退役軍人のジョン・ニクソンさん(88)は、1月27日の夜8時ごろ、ロンドン北部ケンティッシュ・タウンの路上で、若い女性が数人の若者たちに囲まれ、バッグや服をつかまれているところを発見。ニクソンさんは注意を自分に引きつけようと、「彼女を離せ」と叫んだという。それを聞いたギャングたちがニクソンさんに向かってきたため、1人の首に空手チョップを食らわし地面に倒し、ナイフを持ってかかってきた1人とは、格闘の末、そのナイフを奪うことに成功したのだとか。
ニクソンさんは1940年代にスコットランドのコマンド部隊で訓練を受け、朝鮮戦争では精鋭チームで特別任務をする一員として戦ったという経歴の持ち主。その後も中東などで勤務し、退役後はナイジェリアで「国境なき医師団」のボディガードをしていたこともあるという。
ニクソンさんによると、「ナイフを奪うときに、あちこち傷をつけられて出血もしたが、相手は素人だし、(持っていたのは)ポケット・ナイフのようなものだったから、軽傷で済んでラッキーだった」だそう。また、「私の辞書には恐れと言う言葉はないんだ」などとも言っている模様。
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