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sam 01 octobre 2016

今一番訪れたい場所、それはアルザス

今一番訪れたい場所、それはアルザス

アルザスの宿に泊まったときのこと。
フランス語のような、ドイツ語のような、妙な言葉が飛び交う。
アルザス語だ。

ヨーロッパの東西南北を結ぶ街道の十字路として栄え、
ライン川の水運を利用した工業が発達したアルザス地方は、
天然資源が豊富にあり、フランスとドイツの間で
長い間領土争いが行われた。
国境に近いこともあり、両国の文化が少しずつ融合され、
独自の言葉や文化を生み出した。

そんなアルザスが一年で一番輝くとき、それがクリスマス。
冬こそ食べたいアルザスの郷土料理とともに、
アルザスでぜいたくな時間を過ごそう。
(Texte: Kei Okishima)


二国の文化が融合されたアルザス文化

朝食に出される薄切りソーセージや、木組みの町並みを見てドイツを思い出し、フランスらしいファッショナブルなお店を訪れてショッピングを堪能する。性格の異なる「ドイツ」と「フランス」という二国の間で生まれた独特の文化を持つアルザスは、両国の特徴を少しずつ持ち合わせた不思議な地方だ。住民はとてもフレンドリー。「国が変わるという複雑な歴史があったからこそ、アルザスでは他人を受け入れる文化があるのでしょうか?」と宿屋のオーナーに尋ねると、「いやいや、アルザスは観光業で成り立っているから、フレンドリーでなかったら、誰も来やしないよ!」と屈託のない顔で笑い飛ばされた。でも、こんな率直な会話ができるアルザスの人との交流は、とても心地よい。

アルザスが一年の中で最もきらめくのが、クリスマスだ。クリスマスツリーはもともとドイツの黒い森(シュヴァルツヴァルト)が発祥と言われている。飾りつけをしたという記録が最初に残っているのは、ドイツのフライブルクで、1419年のこと。もともとドイツでは、魔よけとして冬場に常緑樹を飾る習慣があったといい、シュヴァルツヴァルトやアルザス地方では、常緑樹の中でも、もみの木が飾られた。ストラスブールでは、1604年に家庭でもみの木に飾りつけをしたという記録が残っているそうだが、クリスマスツリーの販売について初めて記述された文書は1521年で、アルザスの町、セレスタの人文図書館で今でも保管されている。

アルザスの伝統衣装を着ている女性
アルザスの伝統衣装を着ている女性

アドベントが始まると、ヨーロッパ各地でクリスマス市が開かれる。特にドイツやアルザスは有名で、クリスマス時期になると北から南まで各地にクリスマス市が立つ。教会の周りに立つことの多いクリスマス市だが、そもそも教会のミサと関係が深い。ミサのために市民が教会に集るときに、教会前の広場に屋台が並ぶようになったという。特に12月は年の市で防寒具などが売られており、この習慣がちょうどクリスマスの時期と重なるために、お菓子やクリスマス飾り、ロウソクなどを売るクリスマス市という習慣に結びつくようになった。

町の中心に立っているクリスマス市の近くまで来ると、どこからとなく漂う香辛料の香りに引き寄せられる。ホットワインだ。赤ワインに、シナモン、八角、オレンジピールなどの香辛料と、砂糖やシロップを加えて火にかけたもの。特に雪の降るクリスマス市で白い息を吐きながら飲むホットワインは最高。体がほかほか温まり、ほろ酔い気分で眺めるクリスマス市のイルミネーションは、まさに幻想の世界だ。

クリスマス市を目当てに周る
アルザスの主要都市

ストラスブール Strasbourg

ストラスブール Strasbourg1988年に世界遺産に登録された旧市街を含め、数カ所にクリスマス市が立つストラスブール。ゴシック建築の傑作と言われるストラスブール大聖堂を背景に立つクリスマス市(Le marché de Noël de la Cathédrale)は特にお薦め。この町のクリスマス市は1570年から続く歴史ある市で、ブログリー広場に立つ市は、クリストキンデルマリク(Christkindelsmärik)と呼ばれている。クリストキンデルとは、神話上で幼児イエスのことだ。クリストキンデルの里は、同じアルザスのサヴェルヌにあると言われている。

ストラスブールのクリスマス市
Christkindelsmärik(ブログリー広場)
2013年12月31日まで
営業時間:12月23日まで10:00-20:00(金土~21:00)、
24日10:00-18:00、25日14:00-18:00、26~31日10:00-19:00、(31日は~18:00)
*ストラスブール内のこの他の市については、ホームページをご確認下さい。
www.noel.strasbourg.eu/marches-de-noel

コルマール Colmar

コルマール Colmar自由の女神を設計したフレデリック・オーギュスト・バルトルディの出身地であるコルマールは、ブドウ畑に囲まれ、ワイン街道の中心地としても知られている。石畳の歩道、静かに流れる運河沿いを散歩しながら、ゆっくり滞在しよう。

コルマールのクリスマス市
Place des Dominicainsなど市内数カ所
2013年12月31日まで
営業時間:10:00-19:00(金土~21:00)、24日、31日10:00-17:00、25日14:00-19:00
www.noel-colmar.com

ミュルーズ Mulhouse

ミュルーズ Mulhouse織物業、機械、化学工業などで栄えたミュルーズには、フランスを代表する大規模な工業系の博物館が集っている。特にフランス鉄道博物館には19世紀の蒸気機関車やTGVの模型、皇族専用車などがあり、子供や鉄道ファンに大人気。

ミュルーズのクリスマス市
Place de la Réunion
2013年12月29日まで
営業時間:10:00-20:00、24日10:00-18:00、26日14:00-20:00、25日休
noel.mulhouse.fr

冬こそ食べたい、アルザスの味覚

これがないと始まらない!アルザスの伝統陶器

アルザスの伝統陶器アルザスの料理は、ジャガイモなどの野菜、肉、ハム、ソーセージを基本とした、素朴な料理。このアルザス料理に欠かせないのが、厚手のぽってりとしたアルザス地方伝統の陶器だ。陶器はオーブンに入れて調理することが可能。赤や青、緑など、色鮮やかな陶器には、アルザスのシンボルであるコウノトリや、花の絵などが描かれ、調理後にそのままテーブルに置いても様になる。保温性があるため、中身が冷めにくいのも特徴だ。アルザスでは家族や親戚が集るときに、この陶器を使用した料理をみんなで分けながら食べる。

陶芸村スフレンアイムへ
陶器に適した土が豊かなスフレンハイムでは、何千年も前から陶器が作られていたのが確認されており、今でもこの地の土を使用して伝統的な陶器を作るアトリエが残る。陶芸で有名な村、スフレンアイムやベッチドルフ以外でも、アルザス地方の町では陶器を購入することが可能だが、種類の豊富さや値段を考えると、やはり生産地が一番お得。アトリエを見学することができる工房もある。この陶器は、時間が経つほど油がなじみ、使いやすくなるため、アルザス地方でこの陶器は親から子へ、子から孫へと、秘伝のレシピとともに受継がれていく。
スフレンアイム観光局サイト www.ot-soufflenheim.fr

購入した陶器で郷土料理、ベックオフに挑戦

ベックオフアルザスの郷土料理としてまず一番に思い浮かぶのが、キャベツの千切りの塩漬けを、肉と一緒に煮るシュークルート。シュークルートももちろんこの陶器で作ることはできるが、今では圧力釜で作ってしまう家庭が多いのだそう。しかし、肉と野菜を白ワインで煮るベックオフは別。この陶器の鍋がないと始まらない。昔はパン屋の火を借りて煮たというくらいで、材料の入った鍋をオーブンに入れるだけの簡単料理だ。見栄えも腹持ちもいいので、大人数の来客の際に、おもてなし料理として最適。

材料 (8人分)
羊の肩肉 1kg
豚の肩ロース 1kg
バター 50g
ジャガイモ 1kg
タマネギ 0.5kg
白ワイン(リースリング) コップ1杯
ブイヨン コップ1杯
ハーブの束(タイム、ローリエ、パセリなど)
塩コショウ
作り方
1. 肉を適度な大きさに切る。ジャガイモは薄い輪切りに、タマネギは薄切りにする。
2. フライパンにバターを入れ、タマネギを炒める。塩コショウを振る。茶色になったら火から下ろす。
3. アルザスの陶器の鍋に2のタマネギを敷き、その上に塩コショウをしたジャガイモを重ねて敷く。この上に肉を置き、さらにその上にジャガイモ、タマネギを層になるように重ね、最後に余ったジャガイモを乗せる。
4. 3の上にハーブを置く。
5. 4の中に、白ワインとブイヨンを混ぜたものを注ぎ、ふたをする。
6. 210度に熱したオーブンに入れ、2時間から2時間半焼いたら、できあがり

ベックオフに合う飲み物は?
「ジャガイモと肉」というドイツ的な料理であるベックオフは、もちろんビールがよく合う。しかしせっかくのアルザス料理、アルザスワインと一緒に味わいたい。ベックオフにはリースリング、またはシルヴァネールがお薦め。どちらも大衆ワインとして、手ごろな価格で手に入るものが多い。リースリングはアルザスワインの王道。シルヴァネールはシーフード料理や魚、冷たい肉類(ハムなど)にもよく合う。

アルザスワインとは?

アルザスのワインは、単一のブドウ品種を使ってワインを作り、品種名を基準として取引されるのが特徴。アルザスの土壌は複雑で、石灰質、砂質、粘土質、火山岩質、泥火質など、異なる種類の土壌が広がっている。アルザスではドイツワインと似た品種を使ったワインが多く製造されているが、アルザスの西側にある山脈が風をさえぎるために気象条件は悪くない。また、アルザスで造れれているスパークリングワインはクレマン・ダルザス(Crémant d’Alsace)といい、シャンパンと比べると値段がはるかに安いのに、美味しいものが多く、人気がある。

アルザスの代表的なワイン

リースリング Rieslingリースリング
Riesling

ドイツでもリースリングが甘口の白ワインなのに対し、アルザス地方のものはアルコール度が高めで酸味があり、繊細な辛口ワイン。蒸した魚料理や、カエル料理、豚肉料理などと相性がいい。

ゲヴュルツトラミネルGewurtztraminerゲヴュルツトラミネルGewurtztraminer
ライチやグレープフルーツ系の香りが非常によく、コクのあるワイン。辛口ワインが一般的だが、ブドウを遅く摘み、甘口に仕上げられることもある。チーズやクリームソースとの相性が抜群。

ピノ・ノワール
Pinot Noirピノ・ノワール
Pinot Noir

アルザスで唯一、赤ワイン、ロゼを作るためのブドウとして栽培されている、フルーティーなロゼ。アルザスの名物、タルト・フランベーと相性がいい。

ピノ・ブラン
Pinot Blancピノ・ブラン
Pinot Blanc

ピノ・ノワールの変種で果汁が豊富なブドウ。青リンゴのような香りがする。キッシュや魚料理に合うが、料理用としても好んで使われる。他のアルザスワインと比べると、やわらかい酸味が特徴。

ピノ・グリ 
Pinot Grisピノ・グリ 
Pinot Gris

ピノ・ノワールの変種で、甘口の貴腐ワイン。ハンガリーのトカイワインに似ているため、トカイ・ピノ、トカイ・ダルザスともいわれる。肉料理や油っぽい魚との相性が抜群。

ミュスカ Muscatミュスカ Muscat
繊細で栽培が難しい品種のミュスカは、アペリティフやデザートワインとして人気。フルーティーな味が特徴で、マスカットのような香りと、シャープな口当たりを楽しめる。ちなみにスペインやイタリアでは、甘口に仕上げられることの多い品種。


アルザスの名物 パンデピス

パンデピスパンデピスは小麦粉と蜂蜜を混ぜ、シナモン、八角、クローブ、しょうが、ナツメグで香りを付けた菓子で、クリスマスには欠かせない食べ物。古くは中国から渡ってきたものだという。アルザスには香辛料がライン川を通し、イタリアからやってきて、パンデピスが作られるようになった。1412年には病院で、「クリスマスにはパンデピスを」という記述がある。1801年にはパンデピス専用のお店が、ストラスブールを初め数カ所にでき始めた。アルザスのクリスマス市に行くと、かわいくデコレーションされた、大小さまざまなパンデピスを売るお店を見かける。

パンデピスの歴史を知る博物館

パンデピスの歴史を知る博物館

Fortwenger
LE PALAIS DU PAIN DE PICES
144, route de Strasbourg 67 140 GERTWILLER
Tel : 03 88 08 04 26
www.lepalaisdupaindepices.com


 

クリスマスギフト・セレクション

クリスマスギフト・セレクション

毎年クリスマスになると、頭を悩ませるプレゼント。
そこで今年は、クリスマスプレゼントにぴったりな オススメ商品を集めました。
大切な家族への贈り物に、日本の家族へのお土産として、
または一年間がんばった自分へのご褒美に、素敵なプレゼントで心を温めましょう。

