現在こちらのレストランは、Pinardと名を変え、同じシェフが腕をふるっています。
「ここの料理はどの皿も丁寧に作られていて、美味しいお肉が食べられる」と噂のコンセルヴァトワールの裏道にひっそり佇むレストランに行ってみた。シェフであり、オーナーであるフランクさんは、真面目で多くを語らない…… そう、“The 職人”と名付けたいフランス人。本人とサービス係の2人で営業するこのレストランは、フランスの田舎にあるような素朴な空間。

濃厚なクリーム・ソースが旨い
前菜にはサラダ系の冷製のものが多く、この日は寒かったので暖かいひと皿、「エスカルゴとアスパラガスのパイ」をチョイス。ホワイト・ソースが敷かれた皿の中央にはアスパラガスのパイが置かれ、周囲を取り囲むように並べられたエスカルゴ……運ばれ来て思わず頬が緩んだ。見た目も美しいこのひと皿は、濃厚なソー スがパイと旨く絡み、エスカルゴの食感が程良いアク セントとなっていて、とても美味。
メインにはお目当ての肉料理をと、「鴨の胸肉、フォアグラ添え」と「コニャック風味の牛肉ステーキ」をオーダー。日本人に言わせるとパリの一般的なステーキ類は不評だが、ここの肉はどちらもとても柔らかくジューシーで、焼き加減も抜群!ソースも肉と良く馴染み、あっさりとしていながらコクがあり、一同大感激。鴨肉の上にはフォアグラがのり、その上にトリュフのソースがかかり、牛ステーキからはほのかにコニャックが香るという、どちらもとっても贅沢な皿!双方とも素材、焼き加減、ソース、どれをとっても素晴らしかった。そしてメインに必ず付いてくる「グラタン・ドフィノア」(薄切りにしたジャガイモを生クリームやチーズと混ぜて焼いたグラタン)も、素朴な味ながらとても美味しく、口に運ぶ手が止まらない。

左)素材、焼き加減、ソースが絶妙な鴨の胸肉
右)コニャックでフランベされた牛フィレ・ステーキ
デザートに選んだ「オレンジ・リキュールのアイス」は、「どうやって、こんなにふんわりと爽やかに作れるの?」と、思わず聞いてしまった珍しい食感だった。
この日はマイナス3度というとても寒い日で、客足も少なく、正直少しドキドキして頂いたのだが、お値段もこんなに食べて28€と、想像以上の満足度だった。

左)アイスと思えない、ふんわり爽やかなデザート
右)カントリーな天井の梁、白い小花が印象的な店内
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