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mer 20 septembre 2017

在独日本人のための関連情報

パリ市と日本 ~ 交流と連帯 ~
5 mai 2011 更新

スマトラ島沖地震やハイチ地震など、市内の人々のためだけでなく世界で起こる災害の支援をパリ市は積極的に行う。東日本大震災に際しても同様だ。一方で、文化面を始め日本の自治体とさまざまな交流を続けてきたパリ市。日本に造詣が深く、パリ市の文化政策を担当するジラール助役にパリ市の日本に対する思いと支援について聞いた。

クリストフ・ジラール氏クリストフ・ジラール氏
Christophe Girard

パリ市助役文化担当


1956年、メーヌ=エ=ロワール県ソミュール市生まれ。国立東洋言語文化学院(INALCO)、Institut Britannique à Paris(当時)で学ぶ。ドキュメンタリー映画製作、ブドウ栽培、モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)でモード戦略担当、仏エイズ撲滅協会(Associations de lutte contre sida)の副会長など多岐にわたる活動の後、2001年から現在までパリ4区助役及びパリ市助役文化担当を務める。また、10年よりイル・ド・フランス地域圏議会議員。05年以降、社会党に所属。現在はポンピドー・センター理事会員、パリ第7・第8大学で理事会員なども務める。「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」の創始者でもある。

パリ市と日本

パリ市は東京都の町や京都市、広島市とも協力関係を結んでいます。日本はフランスにとって大切な国であり、日仏両国間における友好関係の歴史はとても長く、パリ市としてはシラク市長時代から築き上げられてきました。

日本はパリ市にとって存在感のある国です。市内の美術館や画廊では日本美術が紹介され、日本料理のレストランや日本人社会などが身近にあります。パリ市民やパリ近郊の人々は、日本人を家族のように近い存在だと思っています。

震災後、パリ市の対応

パリ市庁舎東日本大震災後、ドラノエ市長はパリ市民を代表し、日本もしくはパリに住む日本人に対して連帯と友情を表明しました。パリ市は、フランス財団、フランス赤十字社など4つの大きな非政府組織と共に寄付金を集めることをウェブサイトで告知し、各区役所にも募金箱を設置しました。日本が支援を必要としている期間中、具体的かつ最も効果的な援助をする、パリ市はそう決めたのです。また3月下旬に開かれたパリ市議会では、齋藤泰雄・在仏日本大使の出席のもと1分間の黙とうを捧げ、日本人に対するパリ市民の連帯を示すため、市庁舎の正面にはフランス国旗とEUの旗の横に日本の国旗を掲げました。

今回の災害で個人的に学んだことは、自然とは巨大で、人間は万物を支配しているのではないということ、そして人は愚かなことをするのだということです。原子力発電所の老朽化は、日仏共通の問題。フランス人は日本の原発の欠陥や、日本政府が原発事故による危険性を軽ろんじたことを批判していますが、これは間違いです。今回の災害を通して我々も日本から学んだのであり、謙虚に教訓として受けとめ、将来に向かって問題提起をしなければなりません。

経済的な意味でも、今の日本はフランス人にとって心の重要な位置を占めています。今、フランス人は日本と連帯したい。日本製の物を買いたいのです。私自身もこれまで以上に日本の物を買おうと非常に気に掛けています。

日本人の皆さん、日本を不幸な国だと思わないでください。日本は地震の国。地震災害の危険は永遠につきまといます。人々は小さな国土、日本という船の上にいるようなものです。時には凪に漂い、時には荒波に襲われ、それでも災害を乗り越え、生き抜いてきた日本人から、我々は多くを教わっています。今フランス人は日本人を見守り、寄り添っています。日本人の皆さん、ためらうことなく我々に災害の痛み、辛さを話してください。

日本文学が教えてくれたこと

私の日本への興味の始まりは、青春時代にさかのぼります。遠洋航路の船長だった叔父が送ってくれた絵はがきにあった日本の風景、張ってあった切手の美しかったこと。その後16歳になり、三島由紀夫の小説「Confession d'un masque (仮面の告白)」に出会い驚くほどの感銘を受けました。国立東洋言語文化学院(INALCO)に進み、その後2年間日本で暮らしています。当時、東京ではモードの潮流が起こっていました。面白い形の靴を制作する熊谷登喜夫氏や詩人の高橋睦郎氏ら、出会いにも恵まれ、日本人との交流の輪を得られました。

私にとって日本は、特に文学や映画の分野で重要です。実際に今読み進めているものの1つに、大江健三郎が1963年に広島を訪れて書いた「ヒロシマノート」があります。この書は、福島県の原子力発電所の事故、更には核と世界を考える上で非常に重要なものです。

文学を含め、日本にはたくさんの律格や価値観があり、日本に関する経験は、私の人生に今でも影響を与え続けています。


東日本大地震直後のパリ市の動き
3月13日 パリ市を含めたイル・ド・フランス地域圏の消防士24人が地震、津波の被災地に向けて出発
3月17日 ドラノエ市長がパリ市民の名のもと、日本に対し支援と連帯を表明
3月18日 パリ市の各区役所に募金箱を設置(4月15日まで)
3月25日 ドラノエ市長が日本人に向け、深い同情の念を表明
3月28日 パリ市議会が開かれ、そこで1分間の黙とうが捧げられる

パリ市庁舎
Hôtel de Ville de Paris
4, rue de Lobau 75004 Paris
TEL : 3975
www.paris.fr

 

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