Eva Koshka
パリのエスプリをたっぷり感じる子供服

Eva Koshka

パリジェンヌ、エルザが立ち上げた子供服ブランド、エヴァ・コシュカ。厳選した生地を使い、数量限定で生産される貴重な洋服たちに、独自性を重視するママたちから絶大な支持を集めています。50、60年代を匂わせるレトロモダンテイストも人気の秘訣。そんな中、この冬にお薦めなのは、とびきりキュートなコートたち。

ふわふわのフェイクファーコートは、立派なマダム風ですが、裏生地には幼稚園児らしいデザインをちゃんと残しています。襟の縁とハートマークがアクセントの紺色しっかりコートも捨てがたいチョイス。男の子用には、着やすさ、動きやすさ抜群のオーバーオールがお薦めです。普段着&よそ行きとして活用できる、ありがたい一着として重宝されること間違いなし。真のパリのブティックらしく、オーダーメードも可能なので、この機会にとっておきの一枚を頼んでみるのもいいかもしれません。

デザイナーのエルザさんデザイナーのエルザさん

パリのエスプリがたっぷり詰まった私のコレクションを見て頂けたらうれしいです。

41, rue de Rochechouart 75009 Paris
M : Anvers②、Cadet⑦
TEL : 01 42 81 28 40
月15:00-19:30、火~金12:00-19:30、
土11:00-19:30、日休
※12月15、22日は14:00-19:00営業
www.eva-koshka.com

TAE ASHIDA
エレガントで機能的なスーパーアイテム、"レザーパッツ®"

パーティー用のドレスを楽しみたいけれど、パリの冬はとても寒くて我慢できない……という方に、とっておきのアイテムをご紹介しましょう。デザイナー、芦田多恵のブランド「TAE ASHIDA」が提案するレザーパッツ®です。ストレッチ性のある上質のフランス製ラムレザーを使用し、短めのアーム用は手首をマーク。長めのアーム用は二の腕まで伸びるロンググローブのようで、しなやかなフィット感も魅力です。これなら冬でも、恐れずノースリーブのドレスや七分丈のトップスを楽しめそう。レッグ用はどんなパンプスにも合わせられ、足元のおしゃれの幅がぐっと広がります。

デザインは、ベーシックなタイプの他にもクリスタルのファスナー付きのものや、型押しタイプなどバリエーションも豊富。いつものスタイルにレザーパッツ®を合わせるだけでほど良くモードなニュアンスをプラス。
自分へのご褒美に、また親しい方へのプレゼントにいかがでしょうか。

クリスティーヌ・ ダークセンさんクリスティーヌ・
ダークセンさん

ファッションの中心地でjun ashidaとTAE ASHIDAのコレクションを。さまざまな言語でおもてなしします。

jun ashida
34, Rue du Faubourg St-Honoré 75008 Paris
M : Concorde①⑧⑫、Madeleine⑧⑫⑭
TEL : 01 42 65 09 30
10:30 - 18:30
日祝休
www.jun-ashida.co.jp

Yasu Kakegawa
日本の文化の香り、味わいを贈る

Yasu Kakegawa品種、生産者などにこだわった至高の日本茶。抹茶、玉露から、煎茶、ほうじ茶、玄米茶まで、幅広いお茶があります。

「日本茶の品種」、「宇治抹茶の歴史と楽しみ方」、「日本茶の生産過程」など、さまざまなテーマでレクチャーが行われているので、この機会に日本茶の知識を深めてみては?レクチャーや試飲会をお祝いとして企画することも可能です。

Yasu KakegawaYasu Kakegawaさん

「繁田さんの玄米茶」50gで22€、煎茶「天竜一番茶ビンテージュ2009年」50gで30€なども人気です。

12, rue Simon Le Franc 75004 Paris
M : Rambuteau①、Hôtel de ville①、
Les Halles④
TEL : 01 44 61 28 21
13:00-18:30(木は15:00-18:00)
火水休
yasukakegawa.com

Galerie PERE TANGUY
タンギー爺さんの店で浮世絵を

浮世絵ゴッホの絵画「タンギー爺さん」が画材屋兼画商を営んでいた場所にあるこのギャラリーでは、ゴッホが愛した浮世絵を販売しています。

例えば、本物の広重の風景画をはじめ歌川派絵師の役者絵など、ここは掘り出し物の宝庫。プリント版はよりお手頃価格なので(北斎や広重のレプリカが5€から)日本を感じさせる小粋なプレゼントに最適です。

※12月15日までレストラン花輪で
浮世絵展開催中

青柳顕博さん青柳顕博さん

ゴッホやセザンヌなど印象派画家がこぞって集まったここタンギー爺さんの店で彼らの息吹を感じてください。

14, rue Clauzel 75009 Paris
TEL : 01 48 78 77 41
13:00-19:00(日18:00まで)
月休
M : St-Georges⑫

Espace CACHEMIRE
本物のカシミヤをクリスマスに

Espace CACHEMIREパーティー用のドレスを楽しみたいけれど、パリの冬信頼できるカシミヤを求めて海外からも客足が絶えないのが、絹や革製品及びスコットランド製の商品を扱うカシミヤ専門店Espace CACHEMIRE。パリで40年以上愛されているブティックです。ここのカシミヤは、品質保証されたものばかり。長くて柔らかいカシミヤヤギの腹部の毛は、雨や風にさらされず、色が美しいのが特長。また長い毛は切れにくいため、余計な毛玉を作りません。

クリスマスプレゼントとしてお薦めしたいのが、まずカシミヤのワンピース。無駄な重ね着をせずとも温かく、冬のおしゃれがぐっと楽しくなりそうなアイテムです。また、内側が絹というリッチな革の手袋は、さらりとした肌触りが魅力的。男性ものも色や形が豊富にそろっているので、心まで温まるお気に入りの一枚がきっと見つかるはず。かわいいベビー用の服や、カシミヤの人形も扱っています。見る人が見れば一目瞭然の本物のカシミヤを、ワードローブに加えてみませんか?

Espace Cachemireの スタッフよりEspace Cachemireの
スタッフより

柔らかく温かいものがそろう魔法のようなお店にぜひいらしてください。19~750€の贈り物が見つかります。

Espace CACHEMIRE
101, rue Réaumur 75002 Paris
TEL : 01 42 36 68 53
10:00-18:30
日休
M : Sentier⑧
www.cachemire.com

Maison Césaire - Stéphanie Césaire
シンプルな装いに気品を添える、ステファニー・セゼールのかばん

ステファニー・セゼール

ステファニー・セゼールの生み出す、官能的で色っぽいボリュームのあるかばんたち。フランスの伝統職人技術を駆使し、フランス製の革を取り入れながら一つ一つ丁寧に仕上げられていきます。その中から、この冬に手に入れたいイチオシ商品をご紹介しましょう。無造作にたるませた上部がアクセントになった「Nina」は、A4サイズも入るたっぷり感がうれしいハンドバッグ。エメラルドグリーンからピンクに変化するパイソンレザーの「Numéro 6」は、ちょっとしたディナーやパーティーに華を添えてくれます。こんなかばんに忍ばせたいのが、扇子型財布「Grand eventail」。名前の通り、止め具を中心に、コインケースと紙幣用のフラップが扇子のように開く、ユニークな財布です。どれもカジュアルにもシックにも合わせられ、シンプルな装いにもエレガントさと気品を添えてくれます。クリスマスに自信を持って贈れる、真の「Made in France」かばんです。

ステファニー・ セゼールさんステファニー・
セゼールさん

モードの中心地にあるブティックにお気軽にお立ち寄りください。皆様のご来店をお待ちしております。

6, rue St-Florentin 75001 Paris
M : Concorde①⑧⑫
TEL : 01 42 97 43 43
11:00-19:00
日休
www.stephaniecesaire.com

Waaf & Miau
伊仏を中心としたペットグッズ

Waaf & Miauなかなかフランスでは見付けられない、かわいい首輪やハーネス、服など、犬と猫用のアイテムがぎっしり詰まった店内。ここでしか手に入らないものや、日本未発売の商品もあります。

日本へのお土産には、パリがモチーフになったTシャツや、首輪に付けるペンダントヘッドなどはいかが?

小型犬から大型犬までの充実した品ぞろえで人気です。

お店の人気者のキキお店の人気者のキキ

ルーヴル美術館とオペラ座の間にあるので観光の合間にぜひお立ち寄りください。犬の絵の食器もありますよ。

14, av de l'Opéra 75001 Paris
M : Pyramides⑦
TEL : 01 42 60 02 47
火~土11:00-18:00、日13:00-18:00
月休
www.waaf-miaou.com

Fujitsu
親へ「安心」のプレゼント、スマートフォン「STYLISTIC S01」

Waaf & Miau今年、親世代でも一人で「スマホ生活」になじめる、富士通のスマートフォン「STYLISTIC S01」がフランスに上陸しました。まず目を引くのが、使用頻度の高い機能から順に大きなアイコンが配置されたホーム画面。上下にスクロールするだけで目的の機能を探すことができます。画面は触れただけでは反応せず、ボタンのように画面を押し込む仕組みなので、誤操作を防ぎ安心して使えます。周りに緊急事態を知らせるエマージェンシーブザーは、鳴らすと事前に登録した連絡先に自動で電話を発信し、SMSで位置情報を知らせてくれます。他にも、大きくて見やすいフォント、防水(IPX5/IPX8/IP5X)対応、音が聞き取りやすい受話専用スピーカーなどありがたい機能が満載。分かりやすさで好評のユーザーガイドとDVDを参照すれば、多くの問題が自分で解決できるのもうれしいポイントです。親に感謝の気持ちを込めて、便利さと安心を贈りましょう。

お店の人気者のキキ富士通担当者
七尾 健太郎さん

「親へ贈り喜ばれた!」と日本で話題の商品です。写真も簡単に撮れるので家族で送り合えば楽しさ倍増です!

本製品のお取り扱い店舗に関しては、
下記URLをご参照ください。
www.fujitsu.com/fr/smartphone/

販売は、フランス全土のOrangeショップにて。


 

谷本歩実 インタビュー フランスで新たに柔道を学ぶ

谷本 歩実 インタビュー フランスで新たに柔道を学ぶ

谷本歩実
金メダルを獲得した北京オリンピックでの表彰式

アテネオリンピック、北京オリンピックともにオール一本で金メダルに輝いた谷本歩実。そんな谷本は、今年3月からJOCスポーツ指導者海外研修員として渡仏し、フランスおよび周辺諸国の柔道事情を学んでいる。「一本柔道」を貫き、日本の柔道を守り続ける谷本が、フランスから学ぶこととは一体何なのだろうか?
(Interview réalisé par Kei Okishima)

谷本歩実(たにもと・あゆみ) 
柔道家


1981年8月4日生まれ、愛知県安城市出身。9歳のときに市内の柔道教室で柔道を始める。高校3年生のとき、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会で3位、ハンガリー国際柔道大会では2位となった。筑波大学に進学した2000年、フランスジュニア国際で優勝。04年アテネオリンピック、08年北京オリンピックの柔道女子63kg級金メダリスト。その他、世界柔道選手権で銀、銅メダル、アジア柔道選手権で金メダル2つを獲得した。段位4段。株式会社小松製作所に所属。

なぜ、フランスで柔道を学ぶのですか?

柔道は日本のものですが、今や国際的に発展を遂げているスポーツです。つまり、海外が日本の柔道を発展させてくれています。その中でも、フランスという国は、一番柔道が活発で、学ぶことの多い国なのです。今はいろいろな道場に行き、子供から大人まで、フランス人がどのように柔道を感じているのか、そして指導者が何を、どのように伝えているのかを研究しています。日本を一歩出て外から見ると、さまざまな問題点や課題が見えてくるので、とても有意義な時間を過ごしています。

日本の柔道にはどんな問題を感じますか?

今、日本の柔道界はいろいろな問題にぶつかっています。柔道がオリンピック競技となってからは、「日本の柔道なのだから、日本人は絶対に勝たなければならない」という意識のもと、選手を強化することに重点が置かれるようになりました。もちろん、勝つように教育することは大切ですが、柔道の生みの親である嘉納治五郎先生が唱えた「精力善用」、「自他共栄」という精神は、絶対に忘れてはいけないと思うのです。

勝利至上主義だと、どうしても得点を稼ぐことばかりを考えてしまうので、相手のことを敬う試合にはなりません。私は現役時代、競技としての柔道と、教育としての柔道が二極化していることを感じていました。では自分はどうするのか?ということで、随分悩みました。私は教育として柔道を覚えてきた人間です。しかし、勝ちたい。そして出た結論は「一本柔道」だったのです。  

一本を取るというのは、技術的にも精神的にも難しいことです。一本柔道を貫くためには、自分自身がやってきた全てを試合で出す必要があります。逆に、日々やってきたことが全て試合に出るので、そこに恥じない試合をしなければなりません。  

世の中に、ポイントを稼ぐ柔道が流行する中、私は一本柔道に徹したがために一年間負け続けたこともありました。ただ、得点を稼ぐ柔道をしている選手に出会うと、自分が本当の柔道を伝えなければならない、という思いがありました。だから、技術も、精神力も強くなるように、いっぱい練習を重ねました。

精神力はどのようにして強くするものなのでしょうか?

