22日夜にイングランド北西部マンチェスターで発生した爆発事件により、24日時点で死者は22人、負傷者は59人に上っている。この事件をめぐり、英各紙の社説では、国民に対して「生き方を変えてはならない」など、平静を保つよう促す論調が目立つ。
「ガーディアン」紙
Be Manchester
「マンチェスターになれ」
テロ行為に従事する人々は、殺人行為で我々の生き方を変えることはできない。マンチェスターの人々が示したように、我々はテロに屈して我が国を形成する価値観を失ってはならない。
「タイムズ」紙
Unfathomable Evil
計り知れない悪
最後には、寛容さだけが原理主義の陳腐さをあばき、開放性だけが過激派が潜む場所を失わせるのだ。
「フィナンシャル・タイムズ」紙(FT)
Terror’s wicked purpose will not prevail in Britain
テロの卑劣な狙いが英国に広がることはない
このような攻撃があったことを忘れることはできないが、こうした出来事で我々の生き方を変えてはならない。
「デーリー・メール」紙
The bloody price paid for liberal weakness
自由主義の弱みに対する血の代償
どの社会でも、市民の安全と自由のバランスを取らねばならない。マンチェスターにおける残虐な出来事が痛感させたように、我々の安全を守るため、英国における(安全と自由の)バランスの見直しを早急に図る必要があるという事実に直面せねばならない。