福島第1原発における放射能汚染水の水漏れ
Japan's energy conundrum just got worse
日本のエネルギー問題はさらに悪化
「エコノミスト」誌 8月24日
原子力規制委員会は8月21日、福島第1原子力発電所における放射能汚染水の水漏れに対する評価を引き上げた。東京電力は代替燃料の費用と避難者への補償で膨大な額の支払いに直面しており、水漏れを点検するための最も基本的なシステムさえ設置できていない。放射性廃棄物の管理について研究するシェフィールド大学のニール・ハヤット教授は「ステンレス製の蓋が付いたタンクが必要だが、用意するには時間とお金がかかる」と述べている。福島第1原発が明らかに制御不能となった今、日本のエネルギー問題はさらに悪化している。
One in 5000
メルトダウンの確率は5000分の1に
「ガーディアン」紙 8月21日
東京電力が、福島第1原子力発電所の貯蔵タンクから300トンもの高濃度放射能汚染水が漏れていたことを認めた。福島での事故は原子力発電に対する信頼を揺るがし、台湾、ドイツ、そして英国のエネルギー政策にも影響を与えている。それまでチェルノブイリ原子力発電所で発生したようなメルトダウンが起こる可能性は10万分の1とされていた。しかし、福島の事故が25年後に発生したことでその確率は5000分の1へと一気に高まった。しかも、福島を襲ったような一連の壊滅的な出来事は危機管理において想定されていなかったのだ。