ニュースダイジェストの制作業務
Thu, 18 April 2024
英国での新生活を応援!暮らしの基本ガイド

暖かな陽気に包まれる春は、日本と同様に英国でも「始まり」の季節。新天地での生活に、多くの人が期待と不安の入り混じった気持ちを抱えているのではないでしょうか。人生の新たなステージを準備万端で迎えるために、日本と英国の生活の違いや、英国での生活を応援する生活情報をお伝えします。

英国のニュースから話題のドラマまで
TVライセンス
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TVライセンスの支払い

日々の情報収集に欠かせないニュース番組やサッカーなどの人気スポーツ中継、音楽、娯楽番組や映画など、英国のテレビは観たい番組が盛りだくさん。しかし、英国でテレビを観るためには、日本のNHK受信料と同様に「TVライセンス」を支払う義務があります。

このライセンス料はBBCのテレビ、ラジオ、オンライン番組の制作運営に幅広く利用されています。これは、スポンサーに頼らないことにより、政府や民間企業に影響されない中立の立場での報道や、教育、福祉番組の制作を可能にするため。基本的には1世帯に一つのTVライセンスが必要です。TVライセンスの料金は、現在年間169.50ポンド(約3万2577円)。白黒テレビの場合は57ポンドで、未払いが発覚すれば最高1000ポンドの罰金が科せられます。

TVライセンスが要る場合、要らない場合

家にテレビが無くても、パソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機器、などを利用して、テレビ視聴、録画視聴、もしくはBBC番組をiPlayer(BBCのオンデマンド・サービス)で視聴するならば、TVライセンスを支払う必要が生じます。

親元を離れて暮らす学生の場合は、実家がTVライセンスを所有していても、学生寮も含め、個人で賃貸契約を交わし、自分の部屋で番組視聴する場合はTVライセンスを持つ必要があります。フラットシェアなどでテレビを共同で利用する場合には、TVライセンスはフラット全体で一つですが、シェアで居住している場合でも、自分の部屋で視聴する場合はそれぞれTVライセンスが必要となります。

なお、英国人、またはEU Settlement Schemeの対象者(日本人は含まれない)で年金クレジットを受給している75歳以上の人は、申請すれば無料のTVライセンスをもらうことができます。同条件の人と同居する人も、支払いの義務はありません。ただし、例外もあるので詳しくは下記のウェブサイトからお問い合わせください。

引越しなどでTVライセンスが不要になった場合には、払い戻し請求をすることもできますが、TVライセンスが切れる前に申請することが条件です。

地上波放送は、BBC1、BBC2、ITV、Channel4、Channel5の5局しかないものの、デジタル放送や有料放送も含めると、その数480局あまりと、数えきれないほどのチャンネルが存在します。バラエティー番組だけではなく、自然ドキュメンタリーや歴史、音楽など各局の特色を打ち出した内容の濃い番組が多いため、英語の勉強や英国人との話題共有のために、視聴してみるのはいかがでしょうか。聞き取りが不安な場合でも、英語字幕を付けることができるので安心です。

あの番組の続きが観たい!
海外から日本のテレビ番組を観るには
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衛星放送やケーブル・テレビ

テレビ離れが進んでいるといわれるものの、いざ日本を離れてみると恋しくなってしまうのが日本のコンテンツ。英国では衛星放送やケーブル・テレビを通して、ニュースをはじめとした日本の番組を観ることができます。海外向けに編集されたニュースなど、一気に見られるコンパクトにまとまった見やすいプログラム編成であることも特徴です。ただし、衛星番組の視聴には衛星アンテナの設置が必要になるので、その住居に一定期間住むことが分かってからの方がよいでしょう。

VPN経由で視聴

日本で契約済みのネットフリックスやアマゾン・プライムといった配信サービス、また、過去に放送された番組の動画配信サービスなどを使って通常のテレビ番組を視聴したい場合は、日本のIP環境が必要です。VPN(仮想プライベート・ネットワーク)を通すことでそれを可能にするサービス会社を使えば、1カ月からサブスクリプション契約をする形で、簡単に接続ができ、コンテンツを楽しめます。

日常生活に必須
WiFiの利用法
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自宅のWiFi環境を整える

シェアハウスに住む場合など、自分が入居する前にすでに誰かが住んでいる場合はWiFiが整備されていることが多いので、パスワードや使い方を聞きましょう。近年は新型コロナウイルスの影響で、自宅で仕事(ワーク・フロム・ホーム)をしている人が比較的多くいるため、データ通信量に差し障りがないかどうかを事前に確認することがお勧めです。

本人名義で新しく家を借りる場合は、BTやVirginMediaといったプロバイダ会社との個人契約が必要です。なお、建物によっては配線の都合から特定のプロバイダのみを受け付ける場合があるので注意が必要です。

整備に時間がかかる場合は、日本で事前にモバイルWiFiをレンタルしたり、英国で契約した携帯のデータを使ったりするなどして、当面の間をしのぎましょう。

ロンドン市内の公共WiFi

聖ポール大聖堂などがあるロンドン中心部のシティ・オブ・ロンドンでは、公共WiFiがあり、ログインすれば無制限かつ無料で使用可能です。

ロンドン市内を網羅する地下鉄では、数年前からWiFi整備が始まり、現在は駅構内、また特定の地域のトンネル内で接続することができます。ロンドン交通局(TfL)は、2024年末までにエリザベス線や各トンネルを含む地下鉄の全てのエリアでの接続を目指しています。

また、EE、O2、Threeは独自のWiFi サービスがあり、各ユーザーは契約している会社のネットワークに接続も可能です。

 
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