精神力も、技術と同じように積み上げていくものだと思います。今日の自分をゼロとして、明日の自分を1に、あさっての自分を2にするようにします。絶対にマイナスにならないように気を付けることで、自分は今日から強くなれるわけです。そして「強くなった」と自分自身を信じるために、練習を重ねるなど努力をし、自分自身を納得させられる根拠を作っていきます。

オリンピックなど大舞台に挑むときにも、精神力が重要になります。試合の前日は眠れなくなったり、当日の朝には緊張で食事がのどを通らなかったりするわけですが、それではエネルギー不足で負けてしまいます。そのため、「眠る練習」、「食べる練習」もしていました。マインドコントロール、というか、自分を安心させられる術を身に着けることも必要なわけです。

「一本柔道」にたどり着いた理由は?

ドコス選手に内股一本
ドコス選手に内股一本

幼いころから柔道の心を教えられていたので、もともと「一本柔道」というのは目指していました。ただ、得点を稼ぐ柔道が流行し、私自身揺れていた2001年、心に残る試合がありました。長年私のライバルとなったフランスのリュシ・ドコス選手との試合中、私は勝ちたいがために得点を稼ぎ、逃げてしまったのです。その試合自体は勝ったのですが、そのときにドコス選手に「これは本当の柔道ではなかった」と言われました。そのとき、本当に恥ずかしく、悔やみました。このころから、改めて自分が「一本柔道」を貫かなければならないと思うようになりました。

フランスの選手も、本当の柔道をしっかり理解しているのですね。

もちろん選手にもよりますが、フランスでは教育としての柔道がしっかり根付いていると思います。指導という面で日仏で異なる点は、フランスでは全国で同じ柔道を教えられるように、国が制度を整えていることです。フランスでは、柔道を教えるのに国家資格が必要ですが、パリでも地方都市でも柔道の質が同じであるように、そして教えが偏らないようにと、指導者を指導をする役割の人が居ます。つまり、柔道の先生が、自分の主観だけで柔道を教えてしまうと偏りが出てきてしまうので、情報を共有し、指導者も常に学んでいき、柔道の質を一定に保つようにしているわけです。日本ではこのようなシステムがないので、柔道の教えが指導者によってそれぞれ異なる気がしています。それゆえに生じる問題というのも、あるのではないかと思います。指導者が柔道の理念をしっかりと学ぶというのは、大切なことですね。

フランスでここまで柔道が人気がある理由はどこにあると思いますか?

まず、フランスが柔道を教育として推している点が挙げられます。国が認めた道場には助成金が出るので、各道場は助成金を得るために、体制を整え、責任を持って柔道を指導するようになります。このように、ビジネスとして柔道が成り立つというのは、大きなキーポイントだと思っています。

日本は、国を挙げて柔道を応援はしていますが、国が支援はしていません。例えば、町道場を開くのに、日本だと警察署員などがボランティアで教えることが多いのです。つまり、手弁当で教えていて、「柔道を経営する」ということが難しいのです。日本は、熱い思いやボランティア精神で柔道が成り立っているわけですね。フランスのようにビジネスとして柔道を成り立たせるためには、それぞれの道場が、客である生徒をより多く集めるためにさまざまな工夫をしなければなりません。つまり、指導者は柔道を教えるだけではなく、みんなが集まってくるように、楽しませる工夫をするのです。

日本ではこのような指導はしないのですか?

日本での指導者に、柔道を楽しませるという感覚はありません。むしろ厳しく指導します。例えばフランスの子供たちは、「柔道って楽しい」と言いますが、この感覚には驚きました。日本で柔道をしている子供たちは「強くなりたい」とは言いますが、「楽しい」と表現する子供にはほとんど会ったことがありません。フランスでは柔道というものを日本のように上からドンっと、押し付けられるのではなく、自主性が求められるのです。そのために、指導者が柔道の本質や喜びを具現化して伝えているような気がします。

日本独特の「体育会系」という教えは必要だと思いますか?

体罰はいけませんが、厳しさというのは成長する上で必要だと思います。ただ、この厳しさというのが、前の世代のようには通用しないのが現状です。では、どのように柔道を教えていったらいいのか? と考えたとき、そのヒントがフランスにあると思うのです。

例えばフランスでは、小さい子供の教室だったら、「いもむしゴロゴロ」など面白い名前をつけて、ゴロゴロ転がってみたり、技や礼がどれだけ上手にできるかなどのテストをして、トロフィーをあげたりと、柔道に対する意欲をかき立て、のめり込んでいくように仕向けています。

こういう形の柔道を見ていると、柔道というのは本当は広い入り口のあるスポーツなのだなと思えてきます。フランスの方が、柔道への第一歩が踏み出しやすいですね。日本は敷居が高いように思います。道着を着ていてゴロゴロと転がること、それも柔道の第一歩。フランスではこうして体を動かす喜びを覚えていくわけです。そこに礼をすることが入ってきて、仲間が居ることや、対戦する相手が居ることに感謝するようになる。次に技を覚え始め、投げられたときの痛みを知るようになり、投げられたときの受身を通して、自分を守る術を知るようになる……というように、フランスの柔道は、細かい過程を自ら感じ、学んでいけるように工夫されています。

楽しませる工夫というのは、本来日本人が得意なのでは?

そうですね。ただ難しいのは、柔道が「楽しい」だけになるのはよくないです。そこをしっかり吟味しなくてはなりません。スポーツというのは、時代とともに変わらなくてはいけないと思うし、変えてはいけないものもあると思います。その中で、日本の良さというのは絶対に失ってはいけないと思っています。

他の国では見られない日本の柔道の良さはありますか?

日本人というのはとても勤勉で、完成度を高め、自分を磨くことができる民族だと思います。柔道が好きな人というのは、職人肌の人が多いです。1つの技を磨くのに、何回も同じことを繰り返し、完成度を高めていくわけです。例えば、器を作るのに、粘土でただ形にするだけではなく、細部まで時間を掛け、丁寧に作り上げていくようなイメージですね。同じことを繰り返すというのは、忍耐が必要で、大変な作業です。しかし研究と同じで、同じものを改良しながら何度も繰り返し作り続けることで、精度が高まるわけです。これは日本の誇るべき精神だと思います。例えば、私が北京オリンピックの決勝戦で10年来のライバルだったフランスのリュシ・ドコス選手にかけた内股というのは、私が20年間ずっとこつこつと練習を繰り返してきたものなのです。そういう技が、決勝という舞台で出てくるのです。

フランスでの柔道指導風景
フランスでの柔道指導風景

2020年のオリンピックに東京が選ばれました。それに向けて、期待することはありますか?

日本が世界の人たちともっといろいろな情報を共有するようになったらいいと思います。  

日本は、やはり島国だと思うのです。フランスにいると、大陸続きで情報が共有されているというのを感じます。私が現役時代の話ですが、柔道の技にしても、去年はやったものが日本に入ってくる、というように、情報が入ってくるのが遅いと感じることがありました。今はインターネット社会で情報はいつでもどこでも入ってくるものですが、それでも実際に触れ合う機会というのがあるのは、大切だと思うのです。そうすることで、子供たちも世界に目が行くようになり、夢や目標を持てるようになるのではないでしょうか? 例えば今日本で子供たちに「夢がある人、手を上げて!」というと、ほとんど手が上がらないのです。逆に「夢って、どうやって作ったらいいのですか?」「夢って何ですか?」と聞かれてしまうのです。彼らは今、限られた日本の情報の中でしか夢を抱けないので、海外のアスリートなどと交流する場を持つことで、夢や希望を持てるのではないだろうかと思っています。

残りのフランス生活で達成したいことは?

この半年で、フランスの良いところ、工夫している点がよく分かりました。あと1年半で日本の良さ、魅力をもっと知りたいです。国際柔道連盟に加盟している国が200国以上あるのですから、それほど普及する柔道には、私がまだ気が付いていない魅力があるのではないかと思っています。それは、日本の魅力にもつながっていることだと思うので、そこをもっと学びたいです。

 

フォトコンテスト2013 受賞者発表!

英・独・仏ニュースダイジェスト主催 フォトコンテンスト2013 受賞者発表!

英・独・仏、3国のニュースダイジェスト主催によるフォトコンテストも、お陰様で今年で3回目を迎えることができました。過去最多となる335点もの応募作品は、どれも力作ぞろい。旅先で出会った人やモノ、日常生活でふと感じたいとおしい瞬間。それぞれ異なる300以上ものひと夏の思い出の中から、ほんのいくつかを皆さんと共有できればと思います。

*写真をクリックすると拡大します

マチュア部門大賞

フランス 「夕方の花」
受賞者:ビエモン・スィルヴァンさん

「夕方の花」8月初め、ミュスカデという白ワインで有名なナントにある友人の別荘を訪れました。夕方、カメラを持ち散歩に出掛けると、すぐそばにもう使われていないブドウ畑があり、野性味あふれる草木が茂り、色とりどりの花々が咲き乱れていました。なかなか撮影したい花が見つからなかったのですが、15分程たったとき、目の前に夕方の太陽を浴びているピンクの一輪の花を見つけました。ひざまずいてみると、その花の真後ろにぴったり太陽が重なり、とてもキレイだったので撮影しました。

審査員のコメント
色や構図が非常に強いインパクトを持った写真だと思います。今回はほかにも多くの方々が花々の写真を撮っていますが、この作品は構図とライティングの良さが群を抜いていました。逆光になっているので、光に透けた花弁の一枚一枚までがくっきりと際立つ様が素晴らしい。自然光で植物の写真を撮影するのならば、朝早く、または午後遅くがベスト。また、被写体に合わせてできるだけ視点を低くすることも大切です。花に焦点を当てることはもちろん重要ですが、花のどの部分にポイントを置くかも考えてみましょう。
by Canon Europe


キッズ部門大賞

英国 「ひまわり」
受賞者:デービス 保奈美さん(6歳)

「ひまわり」いつもマミーのカメラを使って、好きなものの写真を撮っています。おもちゃとか、自分で描いて気に入った絵とか、ダディーとかマミーとか。お家から見える景色も。写真撮影は大好き! だから今回、大賞を取ったと聞いてとてもうれしいです。学校で植えたひまわりが家のベランダできれいに咲いたので撮りました。よく見ると、中心にある小さな豆の集まりが、私のクラスの皆が集まったときみたいで面白いな、と思ってそこを中心にしました。今度はピカチュウを撮りたいな。

審査員のコメント
今回はキッズ部門もクオリティーの高い作品が数多くみられましたが、この作品は色鮮やかで力強く、何枚もある写真の中からすっと目に飛び込んできました。被写体に思い切り寄って撮影しているため、写真いっぱいに一輪の花が広がっていますが、焦点はピッタリ合っている。写真の大部分を埋め尽くす黄色に、ほんのわずか空の青色がのぞいている色のバランスも素敵ですね。撮影者が6歳というのが信じられない、レベルの高い一枚です。
by Canon Europe


マチュア部門特別賞

英国 「ジャンプ!!」
受賞者:ブレンディス 彩緒子さん

「ジャンプ!!」夏休みにフランスの海でボディボードを楽しむ息子と甥っ子たちを撮影していたときの一枚です。私自身も海に足を浸し、カメラが濡れないように注意しながらの撮影でしたが、子供たちの特別な一瞬を撮ろうと夢中になってしまい、気が付くと波しぶきがかかっている、というような状況でした。この写真は甥っ子がジャンプした瞬間を撮影したもので、生き生きとした表情、躍動感のあるポーズ、そして波しぶきをはっきりと捉えることのできた大好きな一枚です。


審査員のコメント
休暇の最中に子供が思い切り楽しんでいる、まさにその喜びの瞬間を切り取った作品。人物写真の撮影では、被写体に焦点が合っていない場合がありますが、絶妙なタイミングで撮影されています。これよりほんの少し前でも、ほんの少し後でも、この一枚は生まれなかったでしょう。そしてもう一点、突出していたのが色調。被写体の表情がとても良く捉えられている一方で、紺碧の空と海の中、ウェットスーツの鮮やかな緑色がくっきりと浮かび上がってきます。 by Canon Europe


マチュア部門入賞

英国 「Santa Monica Pier」
受賞者:バトラー 絹子 フィオナさん

「Santa Monica Pier」米カリフォルニアのベニス・ビーチからサンタモニカへ帰る途中、曇っていた空が突然割れ、サンタモニカ・ピアの昔ながらの遊園地のシルエットが現れたときに眩しさに目を細めながら撮った一枚です。光が差し込んでいる空が印象的だったので、そこに焦点を当てました。遊園地のシルエット、桟橋の下にチラッと光る海と暗い雲のコントラストが気に入っています。これからは旅行先で見る空だけではなく、天気がすぐ変わり、色々な顔を見せてくれる英国の空も撮りたいですね。

