毎年、春と秋の2回、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ミラノの4都市にて、流行の行方を一足早く占うファッション・ウィークが行われる。ロンドンでは先月14日(火)~19日(日)、ブリティッシュ・ファッション・カウンシル主催で、各デザイナーが2006-2007の秋冬コレクションを発表した。 ここでは業界関係者やプレスにのみ公開された48のキャットウォーク・ショーの中からダイジェストのおすすめをピック・アップ。 ロンドン・ファッション・ウィークのアフター・ショー・レポート、とくとお楽しみあれ。
公式スケジュール「ON」
ベテランも新人も腕の見せ所
新人が出現する都市として毎回注目される、ロンドン。ファッション・ウィーク中には新人のキャットウォーク・ショーが、国際的に著名なデザイナー達と競うように開催される。未来のヴィヴィアン・ウェストウッドやポール・スミスを発掘するのも夢ではない?!ここでは公式スケジュール「ON」に参加したデザイナーの一部を紹介する。
GHOST
テーマは解放「LIBERATION」
女性の体が持つ丸みを最大限に生かしたデザインを得意とする、ゴースト。新作は、上半身にボリュームを持たせ、下半身はタイトに。大胆に脚を見せるものから、全身を包み込みシルエットを活かした物まで幅広い。
JOHN ROCHA
チャンキーなニットが暖かそう
香港に生まれ、アイルランド在住のジョン・ロシャのデザインは、黒とクリーム色がキーカラー。新作もこれら2色をベースに、差し色として赤が使われていた。
PAUL SMITH WOMEN
メンズをベースにフェミニンな装い
メンズのスーツで知られるポール・スミスの新作は、1930年代の洗練されたエレガンス、そして当時パンツを履いて物議を醸した往年のハリウッド女優、故キャサリン・ヘップバーンのスタイルにヒントを得たもの。
MANISH ARORA
インド発 彩り豊かに世界の舞台へ
インド出身のアロラは、植物や天使、ハートなどを模った多くのモチーフを刺繍とタペストリーで表現。エキゾチックな配色でキャットウォークを賑わせた。
UNCONDITIONAL
十字軍に触発された、個性派ルック
新人フィリップ・スティーブンズが作る、アンコンディショナル。厳寒下で身を守ることを念頭に、カシミア、メリノ毛糸、シルク・カシミア、綿絹の4種類を使ったニットが特徴。
BASSO & BROOKE
ロマンチックな近未来がテーマ
英国人ブルックとブラジル出身のバッソによるユニット。新作はロココ朝やビクトリア時代などにヒントを得て、肩幅の狭いジャケットなどの現代的なシルエットに。
公式スケジュール「OFF」
AVSHALOM GUR
非公式スケジュール「OFF」
公式スケジュールとは別に行われた非公式スケジュール「OFF」で33のデザイナーが新作コレクションを発表。その中の一人、アブシャロム・ガーの新作は放浪生活をするベドウィン族に発想を得て、布を多用し造形に配慮したデザインが目立った。
MICHIKO KOSHINO
ロンドンを舞台に活躍する日本人デザイナー
ミチコ・コシノ
80年代初頭、ロンドンに降り立って以来、ファッション・デザイナーとして第一線をひた走るミチコ・コシノさん。ファッション・ウィークではおなじみの顔だが、今回は初日にキャットウォーク・ショーを披露。ショー後、興奮冷めやらない楽屋裏で、新コレクションについて話を伺った。
右:身に着けて動くことで活きて来る、スラッシュ・ドレス
中:左右非対称の襟がポイント
右:鯉のぼりを思わせる色合いに幾何学模様が新鮮
初日にショーをされたご感想は。
誰よりも早くコレクションを見せられ、注目度が高いことから初日に出来たのは嬉しいです。しかしながら、与えられた日に関係なくいつもそのチャンスを最大限に使って精一杯のモノを見せています。
今回のコレクションのコンセプトについて教えてください。
最終的には50sぽくなりましたが、最初はミイラの身体に巻く包帯のように、身体にフィットする、とてもタイトな服をイメージしました。それが形成している途中でイメージが広がり、最終的にピタッと落ち着く、いつもそんな感じで作っています。素材は、ジャージー、サテン、ウール、シルクなどベーシックですがモーションによって新しく見せるのが狙いです。
モデルの帽子がユニークですがデザインのインスピレーションは?
