指定暴力団山口組が機関紙「山口組新報」を発行
It sounds like a church newsletter
教会発行のニュースレターのよう
「ガーディアン」紙 7月11日付
ページを埋めるのは俳句、無邪気な釣りの楽しみに関する記事、そして読者に向けてのお願いと聞くと、まるで教会が発行するニュースレターのように思えてくる。だが、これが日本で最も強力な暴力団である山口組が発行する機関誌なのである。表紙には若い団員たちに忠誠や規律といったやくざの伝統的な価値観を順守するよう促す篠田建市組長の記事が掲載されている。この機関誌が新たな団員の勧誘に役立つことはないかもしれないが、少なくとも既に犯罪者としての毎日を送っている者たちにとっては多少の気晴らしとなるだろう。
It looks like the magazine in a hairdresser’s waiting room
美容室の待合室にある雑誌のよう
「タイムズ」紙 7月11日付
ボード・ゲームについてのコラムなどが並んだその誌面は、美容院や歯医者の待合室に時間をつぶすために置かれている雑誌を彷彿とさせる。暴力団排除条例が施行されたことによって、日本の暴力団は多大な打撃を受けた。実はこの条例は暴力団を直接的に取り締まるのではなく、彼らと取引をした企業に罰則を与えるものである。その結果、暴力団は会合の際のケータリング会社、葬儀用の花屋、名刺をつくる印刷会社を見付けることができなくなってしまった。ちなみに今回発行された「山口組新報」を印刷した会社はいまだ判明していない。