審査員のコメント
楽しかった一日が、あるいはひと夏が終わり、皆が家路に着いた後に、物思いにふける遊園地。また来るからね、と思わず声を掛けたくなるような切なさと、この美しい情景を見つけ出した撮影者の方の優しさが感じられる逸品です。海辺にある遊園地と、雲が大きく広がる空が、湿り気のある、しっとりとした情感を醸し出しています。空と遊園地の構成比率が絶妙であるとともに、写真中央下部の、日光で輝く雲と水面の光が良いアクセントとなっていて、何度も見入ってしまいます。 by 宝酒造株式会社


マチュア部門入賞

ドイツ「Sie beide(2匹で一緒に)」
受賞者:高野 太輔さん

「Sie beide(2匹で一緒に)」 久々の休みにローテンブルクの城壁を散歩した際、何気なく撮った一枚です。猫の石像の隣で、本物の猫が気持ち良さそうにお昼寝をしている姿に癒され、仕事の疲れが吹き飛びました。普段から外出時にはカメラを携帯し、日常的に見慣れたモノや風景を客観的に捉え、より印象深い形で残せるよう心掛けています。モノの見方(向きや角度、時間)を変えることで、被写体の新鮮さや印象深さはいくらでも増すと思います。これからも日々の生活の中でより良い写真、思い出を残していきたいです。

審査員のコメント
猫好きの人にはたまらなく素敵な一枚ですが、苦手な人でも見ているだけで幸せな気持ちになれるのではないでしょうか。自分が陽だまりの中で気持ち良くお昼寝をする猫になったような気分になります。猫、草花という自然に、猫の石像、植木鉢や庭石という人の手が加わったものが調和していて、角度や構図、色合いが絶妙です。動物の写真を撮ることは、簡単そうで意外に難しいですよね。撮影した方は、生き物の一瞬の表情を捉えることができる、素晴らしいセンスの持ち主だと思います。 by Steigenberger Frankfurter Hof THE SPA


マチュア部門入賞

フランス 「行き交う人々」
受賞者:長澤 綾乃さん

「行き交う人々」 地面に張った水面が美しい「水の鏡」で有名なボルドーのブルス広場で撮りました。この日は残念ながら曇っていたので水の鏡を見ることはできなかったのですが、下から出てくるミストがなんとも幻想的でした。そこで遊ぶ子供たちや世間話をするご老人方、そしてただ通り過ぎるだけの人々――それぞれが自分の時間を思い思いに過ごしているのがとても印象的で、思わずシャッターを切ってしまいました。フランスならではの自由な生活感が漂ってくるようで、とても素敵な空間でした。

審査員のコメント
まるで計算された静止画のような写真の中で、息をしている赤い色の登場人物たち。眺めている自分が「不思議の国のアリス」などのおとぎ話の中に誘われているような感覚にとらわれます。多数の優秀な応募作品の中からこの作品を選んだ理由は、「この写真の中に入りたい」と思わせる魅力があったからです。この写真を見ていて、自分も赤いシャツを買いたくなりました。撮影された長澤さんのほかの写真も見てみたいですね。今回は仏マチュア部門の入賞、おめでとうございます。 by GUILOGUILO


キッズ部門入賞

英国 「パンを大事に抱えているねこ」
受賞者:山根 萌々子さん(11歳) 

「パンを大事に抱えているねこ」この写真はトルコのエフェソス遺跡で写しました。その日はとても暑く、数匹いた猫たちは遺跡の影に隠れて眠っていました。どの猫も可愛かったのですが、私が一番写真を撮りたいと思ったのがこの「パンを大事に抱えているねこ」でした。この写真で気に入っているところは、観光客にもらったであろうパンを大事そうに抱えながら、「取られることはないから大丈夫」という風に安心して眠っている姿です。風景の写真を撮ることが多いのですが、これからは動物も撮影していきたいです。

審査員のコメント
応募作品の中に動物の写真は多く、ほかにも可愛らしいものはあったのですが、この作品は猫とパンとお昼寝という組み合わせがユニークですね。しっぽの近くには食べ散らかした跡もあるので、きっとまずは食べられるだけ食べてお腹いっぱいになり、でもほかの猫には取られるかとばかりに残りのパンもしっかりと抱え込んで眠りこけてしまったのでしょう。そんな猫の気ままでマイペースな日常の一コマが頭の中で再現できてしまうような、実にチャーミングな一枚だと思います。 by History Studiosr


キッズ部門入賞

ドイツ 「野花」
受賞者:パウル・ベルケマーくん(10歳)

「野花」この写真は、今年の夏休みにチロル地方を旅行したときに写したものです。ハイキング中に、景色や植物、動物、乗り物、家族など、いいなと思ったものの写真をたくさん撮りました。夢中になりすぎて、両親が100メートルも先から僕を呼んだこともありました。この写真を撮ったときも、ピントが合わなかったり、ハチが上手く写らなかったりして、何度も試しました。道端に咲いている野花にミツバチが止まり、頑張って蜜を集めている様子を撮ることができて良かったです。

審査員のコメント
思わず目を留めてしまうほどの、繊細かつ躍動感あふれる作品ですね。ミツバチが、風に揺れる花の上で懸命に蜜をすすっている様子が収められた見事なワンショット。じっと写真を見続けていると、穏やかな風が吹いているのを肌で感じられるようです。ミツバチの毛の1本1本、羽の模様にまでぴったり焦点が合っていて、ミツバチの存在感を十二分に引き出しています。また、奥行きのある写真なので、ほかの花へ飛び移るミツバチの次の行動をも想像せずにはいられません。 by Purzel-Baum


キッズ部門入賞

フランス 「おさないで。おちないで。」
受賞者:山岡 葵竜(きりゅう)くん(10歳)

「おさないで。おちないで。」影僕は夏休みに船の旅に出るために、大好きなボレロという犬を友達の家に預けた。でも旅行中はいつもボレロのことばかり考えていた。ある日、サントリーニという島に行って、パパたちは景色を見ていたけれど、僕は全然楽しくなかった。「ワンワン!」という犬の声が聞こえて見てみると、2匹の犬が崖っぷちに立っている。僕はカメラを出し、10枚ぐらい写真を撮った。そして船に戻り、その写真ばかり見ていた。「ボレロも来たら良かったのに」。この写真が入賞して「やったー!!」と思った。

審査員のコメント
犬のほのぼのした様子と、後ろの広大な風景とのコントラストが良い雰囲気を醸し出している一枚だと思います。2匹の躍動感が写真から伝わり、私も日本の実家にいる愛犬に会いたくなりました。葵竜さんも実は、ご自身の愛犬に会いたいと思って撮られたのですね。そんな気持ちが、見ている側にも伝わってくる作品に仕上がっていると思います。わずか10歳でこれだけの作品を生み出せるのですから、今後が楽しみです。これからもぜひ、写真を撮り続けてください。 by BOOK OFF


[審査員総評]

例年にも増して非常にレベルの高い作品が集まりましたね。今回は特に風景写真に目を見張るものが多かったという印象を抱きました。人物写真は家族や知人にとってかけがえのない瞬間を捉えた作品もありましたが、被写体に焦点が合っていないケースが多かったのが残念。

また、動物の写真も多かったのですが、実は動物の写真を撮るのは非常に難しい。動物写真イコール忍耐と言っても良いほどなのです。動物は人間の言うことを聞いてくれませんから、とにかく時間をかけてその動きを観察して次の動作を予測し、シャッター・チャンスを逃さないようにすることが必須となります。

風景写真を撮る際のコツは、構図をよく考えること。画面を縦と横それぞれ3分割する線を設定し、その線が交わる点上に被写体を置くという「3分割法」に則って、どこに地平線を持ってくるかを考えてみてください。蛇行する川や曲がりくねった道など、見る人の視線を導く要素を考えることも、美しい風景写真を撮るポイントとなるでしょう。
by Canon Europe

[From Digest]

英・独・仏ニュースダイジェスト主催フォトコンテスト 2013に数多くのご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。今回で3回を数える本コンテスト、今年は過去最高となる計335点のご応募をいただき、社員一同、心より感謝申し上げます。

当選までの流れとしましては、これまで同様、まずはニュースダイジェスト社内で一次審査を実施。その後、各国審査員による最終選考が行われ、各国入賞作品、及び大賞作品・審査員特別賞作品が決定しました。

今回は撮影期間が夏ということで、明るい日差しの下、旅行先で撮影された写真など、見ているだけで心弾む作品が多かった印象を受けました。特に風景写真は意外性を突くものよりも、丁寧に時間をかけ、構図を練ったと思われる作品がいくつもみられたように思います。

例年になく多くの作品が集まったキッズ部門では、大人顔負けの構図の写真にうならされたり、日常のささやかな一場面をユニークにかつ愛らしく切り取った写真にほほ笑まずにはいられなかったりと、どの作品を選ぶべきか、うれしい悲鳴を上げながらの審査となりました。

今回はまた、弊社フェイスブック上に第一次審査通過作品をアップし、読者の皆様のお気に入り作品を教えていただくという初の試みを行いました。皆様からのご支持が高かった作品を、本ページ最後に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。 

[受賞者と賞品]

マチュア部門
大賞 ビエモン・スィルヴァンさん Canon Europe より
Canon EOS 100D Digital SLR Camera
マチュア部門特別賞 ブレンディス 彩緒子さん Canon Europe より
Canon PIXMA MG6350
英国入賞 バトラー 絹子 フィオナさん 宝酒造株式会社より
清酒と焼酎のセット(200ポンド相当)
ドイツ入賞 高野 太輔さん Steigenberger Frankfurter Hof THE SPA より THE SPA のご利用券
(300ユーロ分)
フランス入賞 長澤 綾乃さん 新割烹のレストラン GUILOGUILO より
お食事券(200ユーロ相当)
キッズ部門
大賞 デービス 保奈美さん Canon Europeより
Canon IXUS 255 HS Digital Camera
英国入賞 山根 萌々子さん History Studios より
古の時代へタイムスリップ、コスチュームを着て写真撮影体験
ドイツ入賞 パウル・ベルケマーくん Purzel-Baum より
子供服とおもちゃ(各1点)
フランス入賞 山岡 葵竜くん BOOK OFF より
バウチャー(60ユーロ相当)

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下記では、第一次審査通過作品のうち、弊社フェイス
ブック上で多くの支持を集めた作品をご紹介します。

 

ジビエの季節をとことん堪能する

ジビエの季節をとことん堪能する

17世紀、ベルギーのフランス・スナイデルスが描いたジビエ売り
17世紀、ベルギーのフランス・スナイデルスが描いたジビエ売り

狩猟が解禁されると、家禽(かきん)肉類を扱う店やマルシェの店先に毛や羽が付いたままの野生の鳥獣肉、ジビエが並ぶ。そうなると、いよいよ食の秋の到来!生のジビエはグロテスクに感じるが、新鮮な食材を即、食する国ならではの光景に食指が動く。よりジビエを知って、この秋はジビエ料理を手軽に味わってみよう。 (Texte : Satomi Kusakabe)

狩猟とジビエ

狩猟人類の歴史が始まって以来、人は食料調達のために、そして身を守るために狩りをしてきた。紀元前1万5000年、家畜の飼育や農業が始まり、狩猟は楽しみの一部、レジャーに変わった。そして、中世になると狩猟は貴族や聖職者たちの特権となる。このころ、狩猟について「ジビエ」という言葉が登場し、人々は狩猟に出ることを「Aller en gibier」と言っていた。獲物にもレベルが付けられ、大型の四つ足動物は貴族階級だけが狩猟でき、小型の野ウサギや野禽類は庶民に、という具合だった。狩りで仕留めた野生動物をジビエと呼ぶようになったのは16世紀以降のこと。

ジビエは、鳥類のジビエ・ア・プリュム、ほ乳類のジビエ・ア・ポワルに大きく分けられる。ジビエ・ア・プリュムには、野禽のライチョウ、キジ、ヤマウズラ、ヤマシギ、カモ、ハト(pigeon)、ガチョウ(oie)、ウズラ類(caille)など、ジビエ・ア・ポワルには、野ウサギ、イノシシ(sanglier)、シカがある。ヤマウズラ、カモ、キジなどのジビエ・ア・プリュムについては現在、飼育された後、狩猟前に自然の中に解き放たれることが多い。

狩猟後のジビエ

ジビエは、捕ってすぐには食べない。一般的には内臓を取り除き、ゆっくりと冷蔵庫で冷却保存する。肉質をなるべく良い状態で保ちたければ、冷蔵庫の中で死後硬直を迎えることが望ましい。すぐに解体してしまうと、肉の縮み幅が大きくなり肉が堅くなるため、理想的な状態でおいしく食べられないのだ。野禽類は内臓を取り除かないでおくことが多く、特にキジは内臓付きのままつるして熟成をさせる、「フザン」が由来の熟成法、フザンダージュ(faisandage)を行うことはよく知られている。キジは首をくくられた状態でつるされ、首部分が腐ってちぎれ体が下に落ちるほどになったら、内臓の香りが肉に行き渡り、野性的な力強いうま味と風味が増す。

ジビエを手に入れる

ジビエジビエを買うなら、肉屋、家禽(volaille)肉や獣肉を専門に扱う店を訪ねてみよう。少し大きめのマルシェに出掛けても見つかる確率は高い。店に並ぶジビエには、完全に野生のもの、半野生のもの、飼育のもの(gibier d'élevage)とある。流通量が安定しなかったり、生息数が減少していたりする種については飼育される。半野生とは、飼育後に放し野生化したもの。キジを含め、ほとんどのジビエ・ア・プリュムがこれに当たる。  

店先に並ぶジビエ肉は、ランジスのような市場や食肉処理施設で処理、解体されたもの。狩猟者から直接手に入れることは、個人でなら可能だ。  

しかし、買ってきたジビエ肉を家庭で料理できるノウハウを持っている人は少ない。首などが除かれ味付きの状態で売られているものを買ってみよう。家庭では、オーブンに入れるだけで本格ジビエが楽しめる。

ジビエ料理って?