今回のテーマはCubismということもあり、モダン・アートのもつ独特な「形」がインスピレーションになりました。この帽子はその形へのこだわりの表現に一躍買ってくれました。
コシノさんの服を実際に着られる方について、どのようにイメージされていますか。
こんな人に着てもらいたい、という理想像というのはあまりないんです。私はただ、私の作った服を楽しんで着てもらうことが目標です。出掛ける前に鏡に映った自分がいつもより素敵に見えたから、その日が一日楽しくなってしまうことってあるのでは。そういう日を与えられたらと思います。その楽しさがその人をきれいに見せるとも思います。
流行を作る側としてのお気持ちはいかがですか。
私はあまり流行を意識していません。それを自分が作っているとも思いません。もちろん一人でも多くの人に私の作品が受け入れられたら嬉しいですけど。そういうものが、だんだん広がって流行になるのが自然の流れではないでしょうか? 私は自分で自分のショップへ行って実際に買い物をしてみるようにしています。すると、今どんな物が必要な気分かわかりますから。
日英を叉に掛けてお仕事をされていますが、価値観に大きな違いがある両国の狭間でコシノさんはご自身をどう捉えていますか。
自分は自分です。どこの国にいようと変わりません。私は世界の色々な国で仕事をしているので、色々な価値観の人と会いますが、それが特に壁になることはありません。
インタビュー中にも国籍のさまざまな知人達が、コシノさんのショーの成功を祝いに、どんどん声を掛けて来る。そんな姿に、自分自身をしっかり持ち色々な価値観の人たちとかかわっていく彼女のクリエーティブなエネルギーの源を見たような気がした。
Beautiful & Quirky
キーワードは「ビューティフル&クワ-キー(風変わり)」
ルベックセン・ヤマナカ
午前中の穏やかな天気が午後になって一転、吹雪まで降った2月のある日、ロンドン北西部の閑静な住宅街に建つ家に到着。家主の女性に迎えられ、案内されたのは新人デザイナー、ルベックセン・ヤマナカのスタジオ。ユニットを組んでから6コレクション目、ロンドン・ファッション・ウィークの「OFF」スケジュールに参加するのは3回目という彼らに今の生活について伺った。
自然な成り行きでユニット誕生
在学中は一緒に作業をした経験はなかったが、山中さん(Y)があるニットのコレクションを手がけることになり、たまたまヒルダ(H)さんにパターン引きを頼んだのがデザイナー・ユニット誕生のきっかけに。「とりあえず作ってみようか」と秋冬の新作がわずか十数点しかなかった頃、突然バーニーズ・ニューヨークから50ピースの大口のオーダーが入った。工場の手配ややり取りも手探りだった2人だが、なんとか無事に納品。そして次の作品を見せて……としているうち、次第にオーダーが来るようになった。
学生の頃からお互いのデザインを見ていたのですか。
Y:趣味がなんとなく似ている、というのはありました。週末でもダラダラと学校に残って作業をしている学生っているじゃないですか(笑)。私とヒルダもそんな「なんとなく働いてしまうタイプ」でした。
「趣味が似ている」とは具体的には?
H:2人とも素材や色でもナチュラルなものが好きです。またさりげなくて風変わりなデザインが好き。いつも気が合うわけではなく、妥協もしますが(笑)、基本的にはお互いが良いなと思うことに対し、理解し合っています。
デザインは2人一緒に考える。そしてそのデザインをニットで作るにはどうすれば良いのか、逆に布地で表現するにはどうすれば良いか、それも考える。普通ニットは質感を優先させて形は二の次だが、ルベックセン・ヤマナカはニットの形作りも尊重し、布地のアイテムと同じ比重を持たせて制作を進めている。

写真左から
袖部分に靴下のかかとを模った、さりげない
ディテールが光沢のある生地を生かした、シンプルなドレス
繊細なニットの上下に毛糸の長靴下が可愛らしい
ズボン吊り部分を中央に持ってきたパンツ
「着たくなる服」を作りたい
どのようなルックを目指していますか?
