新型コロナに疲れた市民を癒やそうと、ナショナル・トラストが英国全土に花の咲く樹木を植えるキャンペーンを始めた。「インディペンデント」紙が伝えた。
ナショナル・トラストは歴史的名所や自然景勝地の保護団体として知られるが、より多くの人々が自然とつながることを目指し、今後5年間で都市部とその周辺に緑地を作る運動を開始した。手始めとして、ロンドン東部のクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに、ロンドン行政区数と同じ33本を植樹した庭を造る。これらは桜、梅、サンザシ、リンゴなどの成木で、植樹が済めばすぐにお花見ができるという。
ナショナル・トラストの関係者は、この庭園が「新型コロナで命を落とした全ての人々を思い出し、医療従事者を称え、この体験を振り返る場所」になればという。また、日本のお花見の伝統にも触れ、より多くの人が屋外に出る機会となり、観光の後押しになることを望んでいると述べた。
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