ジビエは野生の風味が強烈で癖があり、調理方法を知らないとおいしく食べられないため、ジビエの消費量は減る傾向にあるようだ。それでも、フランスの家庭では、パーティーなど特別の機会にジビエ料理を振る舞うこともある。  

野生の風味が特に強いイノシシやシカ、野ウサギなどのジビエ・ア・ポワルは、何時間か赤ワインに漬けてから調理することが多い。それは臭みを取るため、そしてうま味を増幅させるためだ。赤ワインにニンジンやニンニク、玉ネギやエシャロット、ジュニパーベリー(西洋ねずの実)、ローリエやローズマリなどを加えてマリネし、そのまま煮込みにしてもおいしく頂ける。  

ハーブ入りのノロジカのココット、森の雌シカのロースト、イノシシ肉のカレー、リンゴとマガモ、クルミ入りヤマウズラのひなのファルシー……、レストランはジビエのおいしさを最大に引き出すためのメニューに工夫を凝らす。レストランの入口に張られている「Gibier de Chasse Chasseurs de France」のステッカーは、フランスで捕れたジビエを提供しているという目印だ。

ジビエ料理
左)ウズラとフォアグラのコンフィ 右)ライチョウのロースト
料理:レストラン「Epicure 108」提供

ジビエは健康食品

ジビエの肉は低カロリーで高タンパク。脂肪分が少ないために消化も抜群。燐(りん)、カリウム、鉄が多く、ナトリウムが少ないので、バランスの取れた健康食としてもすすめられる。ヤマウズラを例に挙げれば、脂肪分は鶏肉の3分の1、カリウムや鉄は鶏肉よりも多く含まれる。キジにいたってはタンパク質に富み、体脂肪率1%以下という脂質の低さ。

パリのジビエ事情

20年前、パリの至る所のマルシェには野禽をはじめ、シカなどのジビエが毛付きでつるされていた。しかし、年々パリジャンのジビエ需要が少なくなり、今では大型のジビエを見掛けることはほとんどない。なぜパリジャンにジビエ離れが見られるのか?まず、都会に住む人はあまり野性的な味を好まないこと、そして料理の準備に手間が掛かること。また、多文化都市パリでは、ジビエが禁忌とされるユダヤ教やイスラム教の人も多い。パリジャンがジビエを好きではないとなれば、ジビエを提供するレストランも少ないことは必然的だ。

狩猟の解禁

狩猟ができる時期は鳥獣保護の面で規制されている。つまり、春夏の繁殖期は捕獲が禁止される。解禁時期は9月下旬から2月ころまで。猟が解禁される秋には、野生動物は冬に備えて栄養を蓄え、脂も乗ってくるので肉質がいい。一方で、冬の間野生動物の食料は減少することから、年が明けたころからは肉質が落ちる。  

解禁日と終了日は動物の種によっても違い、毎年地域ごとに決められる。

狩猟の現在

ヨーロッパの中で1番の狩猟国、フランス
  クールベの描いた冬の狩猟風景

ヨーロッパの中で1番の狩猟国、フランス。フランスでスポーツハンティングはサッカーに次いで2番目に人気のあるスポーツだ。また、レジャーとしては3番目という人気ぶり。現在、狩猟ライセンスを所有する人は全国に120万人以上で、毎年2万人がライセンスを取得している。特に5年前から狩猟人口が急増し、狩猟への関心の高さがうかがえる*。

フランスは海岸線、山岳地方、森に平地と、地形がバラエティーに富んでいるため、狩猟の対象となるさまざまな野生動物が生息する。 フランスで狩猟を行う人の98%は男性で、平均年齢は55歳。職業はさまざまだが、労働者や農業従事者、中間業者が多い。狩猟の理由は、自然に触れることが第一で、ジビエを食べる目的と答えた人は半分だった*。

*Fédération nationale des chasseurs (FNC) 資料

狩猟事故

殺傷力の強い猟銃での狩りに事故はつきものだ。2012年4月~13年3月の狩猟シーズンにはフランス全土で57人の死者が出ている。イノシシのような大型の野生動物に体当たりされたり、狩猟仲間の銃弾に当たったり、ブロックするのを忘れた引き金を何かの拍子に引いてしまったりで死亡事故に至るさまざまなケースが報告されている。

 

ジビエ・ア・プリュム Gibier à plume

  • キジ、カモ、ウズラライチョウ(grouse)

    季節により毛色を変える。9月にスコットランドで祭りの際にのみ狩猟される。
    海岸の植物の実を食べているので複雑な味わい。
  • キジ(faisan)

    種類が多い。山以外どこにも生息する。
    白身の肉。パサパサしている。
  • ヤマウズラ(perdrix)

    腹が灰色のヨーロッパヤマウズラ(perdrix grise)は保護のため狩猟禁止。背と腹が赤茶色の赤岩シャコ(perdrix rouge)はよく食される。perdreauxは若鳥。
    鶏ササミのように淡泊。赤みを帯びている。
  • ヤマシギ(bécasse)

    羽が枯れ葉色のため狩猟が難しい。商用には狩猟禁止。
    香りが良く、味は繊細(A.デュマによる)。全部位がおいしい。
  • カモ(canard sauvage)

    マガモ(canard colvert)が一番良く知られる。10月以降、食するのにいい。
    脂が乗っていて、普通のカモより味が濃い。

ジビエ・ア・ポワル Gibier à poil

  • 野ウサギとシカ

    野ウサギ(lapin de garenne, lièvre)

    背が褐色のウサギ。一般によく狩猟される。
    臭みが強い。仕込みに何日も掛かる。
  • シカ

    体重は60kgほどある。
    雌シカ(biche)、雄シカ(cerf)、
    ダマシカ(daim)がある。
    牛肉のようだが獣のにおいが強い。
  • ノロシカ(chevreuil)

    小型のシカ。
    においは上記のシカほど強くない。赤身肉。
    歯応えのよい繊維質。

ジビエの簡単料理をその道のプロに聞いた

アランさんマルシェ・サントノレ近くの家禽肉店で、ジビエ肉を担当するアランさんはノロジカ(chevreuil)をシンプルに調理する。

「直接オーブンに入れローストするだけ。肉汁のソースと頂くという手軽さ。フィレは、よく熱したフライパンにバター、もしくは植物油を敷き、細かく刻んだハシバミの実(noisette)と共に強火で肉の両面をよく焼いて」


「Epicure 108」のシェフパリ17区でジビエ料理を提供するレストラン「Epicure 108」のシェフは、ライチョウの複雑な味が好き。

「しっかりよく焼くとコリコリと歯応えもいい。焼いた肉に、ソテーしたセップ茸やジロール茸、ミラベルなどとフォアグラを加えたソースと頂くのが最高!ジビエの味は毎年違うので、まず味をみてからおいしいジビエを仕入れ、調理しています。今年はライチョウとハトの脂の乗りがいいですね」

 

ジャンポール・ゴルチエ氏インタビュー

ジャンポール・ゴルチエ氏インタビュー!

ジャンポール・ゴルチエパリが一段とオシャレに華やぐ
ファッションウィークが9月末に
またやってきます。
「パリコレ」に欠かせない存在となって
久しいジャンポール・ゴルチエ氏は、
デザイナーになることを夢見た少年時代から
今までずっと変わらないのでは、と思える
ダイナミズム、少年のような無邪気さの持ち主。
そんな人となりが多くの人を引きつけ、
色あせない斬新なファッションを
次々と生みだしているのかもしれない。

(Interview réalisé par Satomi Kusakabe)

Jean Paul Gaultier
1952年4月24日、パリ近郊バニュー生まれ。76年に初のプレタポルテを発表するも、最初のコレクションに対する評価は懐疑的だった。78年、オンワード樫山とスティリスト契約を結び独立。80年代はアバンギャルドなクリエーターとして、下着ルックやボディコン、メンズのスカートなどのユニセックスなスタイルや斬新なファッションを発表し、たちまちモード界の寵児に。90年代にはアクセサリーや香水を発表。2004~10年、エルメスのレディース・プレタポルテのデザイナーも兼任している。

デザイナーになろうとしたきっかけは映画?

そうなんだ。祖母とテレビで映画「偽れる装い(Falbalas)」を見ていたときのこと。この映画は1940年代に製作されたジャック・ベッケル監督の白黒映画で、主演は女優のミシュリーヌ・プレール。その映画の中に、ファッションショーのシーンがあってね。それを見た瞬間、「自分はドレスメーカーになり、ファッションショーをするんだ!」と、すぐにひらめいた。自分の天職だ、将来の職業はこれしかない! と。

ジャンポール・ゴルチエ

デザイナーになるための教育は受けなかったって、本当ですか?

実のところ、僕はデザイナーではなくドレスメーカーなんだ。ともかく、確かに僕はモードの学校を出ていない。多分そのせいで僕は解放されたように自由なんだろうね。というのも、自分固有のコードを作り出すことに成功したんだから。僕が「学校」として学んだところは、モード雑誌の数々だったな。雑誌などをじっくり観察し、自分が気に入ったファッションを集めてコレクションとし、それらをデッサンしてね。同時に、その自分のコレクションに対して批判する文章も書いていたよ。

ゴルチエ氏にとっての日本
「僕は日本が大好き!東京はもちろん、他の地方を訪れるっていいね。今のところ、日本での特別なプロジェクトはないけれど、近いうちにきっと何かできるはずだよ。」

18歳から有名メゾンに!

これは全てピエール・カルダン氏のお陰と言えるよ。彼が僕を雇ってくれたんだから。今日、僕がこうあることができるのは、当時彼が便宜とチャンスを与えてくれたからこそなんだ。

オンワード樫山とは身近な関係?

僕のビジネスパートナーであり恋人だった、フランシス・ムニュージュ氏が話を進めてくれたのが契約のきっかけだった。それ以来35年間、僕は相変わらずオンワードとともにあるんだ。70年代、僕が専属デザイナーに応募したフランスの「バスストップ」や、「ジャンポール・ゴルチエ」ブランドのプレタ・ポルテ・レディースのライセンスを所持するイタリア・ブランド「ジボ」はオンワードグループなんだからね。

自分のブランドを立ち上げて……

多分、手段も何も無いところからスタートしたことが良かったんじゃないかな。僕たちの職業で一番大切なこと、つまり創造性が示せるわけだから。毎回コレクションでは新しいスタイルを発表しているけれど、自分のスタイル、流儀があって、それを毎回違った方法で解釈し直しているんだよ。

あなたの衣装は映画や歌手のステージでよく着用されますね。

このような企画は、僕にとってまさに新鮮な息吹。ラッキーなのは、これまで僕が尊敬する人たちと常にコラボできるチャンスに恵まれてきたことね。

自分のコレクションを発表するとき、自分は同時に舞台の演出家でもあるから、自分でシナリオを書き、キャスティングも行う。一方で、映画の仕事をするときは、例えばシナリオはもう出来上がっていれば、監督もいるわけ。そこで僕がやるべきことは、僕の創作品を他の誰かに着用してもらうことだね。

毎年パリの人気デザイナーランキングでは最上位。こうなるまでどんな努力をしましたか?

自分の職業に対する情熱、これを持たなければいけないよ。それが唯一の秘訣。情熱を持ってすれば、全てが可能になるんだから。

モード界のクリエーターたちとどんな関係を築いていますか?

「コム・デ・ギャルソン」の川久保玲氏や渡辺淳弥氏のような日本のクリエーターたちの仕事は、実にいいね 。他のクリエーターたちとは、本当のところあまり近しい関係にはないな。── それは時間が足りないから。どのクリエーターも僕が感じているような同じ問題にぶつかっていると思うよ。── そうは言っても、1980年代に僕のアシスタントを務めていた、今や押しもおされぬベルギー出身の世界的デザイナー、マルタン・マルジェラ氏は今でもいい友人だな。

ファッションショーをこの先も続けますか?

