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3 April 2014 vol.1408

オズボーン財務相、成長率を上方修正

2014年度の予算案を発表

オズボーン財務相
3月19日、財務相官邸前で、予算案関連の書類が入った
赤い鞄を掲げるオズボーン財務相

(ロンドン 3月20日付 時事)オズボーン財務相は19日、2014年度(2014年4月~15年3月)予算案に関する議会演説で、14年(暦年)の国内総生産(GDP)伸び率見通しを2.7%(昨年12月時点の予想は2.4%)に上方修正した。一方で緊縮財政を堅持し、14年度の財政赤字額を前年度比11.4%減の9550億ポンド、対GDP比を前年の6.6%から5.5%(同5.6%)に引き下げた。

同財務相は演説の中で英経済について、「予想より速やかな成長を続けている」と述べ、日本や米国、ドイツなど主要先進国よりも成長スピードが速いと強調。併せて、「(来春の)総選挙以降も歳出抑制路線を継続する必要がある」との認識を改めて示した。

中期の成長率見通しでは、15年も2.3%(同2.2%)に上方修正。また16年と17年も2.6%、18年が2.5%と今後5年間は高水準の成長が続くとの見通しを示した。

一方、中期財政見通しでは、15年度の財政赤字比率が4.2%(同4.4%)、16年度が2.4%(同2.7%)、17年度が0.8%(同1.2%)とし、昨年12月時点の見通しからさらに改善すると予想。18年度には財政黒字(対GDP比0.2%)に転じるとの見通しを堅持した。併せて政府債務残高は、15年度にこれまでの予想より低い78.7%(同80.8%)でピークに達するとした。

*予算案の詳細については、ページ下記の関連リンクも参照ください。

2014年度予算で発表された英経済の見通し

国内総生産(GDP)成長率予測

政府債務残高の推移予測

参照: 国民統計局、予算責任局、BBC

 

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