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sam 16 décembre 2017

いいとこ見つけたフランス

Wallonia
ベルギー南部のワロン地方で五感を癒やす

ベルギーのフランス語圏である、南部のワロン地方。豊かな自然の中に、歴史的建造物や世界遺産、美しい町が隠れているこの地方は、紅葉が始まるこれからの季節が美しい。そして、この時期のもう1つの楽しみは、ジビエ。アンデンヌの森で狩猟されたイノシシやシカ料理は絶品で、近隣諸国からもジビエを求めてワロン地方へやってくる観光客が絶えない。(Text:Kei Okishima)

ディナンの城砦
断崖にそびえ立つ、ディナンの城砦

宣教師だったゴッホがいた場所

ブリュッセル中央駅から列車で約45分。2015年の欧州文化首都に選ばれたモンスは、かつて炭鉱で栄えた町。市庁舎は、ブリュッセルよりは規模が小さいものの、ゴシック様式の堂々たる建物は圧巻で、町のシンボルとなっている。この市庁舎の入り口付近にある鉄の猿の彫刻は、触ると福を呼ぶと言われ、観光客に大人気。いつも触られているので、頭部は磨かれたように光っている。

市庁舎の横にいる鉄の猿
市庁舎の横にたたずむ鉄の猿

モンスから車で約10分のキュエム村には、1879〜80年、画家になる前のフィンセント・ヴァン・ゴッホが住んでいた家が残っている。当時、この付近の炭鉱地帯に宣教師としてやってきたゴッホは、坑夫の家に居候していた。ゴッホはこの場所で孤独の中、自分は宣教師ではなく、やはり絵描きになろうと決意した。木が茂る静かな場所にひっそりと立つ石造りの家には、現在、ゴッホの鉛筆画や、弟のテオに宛てた手紙などを中心に展示されている。

Maison de Van Gogh
火~日10:30-12:00/13:30-18:30(日14:00-18:00)
入場料:5€
Rue du Pavillon 3
7033 Cuesmes (Mons)

断崖にそびえ立つ、威厳ある城砦

モンスから列車に乗り、ディナンへ向かう。この町は銅製品の製造加工で栄えた。サックスフォンの発明者、アドルフサックスの生まれ故郷でもある。これにちなみ、ディナンでは4年に1度サックス国際コンクールが開かれている。

まずは町を眺望するために城砦へ。かわいい町並みとは「対照的」と感じるほど、城砦に威厳を覚えるのは、断崖にそびえ立つからだろうか。城砦からの眺めももちろん、ミューズ川の対岸に渡り、城砦を見上げるのもお勧めだ。

ここの名物「クック・ド・ディナン」は15世紀から作られている伝統菓子だ。原料はハチミツと小麦粉というが、かなり堅く、紅茶など、飲みものに浸してやわらかくしてから食べるのが正解。魚や動物、聖人、ブーケなど、かわいらしい型で焼いたものが多く、大きさも手のひらサイズのものから、A4の紙ほど大きいものまである。堅く、日持ちがするので、お土産に最適だ。

クック・ド・ディナン
トランクに入れても崩れにくいクック・ド・ディナン

La Citadelle de Dinant
10~11月中旬 10:00-17:30、
11月中旬~3月10:00-17:30(金休)、
1月10:00-16:30(週末のみ)、
4~9月10:00-18:00
入場料:8€
Place Reine Astrid 3-5
5500 Dinant
TEL : +32 (0)82 22 36 70
www.citadellededinant.be

アンデンヌの森のジビエを食べたくて

ディナンから、旅の最後の目的地、デュルビュイへ。列車の駅はバルボー(Barvaux)が最寄り駅で、観光シーズンにはここからバスが出ている。秘密の扉を開いたかのようなデュルビュイは、おとぎの国をイメージさせるグレーの石畳の小道、ツタが絡まる石造りの家が並ぶ、人口400~500人あまりの町で、いつからか「世界一小さな町」と言われている。ゆっくり散歩しながらでも数十分で一周できてしまうこの小さな町は、夏は避暑地として、ヨーロッパ各地から観光客が訪れる。しかしこれからの季節は、何といってもジビエ。ベルギー南部に広がるアンデンヌの森では、秋に狩猟が解禁となるため、ベルギー人はもちろん、周辺諸国からもジビエを求めてやってくる。デュルビュイは小さな町だが、人口の割には高級レストランが多く、ジビエファンをうならせる美食の町として世界中にファンがいるほど有名なのだ。

デュルビュイにあるレストラン「Le Sanglier des Ardennes(アンデンヌのイノシシ)」は、秋冬にジビエ料理を提供する名門店。特に猟が解禁となる10月中旬から、12月末までは、普段のジビエメニューにシカやノロが加わる。これらは全て隣のアンデンヌの森で捕られたもので、シカの他にも、ヤマウズラやイノシシ料理もある。特にイノシシ料理の基本ともいえる、赤ワイン煮込みは、まさに「とろける」という表現がぴったりな、柔らかい煮込み具合で、イノシシ肉の本当のうま味を実感できる一品。ジビエ以外にも、マスやザリガニ料理があり、こちらは近くを流れるウルト川で捕れたもので、素材へのこだわりは強い。

ディナンの城砦
ジビエ料理を楽しめるレストラン、ル・サングリエ・デ・ザルデンヌ

ジビエ以外にもこれから冬にかけてはベルギーを代表する料理が一番楽しめる時期。例えばムール貝は、「Rのs付く月がおいしい」と言われ、これから冬にかけて旬を迎える。同様にチコリもこれからがシーズン。寒い冬の日には、チコリをハムで巻き、ベシャメルソースをかけて焼いたあつあつのグラタンが食卓に並ぶ。

10月に入ると、ワロン地方は紅葉が始まる季節。この時期のワロン地方は、五感を癒やしてくれるに違いない。

Le Sanglier des Ardennes
Rue Comte d'Ursel 14
6940 Durbuy
TEL : +32 (0)86 21 32 62
www.sanglier-des-ardennes.be

 

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