いつかやめる日が来るだろうけれど、それはまだ先のこと……。

パリ・ファッションウィーク
「2014年春夏プレタポルテコレクション」 2013年9月24日~10月2日
 

フランスのモード界を支える職人たち

フランスのモード界を支える職人たち

毎年華やかなショーが行われ、モードの国として、
常に流行を世界に発信し続けるフランス。
斬新なアイデアや奇抜なデザインが注目される中、
その裏では伝統を受け継ぎながらファッション界を支える職人の存在がある。
(Interview réalisé par Kei Okishima)

宮廷のモードを今に受継ぐ
デュヴェルロワの扇子

扇子はルイ13世の母、マリー・ド・メディシスによってフランスに紹介され、17世紀の宮廷で使われるようになった。フランスでは今でも、扇子はファッションの一部として扱われている。

貴族文化と関係が深い扇子が一般に知られるようになったのは、フランス革命の後のこと。1827年、25歳のジャンピエール・デュヴェルロワは、扇子の新たな発展を信じ、自ら扇子のメゾンを作ることを決心した。メゾンの設立から2年、あるチャンスが訪れる。29年3月にベリー侯爵夫人がチュイルリー宮殿で開いた舞踏会で、女性たちが扇子で着飾ってカドリーユを踊ったのである。これがきっかけで、女性が扇子を持つようになり、デュヴェルロワのメゾンはリュー・ド・ラペの15番地に店を構えるようになる。創立者、ジャンピエールの死後は、息子のジョルジュが引き継ぎ、ますますメゾンを発展させた。この頃、薄い布や絹のガーゼ、レースを使い、スパンコールで飾られた華やかな扇子が誕生した。  

扇子

左)チュールに スパンコールが 刺繍された1890年の扇子
右)20世紀初頭に作られたクジャクの羽の扇子

19世紀、メゾン・デュヴェルロワは扇子で伝える合図を解読した本を出版した。扇子で顔の半分を縦方向に隠し、片目を見せる仕草は「Suivez-moi(私についてきて)」、両目の下から顔全体を隠し、うっとりとした目で見つめる仕草は「Je vous aime(愛しています)」。他にもこの本には「あなたのことは嫌いだわ」「キスして」など、セクシーなコードが並んでいる。

デュヴェルロワは伝統を今でも受け継ぎ、職人たちが共同で作業し、一本一本手作業で扇子を作っている。扇を作るには、まず図面作りから始まる。これは数学的知識が求められる作業。ここで狂うと、最後の組み立てで合わなくなり、せっかくの共同作業も台無しになってしまうので、慎重に行われる。扇面の生地の大きさや、骨組みのデザインにより、ひだの幅や数は変わるため、ひだ作りはひだ職人が担当。骨部には角やコクタン、真珠層などの高級素材が使われ、専門家によって薄く切断される。必要があれば彫刻家が手作業で彫りを入れることも。布に刺しゅうが施される場合には、刺しゅう専門の職人が携わる。職人たちの確実な作業が、180年以上続くデュヴェルロワの伝統を支えているのだ。  

近年、オートクチュールが下火になるとともに、扇子の受注も減少してきた。しかし2010年、若い女性エロイーズとラファエルがメゾンのオーナーとなり、技と歴史をしっかりと受け継ぎながらも、有名なデザイナーとコラボレーションをするなど、新しいモードを発信し始めた。扇子は今日、クラシックなドレスと合わせるためのものではなく、ユニークなアクセサリーとして存在している。今では、ダチョウの羽の扇子や、シフォンの扇子をジーンズと合わせるおしゃれなパリジェンヌもいるとか。エロイーズとラファエルの夢、それは再びパリ中の女性たちの手に、扇が舞い戻ることだ。

デュヴェルロワ
左)組み立て作業中の職人
右上)1905年頃のショップカード
右下)昔ながらの製法でひだをつけていく

微妙な表情を実現するために
帽子の木型職人

帽子フランスの気品あるご婦人たちの装いの中で、服はもちろん、帽子も重要な役割を果たす。フランスには、そんなご婦人たちのこだわりに応えられるだけの腕を持つ帽子職人が何人もいるが、ジルベール・オフチェレンコはフランスでただ一人、帽子の木型を手作りする職人だ。  

もともと彫刻家として活躍していたジルベールは、その経験を生かし、7年前に帽子の木型を作ることを決心した。木型に適している木材は、自分で森に行き探し出す。木は湿気に強く、変形しにくい菩提樹の木を選ぶ。帽子を作る過程で、職人たちは釘で生地を木に留めるので、木の柔らかさも重要だ。  

ジルベールの帽子は、パリのオペラ座でも使用される。オペラでその帽子が登場するのはたった数分、ということも。それでもその瞬間のためにオペラ座が木型を注文するのには、「オペラの中で、帽子は人物の社会階級はもちろん、性格や感情までも映し出す」からだとか。機械で大量生産された型では描けない表情を守るため、ジルベールは今日も腕を振るう。

帽子の木型職人

DUVELLEROY
67, rue du Bac 75007 Paris
www.duvelleroy.fr

Les Ateliers d'Art
76, rue du Maréchal Foch 42300 Roanne
www.lesateliersdart.net

 

都市計画家の発見したパリのミルフィーユ

都市計画家の発見したパリのミルフィーユ

パリの街角というと、何を思い浮かべるだろうか?
パリには多差路が多いため、街角は十字路が作る「四角」ではなく
「くさび形」になることが多い。
この不思議な形をした街角には、カフェやブーランジェリーが多くあり、
街角の風景をつくっている。

都市計画家の三宅正弘氏は、パリのブーランジェリーを歩いて回り、
街を分析している。 三宅氏がこのフィールドワーク
「1日1店365日のミルフィーユの旅」を通して出会ったものとは?
パリの街を少し異なる角度から旅してみよう。

(文・スケッチ:三宅正弘)

パリのミルフィーユ地図

パリのミルフィーユ地図

パリのミルフィーユ

種類

ミルフィーユ・グラッセ

ミルフィーユの定番で、砂糖がけに矢羽模様が入ったクラシックなデザインのもの。
ミルフィーユ・プードル
表面に粉糖がかかったもの。
ミルフィーユ・チュニジアン

チュニジア出身の職人が作るミルフィーユ。パイが主体で、クリームは薄く塗られている。
アレンジされたミルフィーユ

プラリネ、ピスタチオ、フランボワーズ、フレーズといった、オリジナルのミルフィーユがある。

クリーム

クレーム・ムースリー

バターが加わった白っぽいクリーム。パティスリーに力が入るブーランジェリーで見掛ける。
クレーム・パティシエール



黄身を使ったカスタードクリーム。クレーム・パティシエールの意味は、「お菓子屋さんのクリーム」ということだが、観察したところ、今はパン屋さんのお菓子が、黄色いクレーム・パティシエールで、お菓子屋さんがそうでないようだ。



ミルフィーユ記録ノート

4月1日から毎日1店ずつのデーターが
水彩画で記録されている。
サイズ、形状、パイ、クリームの種類、
立地、お店のスタンプが押されている。



パリの「アイデンティティ・プレイス」

パリの五差路パリのミルフィーユ探し第1日目に出会ったのは、五差路で1番とがった街角のブーランジェリーのミルフィーユだった。街角に突き出す店は目立つ。ここにはオリエンタルな菓子も並んでいた。それからもミルフィーユを探し続け、毎日歩いていると、目に入ってくるのは街角のブーランジェリーだった。発見したことは、ブーランジェリーが、街角に立地することが多いことだ。そこに早朝から地元の人の列ができ、少なからず会話がある。建築・街角という物的な空間と、暮らす人々によって風景が形成されている。

渡仏前からミルフィーユを連続365日間味わうことは決めていた。パティスリーを中心に回り、各ミルフィーユを比較しながらパリの街を分析してみようと考えていた。ところが、パリに来て数日すると、歩きながらパティスリーを見つけることは難しいことだと分かる。そもそもパティスリーが街角にあることは少ない。それだけにブーランジェリーがつくる街角の風景に強く引かれた。ブーランジェリーは人々の身近にある。  

都市計画にとって、暮らす人が自分の地区を感じることのできる場所作りは大切なことである。私はそんな場所を「アイデンティティ・プレイス」と呼んでいる。思わず笑顔になったり、人への感謝の気持ちが口から出たりするというようなテーマが、それぞれの地域にある。地域のことを考えるきっかけになるもの、それは「宝物」だ。暮らしている人の意識が結果として街をつくっている。パリの街にはどんな「宝物」があるのだろうか。それを探したかった。フランスでは、ブーランジェリーがそうした役割を果たしていると思うようになった。さらにそこでパリの人たちも気が付いていない魅力を発見したい。

ミルフィ-ユ・チュニジアンとの出合い

こうしてミルフィーユ巡りを始め、6日目になったある日のこと。コーヒー風味の砂糖掛けが施されているミルフィーユに出会った。最初は単なるコーヒー味の種類だと思っていたが、その後もたびたび見掛けるようになる。表示は、単に「ミルフィーユ」だが、1カ月後に19区で、同種類のものが「ミルフィーユ・チュニジアン」と書かれているのを発見した。  

ミルフィ-ユ・チュニジアンどうやらこの種類のミルフィーユがチュニジアに関係するものだと分かって以来、このミルフィーユを見つけるたびに、「ミルフィーユ・チュニジアンを1つください」と言うようにした。このひと言で、急にお店の人が驚いて笑顔に変わることを発見した。その笑顔を見たくて、このミルフィーユを見つけるのが楽しみになっていった。そもそも私の研究は、その街で話題にのぼると笑顔に変わる題材を発見し、そこから街づくりを考えていくという方法を取っているので、この発見はうれしかった。そうして、チュニジア出身の人と出会うたびに、このお菓子の話をして楽しむようになる。あるタクシーの運転手さんは、ミルフィーユはチュニジアがオリジナルとまで言っていた。とにかく盛り上がる題材である。

そうしたチュニジアの人たちと話していると、どうやら彼らのミルフィーユとは、パイのパリパリとした感覚が重要だということが分かってきた。確かにパリのミルフィーユ・チュニジアンは、どこもパイが主体でクリームは少ない。したがってフランスでよくあるミルフィーユよりも、かなり薄い。パイが重要なお菓子のようだ。本当は、すぐにチュニジアに飛んでいかなければならないのだが、ちょうど近所のマダムから、チュニジアの映画「ミルフィーユ」がストーリもすばらしいから見てきなさい、と教えていただいた。この映画にはミルフィーユが登場し、皆でパイをこねるシーンが強調されている。映画を見ていても、パイのお菓子だということが感じられる。パリのブーランジェリーのお菓子の中で、ミルフィーユだけがチュニジアの人々の色が出ているのがおもしろい。フランスの定番菓子の中で、唯一、いろいろな店で多様なものが生まれているミルフィーユ。チュニジアの人たちが、故郷を思って作ったのだろうか。それともミルフィーユは、自分たちがオリジナルだから、これだけはチュニジアに近いものを並べているのだろうか。ミルフィーユ・チュニジアンの歴史の旅は始まったばかりである。

Millefeuille「Millefeuille」(2012)
チュニジア映画
監督:Nouri Bouzid


2人の女性が、伝統的イスラム教、イスラム文化の社会の中で、自立と自由という問題に立ち向かっている。彼女たちを通して、チュニジアでの革命、将来像といったものが象徴的に描かれている。この映画で皆が笑顔になる象徴的なシーンが、皆でミルフィーユを作るところだ。ミルフィーユにはチュニジアやフランスの社会を読み解く何かがあるように思えて仕方ないのだ。 (2013年10月8日 DVD発売 / Orange Studio)

ミルフィーユ

パリの地区で異なるミルフィーユ

4月1日から1日1店ずつパリと郊外を歩き、これまでに合計約150のブーランジェリーを回った。こうしてミルフィーユを追っていると、実に多彩なものが日々考案されていることが分かる。その結果を左の地図に示してみた。この地図はミルフィーユの種類ごとに色分けをしている。分布を見てみると、10、11、19区と北東の地区で多様な色の分布を見ることができる。ミルフィーユ・チュニジアンもこの辺りに多く、ミルフィーユ・グラッセの割合が高いことも特徴だ。14、15、16区になると、このグラッセの率はやや下がり、それ以外の工夫されたオリジナルのミルフィーユも多くなる。このようにオリジナルのものが作り出されるのは、フランス菓子の定番の中であまり多くない現象であろう。個性を出すためにブーランジェリーは心を砕いているようだ。そんな中にミルフィーユ・チュニジアンもある。

私の専門は都市計画で、毎年テーマを決めて日本全国を回ってきた。最も多く行っているのはケーキ屋さんである。それはケーキ屋さんが「アイデンティティ・プレイス」になっている街が少なくないからだ。また一昨年は、365日間で日本全国47都道府県365店を訪れ、自家製のカステラ365種類を味わった。これには和菓子店も対象に入れた。なぜ、こうしたことをするのかというと、地方による個性を知るだけでなく、そのお菓子や料理が、地域社会の中でどのような役割を果たしているのか、そして将来どのような可能性を秘めているのかを研究しているからだ。日本では郊外の住宅街にあるケーキ屋さんが、そこに暮らす人にとってお気に入りの店になっていくことで、自分の街の自慢にし、自分の街を意識するきっかけになっているところが少なくない。郊外の新興住宅街では、街にあるお店がケーキ屋さんだけというところまである。

