手当
    → 離婚によって生じる格差を補うために元配偶者間で支払われる補償金。額は、当事者の協議あるいは裁判所によって決定
PACS
の解消
  • 選択していた財産制に従って、自分たちで財産を分割する
  • 協議が調わないときは、裁判所が介入する

最近の日本での動き

日本では、結婚していない親から生まれてきた子(非嫡出子)の相続分を2分の1とする民法の規定が存在していたが、最高裁は2013年にこれを憲法違反と判断。この規定は改正され、子どもの相続分は平等になった。


2015年、日本の最高裁は、女性のみに課されていた6カ月の再婚禁止期間を憲法違反と判断。他方で、選択的夫婦別姓が認められていないことについては、憲法違反ではないという判決を下した。政府は、離婚時に妊娠していないことが証明されればすぐに再婚できるように民法を改正する予定。


2015年11月、東京都世田谷区で同性カップルのためのパートナー宣誓制度が開始された。区の要綱によると、いずれかが区内に居住する20歳以上の同性カップルが、互いを人生のパートナーとする宣誓書を提出すれば、区は宣誓を証明する受領証を発行する。ただしフランスのPACSと異なり法的効力はない。

5 「結婚」「PACS」「同棲」にまつわるQ&A

Q. フランスに住んでいる日本人がPACSをしたら、その効果は日本で認められますか?

A. 日本にはPACSと同様の制度がないので、日本ではPACSは効果がありません。例えば、在仏の日仏カップルがPACSをして、日本に移住しようとしても、フランス人のPACSのパートナーは、配偶者の資格ではビザを取得することはできません。

Q. フランスに住んでいる日本人がフランスで同性結婚をするのに必要な書類(独身証明書等)は、在仏日本大使館や領事館で作成してもらえますか?

A. 可能です(次項目も参照)。

Q. フランスに住んでいる日本人が同性結婚をしたら、その効果は日本で認められますか?

A. 日本では同性結婚を認めていないので、フランスで同性結婚をしてもその効果は日本では認められません。例えば、同性の外国人配偶者が、日本に長期滞在しようとした場合、配偶者としてのビザを取得することはできません。

フランス初の同性結婚式
フランス初の同性結婚式。男性カップルのブルーノとヴァンサンがモンペリエで結婚式を挙げた

Q. 出生証書(Acte de naissance)とは、日本でいう「戸籍」のことですか?

A. 戸籍は、夫婦と未婚の子どもが記載される家族の登録簿で、日本独特の制度です。フランスにはそのようなものは存在しません。フランスでは、出生、結婚、死亡といった個人の人生の出来事を、その出来事が起きた場所の役所で、各証書に記録するという方式が取られています。ただし結婚やPACS といった重大な出来事は、出生証書の余白に記入されるので、出生証書を取り寄せれば結婚やPACS をしているかが分かります。

Q. 家族手帳(Livret de famille)とは何ですか?

家族手帳(Livret de famille)
家族手帳。日本の戸籍と違い、自分で管理・更新しなければならない

A. カップルが結婚したときや、非婚カップルに子どもが生まれたときに交付されます。カップルとその子どもに関する情報が記載されます。家族関係を証明できるので、保育園の入園手続きなどでいちいち出生証書を取り寄せなくてすみます。フランスで結婚したカップルであれば、日日カップルにも交付されます。

Q. フランス生まれの子どもの国籍はどうなりますか?

A. 両親の1人がフランス人であれば、どこで生まれても、子どもは仏国籍を取得します。日仏カップルの子どもの場合、日本国籍を維持するためには国籍留保を大使館・領事館への届出の際に申し出て下さい。ただし、日本は重国籍を認めていないので22歳になる前に、どちらかの国籍を選択しなければなりません。両親が2人とも日本人の場合、子どもが13歳に達すれば仏国籍を申請できます。また、フランスで生まれ育ち18歳に達した子どもには、仏国籍が自動的に付与されます。

Q. ハーグ条約とは何ですか?

A. 国際カップルが破綻すると、子どもを失うことを恐れた親が、子どもを自分の出身国に連れ去るというトラブルが起きやすくなります。この場合、もう1人の親は子どもに会うことが難しくなります。ハーグ条約は、連れ去られてしまった子どもを元の居住国に返還するための手続きや、国家間の協力を定めた条約です。フランスをはじめ欧州連合(EU)各国やアメリカなどが加盟しており、日本は2014年に加盟しました。また同条約については、DVを避けて外国へ逃れた親子をいかに保護するかなど、課題も指摘されています。

 

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*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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