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mar 22 mai 2012

シャラン山内由紀さん 女性の美と健康を支える
ガスケ法の普及を目指す

シャラン山内由紀さん
Yuki Charrin Yamauchi

Sage-femme au Japon / Traductrice

肩書き 日本の助産師、翻訳家
経歴 広島県生まれ。日本赤十字社助産師学校を卒業後、同社医療センター分娩室、産科病棟に勤務。その後、東京都内の産婦人科医院に従事しつつ、慶應義塾大学文学部通信教育課程学士号修了。1995年、仏人との結婚を機に渡仏し、現地で4児を出産。女性の尿失禁予防を目的とした「産後のペリネのリハビリテーション」を体験し、その重要性を実感。中でも、ド ・ガスケ医師の提唱するガスケ・アプローチに感銘を受け、日本での普及を目指し活動している。
嗜好 育児法と子供の成長との関係を観察すること

主にどんな活動をされていますか?

1998年、長男の出産時に初めてペリネのリハビリを体験しました。日本で助産師をしていたこともあり、日本にもこんなケアがあればいいなあ、と思ったのがきっかけで、ペリネのリハビリの勉強を始めました。

ペリネとは、骨盤の底を覆う筋肉全体を意味します。解剖学的にも、女性のペリネは妊娠や出産でダメージを受けやすく、そこが緩んでしまうと尿漏れや子宮脱などの問題が起こります。この予防のために、フランスでは産後にペリネの筋肉のリハビリを受けることができ、合計10回の訓練費用はすべて国民保険でカバーされます。尿失禁や子宮脱などに悩む女性はたくさんいますが、日本ではそれを予防しようという考えはまだありません。2004年にペリネのリハビリ法であるガスケ・アプローチに出会ってから、本格的に日本の出版社や大学などとコンタクトを取り、その必要性をアピールして回り講習会を開いたり、ガスケ先生の著書を翻訳したりしています。11年春には産後のケアを紹介した「赤ちゃんと一緒に! ペリネのエクササイズ」という本の翻訳出版にこぎつけました。今秋から、パリにある先生のスタジオで日本人妊婦向けエクササイズも担当しています。

産後、何が重要なのですか?

一番大切なのは、ペリネが元の状態に戻るまでの産後4〜5週間は、赤ちゃんと一緒にベッドに横になって静かに過ごし、動きを最小限にすることです。この間に無理をすると、骨盤底がたるんだままの状態で固定され、年を取ってから尿漏れや子宮脱といった厄介な問題を抱え込むことになりかねません。また、異国での出産や育児は、身体面でも精神面でもとてもハードです。疲れたら、とにかく横になって休むこと! いつまでも元気な母親、そして素敵な女性でいられるよう、産後のセルフケアを大切にして下さい。フランスでの出産は、父親の出産休暇(3日間)や育児休暇(11日間)が整備されている点も心強いですね。

このテーマに取り組み始めてまず驚いたのが、産後かなり経過した子育て中の女性にも、尿漏れや頻尿の悩みを抱える人がたくさんいること。また、20、30代で子宮脱や尿失禁を患う女性や、妊娠初期の子宮脱など、かなり深刻なケースがあることです。こうした問題に対して、今までは骨盤底筋の体操を勧めるか、手術で治すという選択肢しかありませんでした。しかしガスケ・アプローチでは、姿勢、呼吸、日常生活動作、腹筋運動などの誤りを正すことで、ペリネを守ると同時に補助してくれるインナーマッスルを鍛えるよう勧めています。ガスケ法のエクササイズの利点は、授乳をしたり、家事をしたり、コンピューターの前で仕事をしたりしながらと、いつでもどこでも実施できる点です。

今後の目標は?

ガスケ・アプローチの普及活動はもちろんのこと、フランスで妊娠・出産される日本人女性のサポートや、日仏助産師の交流会など行っていきたいです。

ガスケ式 マタニティー・エクササイズ

毎週月曜日:10:00-11:15(予約不要・バカンス期間中休) 20€ / 回

98, bd du Montparnasse 75014 Paris
7 parnassiens内 Institut de Gasquet(1er étage)
M:Montparnasse Bienvenüe ④⑥⑫⑬
TEL:01 43 20 21 20(仏)/ 06 78 76 75 50(日)
www.degasquet.com

 

*本文および情報欄の情報は、掲載当時の情報です。

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