自分の街の将来像やまちづくりを考えていく場合、そうした店を例に挙げると人々は笑顔になって自分たちの街のことを議論するきっかけにつながる。だから私は、その街の人々が、自分たちの街のことを建設的に考えていけるような切り口や、題材を探しているのだ。それは何もお店だけではなく、生活用品に至るまで、その地域で今だけでなく過去も含めて大切にされてきたものを探していく。これまでの仕事のなかで大きな展開があったのは、四国の地方で「遊山箱」という、かつて身近に使われていたお弁当箱を切り口に、まちづくりに取り組んだことだ。それはその地域の人が、この話題になると笑顔に変わることを発見したのがきっかけだった。今では多くの人が再びこの弁当箱に目を向けるようになっている。

ミルフィーユ・チュニジアンの発見は、そのときと同じ笑顔を感じた。国は違って、コミュニケーションも難しいにも関わらず、とにかく盛り上がるだけに、パリに暮らすチュニジア出身者にとって、大切な存在であることが分かる。そんな存在のお菓子が、ここに暮らすパリジャンたちにも広がっていかないのだろうか。チュニジア出身者たちのこの笑顔が、これからのパリの都市計画に何か光をともしてくれるのではないだろうか。私の直感ではあるが、そう感じたのだ。

これだけ無数に書かれているパリのお菓子ガイドにも、このミルフィーユが載っていないのは不思議だ。多くの人が興味のあるミルフィーユだからこそ、フランス人にもまだあまり知られていないミルフィユ・チュニジアンを知ってもらいたい。そもそもミルフィーユとは、単なるフランスとチュニジアだけのお菓子ではなく世界で親しまれているお菓子である。アルゼンチンではミルフィーユのことを「ミロハス」といい、アルゼンチン出身の人とはこの話題で盛り上がる。ウイーンに行けば同様の菓子が「クレーム・シュニッテン」と呼ばれている。こうした共通性があるものは、多くの人々が共有できるテーマになると同時に、逆に自分たちの身近なものとして、個性を自慢したくなるものでもある。チュニジア出身者たちが発しているメッセージを、パリの人々が感じ、両者の交流によってさらなる新たなお菓子が生まれていくことを期待する。いつか、このお菓子は「ミルフィーユ・チュニジアン」から、パリで磨いていくことで、「ミルフィーユ・パリジャン」へ、そして多くの人に親しまれるお菓子になって欲しい。

ミルフィーユ


チュニジア出身者のブーランジェリー

地図を見てみると、ミルフィーユ・チュニジアンのお店はもちろんチュニジアの出身者による店だが、それ以外にもお店で話していると右岸や郊外にも同国の出身者が多いことが分かる。モロッコ出身者にも出会うが、チュニジア出身者の方が頻繁に出会う。  

今年の4月、バゲットコンクール(La meilleure baguette de Paris)の受賞者が発表された。フランスの伝統を守りながら発展させていく目的で行われているものだが、このコンクールで1位に輝くと、受賞金のほか、エリゼ宮に1年間バゲットを納める栄誉を手にする。2013年の同コンクールでの受賞者は、14区にある、リダ・カデール氏のものであった。1位に輝いたブーランジェリーの地区に住む人たちは、大統領と同じバゲットを楽しめるわけで、住民は自分の街を誇りに思うだろう。パリの「アイデンティティ・プレイス」は、こうしてチュニジア出身者によっても支えられていくようである。カデール氏のミルフィーユは「ミルフィーユ・グラッセ」だが、このように表面にチョコラ色とカフェ色の2色で線を入れるものは他では見たことがない個性的なデザインだ。また他のミルフィーユ・グラッセではカスタードクリームがほとんどだが、ここのものはバニラが利いていることも特徴だ。カデール氏は、このミルフィーユはフランセーズだと教えてくれたが、このカフェ色の線は、ミルフィーユ・チュニジアンのグラッセの色をほうふつさせる。私にはこの作品もまたフランスとチュニジアとの交流の中から生まれたデザインに見えるのだ。  

パリ郊外には、新興の住宅街も少なくない。新しい街には、新しい歴史がつくられていき、それが人々の街への愛着へと繋がっていく。そうした街の「アイデンティティ・プレイス」にも、こうしたブーランジェリーの果たす役割は大きい。郊外の都市計画にとっても、街角づくり、そして人々に親しまれる店の立地をいかにデザインしていくかということが大切なことである。
三宅 正弘三宅 正弘(みやけ まさひろ)
肩書き:都市学者・都市計画家
経歴:
パリ19区に暮らす工学博士。都市・建築・料理などさまざまなテーマから研究を行い、2001年、最初の著作『石の街並みと地域デザイン―地域資源の再発見―』をはじめ、02年『神戸とお好み焼き -まちづくりと比較都市論の視点から―』、06年『遊山箱 -節句の弁当箱-』、09年『甲子園ホテル物語 -西の帝国ホテルとフランク・ロイド・ライト』を出版、日本経済新聞や毎日新聞など各紙の連載で、また、コメンテーターとしても、都市計画の提案を行う。現在、武庫川女子大学准教授で、4月からフランス人文科学研究館の受入教授として民族学者ジャーヌ・コビー氏のもとでフランスの都市研究を開始している。
 

パリと近郊の、ゆっくり訪れたいバー&レストラン

パリと近郊の、ゆっくり訪れたいバー&レストラン

グルメ大国フランス、パリに星の数ほどあるバーやレストラン。その中で、普段行くレストランとは少し違った場所へ行ってみたい、おしゃれな隠れバーを探しているという声にお応えし、編集部で選んだ、ゆっくりと訪れたいお勧めのバー、レストランをご紹介。(Texte:Kei Okishima)

パリのオススメ 3大隠れバー



Moonshiner

今、パリで一番の「隠れバー」として注目を集めているのが、数カ月前にオープンしたばかりのバー、「ムーンシャイナー」。店の看板がないどころか、店があるはずのセデーヌ通り5番地を訪れてもピザ屋があるだけで、バーの影も形も見当たらない。実はこのバー、“表向き”のピザ屋の後ろに隠れているのだ。この小さなピザ屋の中には、金庫のような扉がある。ここを開けると、ひんやりとした倉庫のような小さなスペースを挟んですぐ向かいにもう1つ秘密の扉が。取っ手には、秘密を説く鍵「M」の文字が光る。この扉を開くと、中に広がるのはゴージャスな空間。ピザ屋の気さくな雰囲気とは対照的であるがために、夢を見ているような不思議さと、うれしい驚きに包まれる。ゆっくりと大人のバーを楽しみたい方にお勧めだ。

85, rue Sedaine75011 Paris
最寄り駅: Bastille①⑤⑧、Bréguet-Sabin⑤
TEL: 09 50 73 12 99
営業時間: 18:00-翌1:00


Candelaria

Candelaria

Candelaria

小さなタコス・レストラン、「カンデラリア」。気軽に立ち寄り、本格派タコスとともにテキーラなどお酒をククッと頂けるため、夜になると小さなレストランがぎゅうぎゅう詰めになるほどの人気ぶり。しかし、カンデラリアが愛されるのにはもう1つ理由がある。レストランの奥にある小さな白いドアを押すと、奥に秘密のバーが隠されているのだ。扉はシンプルで、バー内には大きな窓があるため、前出の「ムーンシャイナー」と比べると、“秘密感”はやや劣るが、その代わりにバーテンダーとの距離が近く、気軽に訪れることができるのがここの魅力。メキシコ系のお店というだけあり、テキーラ、メスカルをはじめとする南アメリカのお酒は得意とするところだが、ウィスキーやカクテルも充実している。

52, rue de Saintonge 75003 Paris
最寄り駅: Filles du Calvaire⑧
TEL: 01 42 74 41 28
営業時間:
バー 18:00-翌2:00
タコスレストラン・TAQUERIA
12:30-23:00(木〜土 翌0:00まで)
www.candelariaparis.com


Candelaria

Candelaria

Le Carmen

大歓楽街として有名なピガール界隈も、最近は南側を中心におしゃれなブティックやレストラン、バーが出来始め、新たなスポットとして人気急上昇中。ここにあるバー「カルメン」は、ファッション関係者をはじめ、著名人たちもお忍びで訪れる、とっておきの隠れバー。さらに、フランスを代表する19世紀の作曲家、ジョルジュ・ビゼーが代表作「カルメン」を作曲した場所という由緒ある場所であることも、他のおしゃれなバーとは異なる本物&重厚感を与えている。有名DJによるイベントも多数催される他、ファッション・ウィークのときにはKENZO やルイ・ヴィトンなど、高級メゾンが夜にパーティーを開催する際にも利用され、最新モードや流行に敏感な人たちが行き交う場所。旬でホットな夜を味わいたいときには、ぜひ訪れたい。

34, rue Duperré75009 Paris
最寄り駅: Pigalle②⑫、Blanche②
TEL: 01 45 26 50 00
営業時間: 22:00-翌5:00(季節により変更)
www.le-carmen.fr


ひねられたコンセプトに共感する話題のレストラン

M.O.B. PARIS

ラップ・レタス・バーガー

M.O.B. PARIS

オーステルリッツ駅の近く、セーヌ川沿いに立つモードとデザインの総合センター「la Cité de la Mode et du Design」。ここにこの夏新しくオープンしたのが、「モブ」。MAMA SHELTERなど、デザイン性のある話題のスポットを手掛けてきたシリルが仕掛人で、海を渡ったニューヨークにまず第1号店をオープンさせ、この夏に第2号店となるパリ店をオープンさせた。コンセプトは、地球にも、体にも優しいものを、良心価格で楽しみながら味わうこと。卵や牛乳を含む動物性の食材を一切使わないが、「ヴィーガン」を前面に出さず、一見相反する「ファーストフード」を前面に押し出しているところはさすが。ハンバーガーの“ハンバーグ”は、しいたけ、とうもろこし、乾燥トマト、米などを混ぜたもので、三つ星シェフなど3人のシェフと共同で約2年間掛けて開発した。飲み物も添加物や着色料などが入っていないものを厳選し、デザートも全て自家製で、流行に敏感な食通の舌もうならせる。お勧めは、セーヌ川を眺められるテラスに座り、パンの代わりに白菜で"ハンバーグ"を挟んだヘルシーなハンバーガー、「ラップ・レタス・バーガー」を頬張ること!

934, quai d'Austerlitz 75013 Paris
最寄り駅: Quai de la Gare⑥、
Gare d'Austerlitz⑤⑩、RER C線
TEL: 01 42 77 51 05
営業時間: 12:00-翌0:00
www.mob-usa.com/fr/home


Le Comptoir Général

Le Comptoir Général

Le Comptoir Général

お金がないために、世間からの評価が低く、なかなか知るチャンスのないゲットー文化を広め、支援するために作られたゲットー博物館は、バーとレストランも併設している。まずはこのプロジェクト、そしてゲットー地区を支援するための入場料(金額は自由)を払い、バーやレストランへ進もう。全体にアフリカを中心としたゲットー文化を紹介する展示がされているが、雰囲気はどちらかといえば、フランスのボボ系カフェ調で、平日から大人気だ。中庭は小さなジャングルのようで素敵。日によって、アトリエやコンサートなどが行われているので、プログラムをチェックしてから訪れたい。

80, Quai de Jemmapes 75010 Paris
最寄り駅: République③⑤⑧⑨⑪
TEL: 01 44 88 20 45
営業時間: 11:00-翌1:00(不定期で休みあり)
www.lecomptoirgeneral.com



テラスでゆっくり時を過ごしたいレストラン

Les Climats

Les Climats

アールヌーボー建築の館を改装して今年の4月にオープンした「レ・クリマ」は、ブルゴーニュのワインを3000種も取りそろえている。また日本食レストランを含む一流レストランで修行を積んだシェフは、どこか日本風を漂わせるフランスのガストロノミーを提供する。さて、ここのレストランでお勧めしたいのは、2つの素晴らしい「庭」。ガラスで覆われた庭「ウィンターガーデン」は、どんな気候でも庭の雰囲気を楽しめる。また夏こそ楽しみたい外のテラス「秘密の庭」は、その名の通り、外界と隔たれた秘密の空間で、ゆっくりと食事を味わいたい。

41, rue de Lille 75007 Paris
最寄り駅: Solférino⑫、Rue du Bac⑫
TEL: 01 58 62 10 08
営業時間: 12:00-14:30 / 19:00-22:30
www.lesclimats.fr


Monsieur Bleu

Monsieur Bleu

現代クリエーションが見られるアート・センター、「パレ・ド・トーキョー」の中にあるレストラン、「ムッシュー・ブル」。国際的に活躍する建築家、ジョセフ・ディランが内装を手掛け、さまざまな最新アートが集められるパレにふさわしいレストランとして今年4月に誕生した。メニューは旬な食材をシンプルかつエレガントに仕上げたフランス料理が中心。セーヌ川の向かい岸にそびえるエッフェル塔の眺めは圧巻で、この季節はそんな景色が楽しめるテラスが大人気。24時まで見学できるパレの展示、そして夜空に光るエッフェル塔とともに、パリの夜を楽しみたい。

20, av de New-York 75116 Paris
最寄り駅: Iena⑨、Alma - Marceau⑨
TEL: 01 47 20 90 47
営業時間: 12:00-翌2:00
monsieurbleu.com


ma cocotte

ma cocotte

アンティーク市として有名な、サン・トゥアンのクリニャンクールののみの市にある巨大な建物。ここには、子供のころからこの地に好奇心を持ち続けていたというデザイナー、フィリップ・スタルクが内装を手掛けたレストランがある。スタルクが自らのみの市で調達した家具などを配置し、一見合いそうもない家具たちが、抜群のセンスでしっくりとまとめられているのはさすが。1階、2階にある大きな外のテラスは、夏はもちろんのこと、冬は温かい飲み物を頂きながら過ごす人気の場所。のみの市と合わせて、1日ゆっくり過ごしたい。

106, rue des Rosiers 93400 Saint-Ouen
最寄り駅: Porte de Clignancourt④
TEL: 01 49 51 70 00
営業時間: 月~金 11:00-23:00(土日 9:00-)
www.macocotte-lespuces.com


 

フランス語での電話のかけ方(会話集) - 実用編

フランス語での電話のかけ方 - 実用編

顔を見ながらジェスチャーを交えて話すのと違い、対面しない電話は言いたいことを伝えること、聞き取ることが難しい。応答する相手によって受け答えも変わってきますが、ここではさまざまな場面で使えるスタンダードなセリフをご紹介。

  • 基本形
  • オフィスで
  • 予約
  • 故障
  • 留守番電話

基本形

  • こんにちは。こちら○○です。
    Bonjour Madame(Monsieur), c'est Madame (Monsieur)○○* à l'appareil.
  • 少々お待ちください。
    Un instant s'il vous plaît.
  • そのまま切らずにお待ちください。
    Restez en ligne, s'il vous plait ! / Ne quittez pas, s'il vous plaît.
  • とても聞こえにくいのですが。
    J'entends très mal.
  • もう少し大きな声で話してください。
    Pouvez-vous parler un peu plus fort ?
  • 電話番号をお間違えでは。
    Vous avez fait un mauvais numéro.
  • 繰り返して頂けますか?
    Pouvez-vous me répéter ?
  • また後でかけ直します。
    Je rappellerais plus tard.

オフィスで

受ける場合

  • こちら「フランスニュースダイジェスト」です。
    “France News Digest”, bonjour.
  • どちら様でしょうか ?
    C'est de la part de qui ?
  • その件でしたら担当者にかわります。
    Je vous passe la personne qui s'occupe de ce sujet.
  • 彼(彼女)にかわります。
    Je vous le (la) passe.
  • 彼(彼女)は今席を外しています。
    Il (Elle) est absent(e) pour l'instant.
  • 彼(彼女)は別の電話に出ております。
    Il (Elle) est au téléphone. / Il (Elle) est en ligne.
  • 彼(彼女)は出張中(休暇中)です。
    Il (Elle) est en voyage d'affaires (en vacances).
  • 午後2時ごろに戻ります。
    Il (Elle) devrait revenir vers 14 heures.
  • 9月1日から出社する予定です。
    Il (Elle) devrait revenir le 1er septembre.
  • メッセージを残されますか ?
    Voulez-vous laisser un message ?
  • お電話があったことを伝えます。電話番号をうかがえますか?
    Je vais transmettre votre appel. Est-ce que vous pourriez m'indiquer vos coordonnées téléphoniques.
  • 申し訳ありませんが、その日は空いていません。
    Je suis désolé(e), mais je ne suis pas libre ce jour.
  • その日でしたら午後1時から4時まで空いています。
    Ce jour-là, je suis disponible de 13 heures à 16 heures.

かける場合

  • こちら「フランスニュースダイジェスト」社です。
    Allô bonjour, ici la société “France News Digest”.
  • ○○氏と話したいのですが(回していただけますか)。
    Je souhaiterais parler à Monsieur ○○ s'il vous plaît.(Pourriez-vous me passer Monsieur ○○ ? )
  • 戻り次第折り返していただけますか?
    Pourriez-vous me rappeler à leur retour s'il vous plait.
  • メッセージを残せますか ?
    Puis-je laisser un message ?
  • 明日9時ごろお会いできますか ?
    Est-ce que c'est possible de se voir vers 9 heures du matin demain ?
  • よろしければ、10時に事務所に(お宅に)うかがいます。
    Si vous le voulez bien, je passerais à 10 heures à votre bureau (chez vous).
  • 7月15日にお送りしたメールはご覧頂きましたか ?
    Avez-vous déjà eu connaissance de mon mail du 15 juillet ?
  • アドレスを確認させてください……。確かに、誤りがありました。再送してみます。
    Laissez-moi vérifier votre adresse e-mail… Effectivement, il y avait une erreur d'adresse e-mail, je vous renvoie tout de suite mon e-mail.
  • 早いご回答お待ちしております。
    Je vous remercie par avance de bien vouloir me répondre dès que possible.
  • 8月15日までにご回答ください。
    Pourriez-vous me répondre au plus tard le 15 août.
  • いつご回答を頂けますか ?
    Quand pourrais-je avoir votre réponse ?
  • 返信お待ちしております。
    J'attends votre réponse.
  • 昨日お支払いした分の領収書を出して頂きたく、お電話しました。
    Je vous appelle afin de vous demander un reçu à propos du règlement que je vous ai fait hier.
  • 7月13日付FND20130713番の請求書に問題があります。
    J'ai trouvé un problème sur la facture datée du 13 juillet, dont le numéro de référence est le suivant : FND20130713.
  • FND20130713番とFND20130714番の請求書について支払っていただけますか?
    Pourriez-vous régler le montant de la facture de référence FND20130713 et FND20130714 ?

予約

タクシー

  • 明日の午後2時、タクシーを1台お願いします。住所は…です。
    J'aimerais bien réserver un taxi pour demain à 14 heures. L'adresse est...
  • 大きなトランクが4つありますので、ライトバン車(ワンボックス車)をお願いします。  
    Comme nous avons 4 grandes valises, je souhaiterais un taxi break (espace). 
  • クレジットカードでも支払えますか?
    Pourrais-je régler avec une carte de crédit ?
  • 空港までの金額を教えてください。
    J'aimerais bien savoir quel sera le prix de la course jusqu'à l'aéroport.

レストラン

  • 明日の夜7時半、3人で予約したいのですが。
    J'aimerais bien réserver une table pour 3 personnes demain à 19 heures et demie.
  • 窓際の席(静かな、トイレのそばでない席)を希望します。
    Je souhaite une table près de la fenêtre (dans un endroit calme et pas à côté des toilettes ).
  • 3歳の子供がおりますが、大丈夫でしょうか?
    Nous serons avec un enfant de 3 ans, j'espère que cela ne vous dérange pas ?
  • 子供用のいすを用意して頂けるのでしょうか?
    Pourriez-vous prévoir une chaise pour l’enfant ?
  • 犬を1匹連れて行ってもよろしいでしょうか?
    Est-il possible de venir avec un chien ?
  • 誕生日を祝いたいのですが、何か特別にして頂けるのでしょうか?
    Nous souhaitons fêter un anniversaire, qu'est-ce que vous pourriez nous proposer ?

病院

  • 高熱があり吐き気がするので、すぐに診察してもらう必要があります。一番早い予約をお願いできますか?
    Comme j'ai des nausées violentes et beaucoup de fièvre, j'ai besoin d'une consultation urgente. Pourriez-vous me donner le rendez-vous le plus rapide possible ?
  • エコグラフィーの予約をできるだけ早くお願いします。
    Je souhaite prendre rendez-vous pour une échographie le plus rapidement possible.
  • XXXの血液検査は、絶飲絶食で受けなければなりませんか?
    Pour la prise de sang XXX, est-ce que je dois être à jeun ?
  • 血液検査は予約無しでよろしいのでしょうか? 何時から何時まで受け付けていますか?
    Est-ce que la prise de sang se fait sans rendez-vous ? Je peux venir de quelle à quelle heure ?

ホテル

  • 8月15日から6泊で、1部屋予約したいのですが。
    Je voudrais une chambre pour 6 nuits à partir du 15 août.
  • 今晩、1部屋空いていますか ?
    Vous avez une chambre disponible ce soir?
  • シャワー付きの部屋をお願いします。
    Une chambre avec douche, s'il vous plaît.
  • 浴槽付きの部屋はありますか ?
    Avez-vous une chambre avec salle de bains ?
  • 各部屋の料金を教えてください。
    Pouvez-vous me donner les tarifs des chambres?
  • 朝食は含まれていますか ?
    Ce tarif comprend le petit déjeuner ?
  • インターネットはつながりますか ?
    Est-ce qu'il y a une connexion Internet ?
  • 7月15日に8月4、5日で予約しましたが、残念ながらキャンセルさせて頂きたいのです。
    J'ai retenu une chambre le 15 juillet pour les 4 et 5 août, mais je suis au regret d'annuler la réservation que j'avais effectuée.
  • 宿泊日を8月10、11日に変更して頂けますか?
    Vous serait-il possible de reporter cette réservation aux 10 et 11 août ?

チケット

  • 9月1日、サンジェルマン・デ・プレ教会であるオルガンコンサートのチケットが2枚欲しいのですが。
    J'aimerais vous réserver 2 billets pour le concert d'orgue qui aura lieu le 1er septembre prochain à l'église St Germain des prés.
  • 郵送してください。
    Pourriez-vous m'adresser le(s) billet(s) par courrier la poste.
  • 直接取りに行きます。
    Je viendrai directement récupérer le(s) billet(s) chez vous.
  • 7月15日に予約したジョニー・アリディのコンサートのチケット2枚をキャンセルしたいのですが。
    J'aimerais bien annuler les deux billets pour le concert de Johnny Hallyday que j'ai réservé le 15 juillet.
  • コンサートがキャンセルとなりました。チケットの払い戻しはどうしたらよいのですか?
    Le concert a été annulé. Comment je peux obtenir le remboursement de mon billet ?

レンタカー

  • 来週日曜日8月11日から7日間、家族5人が乗れる車をレンタルしたいのですが。
    J'aimerais louer une voiture de 5 places pour sept jours à partir du 11 août.
  • 引き渡されるときには気付きませんでしたが、レンタルした車の横に傷がありました。私ではありません。
    Je ne l'ai pas remarqué au moment où j'ai pris possession du véhicule mais je viens de découvrir qu'il y a une rayure sur le côté de mon véhicule et je suis sûr que je n'en suis pas l'auteur.
  • 一番安いオートマ車を1台お願いします。
    Je souhaiterais une voiture dans la catégorie automatique économique.
  • 保険は含まれていますか?
    L'assurance est-elle comprise ?
  • 時間を過ぎたら追加料金は発生しますか?
    Quel est le montant supplémentaire à régler si je dépasse le temps de location ?
  • お得なキャンペーンはありますか?
    Vous avez une offre promotionnelle ?

故障

共通で使えるフレーズ

  • 見積りを出して頂けますか?
    Pourriez-vous me donner un devis ?
  • 修理工の方を派遣してくださいますか?
    Pourriez-vous envoyer le réparateur chez moi ?
  • 領収書を出して頂けますか?
    Pourriez-vous me donner un reçu ?
  • すぐに来て頂けますか?
    Pourriez-vous venir toute suite ?
  • 移動も含め、値段はどれくらいですか?
    Combien cela va-t-il coûter, y compris le déplacement ?

水漏れ

  • 自宅で水漏れが発生しました。
    J'ai une fuite d'eau chez moi.
  • どこから漏れているのか探したところ、台所の流し台の下辺りだと思うのです。
    J'ai essayé de détecter d'où venait le dégat des eaux, et je pense qu'elle se situe en dessous de l'évier dans la cuisine.

  • 閉めて出掛け、帰ってきたらドアの鍵が開きません。
    En sortant j'ai bien fermé à clé, j'en suis sûr(e) et maintenant je n'arrive plus à rentrer chez moi. La clé ne fonctionne plus.
  • ポルト・ブランデ(3点鍵)に換えたいのですが。
    J'aimerais bien installer une porte blindée (trois points) et remplacer les clés actuelles.

電気系統

  • 自宅で電気の故障が起きました。
    J'ai une panne d'électricité chez moi.
  • ヒューズが飛んだ後、新しいヒューズに交換しても電気がつきません。
    Après que le fusible ait fondu, je l'ai remplacé par un nouveau fusible, mais l'électricité ne marche toujours pas.
  • ブレーカーの故障かもしれません。
    Peut-être que c'est une panne de disjoncteur.
  • 家中の暖房が作動しません。
    Tous les radiateurs ne fonctionnent pas.

留守番電話の録音メッセージ

  • こんにちは、こちら○○です。ピー音の後にメッセージをお残しください。こちらからできるだけ早めにかけ直します。
    Bonjour. Vous êtes bien sur le répondeur de ○○. Merci de me laisser un message, après le signal et je vous rappellerai dès que possible.
  • こんにちは(こんばんは)、こちら○○です。できれば早くお話したいので、かけ直して頂けますか?番号は…です。
    Bonjour(Bonsoir), ici ○○, j'aimerais vous parler dès que possible. Auriez-vous la gentillesse de me rappeler. Voici mon numéro de téléphone …
 
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