H:カジュアル・ルックです。キャットウォーク・ショーをご覧頂いた方から、私達の服は美しいだけではなく実際に身に着けた時を想像できる、と感想を聞きました。自分達が着たい、また見た人が着てみたくなる服作りを目指しています。
ノルウェーと日本というお2人の文化の違いがプラス、またはマイナスになることは?
Y:日本やノルウェーより、東洋的、西洋的といった違いにぶつかることはあります。
H:今は日本的な物の考え方や文化が分かるようになったわ。西洋だったら「いや、それはダメ」と言うところを(日本では)「ふうむ……」て(笑)。
スタジオを見つけるまで
スタジオが見つかるまでは、自宅から作業をしていた2人。自宅兼ショールームと化していたヒルダさんの自宅は、初オーダーを受注した思い出の場所でもある。それはまだ正式な受注シートなど事務用書類を揃える前のこと。オーダーを紙にメモしたものの、クライアント側とデザイナー側に1枚ずつ写しが必要。はたと機転を利かせ、クライアントを待たせたまま、近所の雑貨屋に走った。コピーした写しを息せき切って持ち帰り、何事もなかったように「お待たせしました」とクライアントに手渡したそう。その後、現スタジオのオーナーの知り合いから連絡があり、ここで作業をすることに。
初めてのオーダーはどんなアイテムでした?
Y:ニットのカーディガンとズボン下です。
どんな気持ちでした?
H:本当に不思議だったわ……
Y:「オーマイガッド、本当に作らなきゃ」って(笑)。
H:新人としてスタートする場所としては最適じゃないかな。
Y:バイヤーやマスコミの関心が、新人を発掘する方に向いている感じがします。そこが先々のことを見通して新人を取り上げるパリやミラノと違う点なのでは。
最後に、ルベックセン・ヤマナカの今後の計画は?
H&Y:もっとたくさん作って、たくさん売ることよ!
ルベックセン・ヤマナカは、ギャラリー「リビングストン・スタジオ」内のスタジオで製作している。ギャラリーは一般の方に公開しており、見学自由。美しいアール・ヌーボー朝の文字が目印。
LIVINGSTONE STUDIO
火~土10:00-17:30
36 New End Square, London NW3 1LS
Hampstead駅
インタビューを終えて
ルベックセン・ヤマナカは2人ともしっかりした働き者。一方ばかりが主張するわけでもなく、2人がバランス良く1つの空間に存在する。それだからこそ、クリエーティブな面でもビジネス仲間としても上手くいく、そんな印象を受けた。今後の予定は? と尋ねた時に身を乗り出して答え、やる気満々な様子が伺えた。この積極的で現実的な姿勢と「ビューティフル&クワ-キー」な2人のデザイン・センスが今後のコレクションにどう反映されていくのか、楽しみだ。
山中朋子さん(写真左)……日本では会社員生活を送り、趣味として編物にかかわる。ご主人の仕事の関係で渡英後は、チェルシー・カレッジ・オブ・アートでファッションのBA(修士号)を取得、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでニットウェアMA(文学士号)を専攻、02年卒業。
ヒルダ・ルベックセンさん(写真右)……ノルウェー出身。ランカシャーの大学でファッションのBA取得後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでレディスウエアMAを専攻、02年卒業。



パン柄トートバック販売中

湖水地方の北部に位置するアルズウォーター湖。この湖のほとりで、ワーズワースが名作「水仙」を詠んだと伝えられている。ここでボートを運転する船長のロバート・ファラムさんは、船長室から覗く景色を指差しながら、まるで彼がその姿を実際見たかのように、ワーズワースが散策したコースをこと細かく教えてくれた。「ワーズワースが歌に詠んだ湖で船を運転する気分というのは、とにかくもう夢心地だね。たまに自分の頬をつねって、どれだけ自分が幸せかって言い聞かせてやるようにしているんだ」と嬉しそうに話すファラムさん。湖水地方を語る上で、ワーズワースの存在は非常に大きな意味を持つようだ。
アルズウォーター蒸気船 
ライダル・マウント
ブラックウェル館
趣味としての旅行が始まったばかりの頃、「クライフ・ステーション」と呼ばれる展望台が湖水地方に建てられた。1773年に発行された旅行ガイドに同展望台に関する記述があるというので、その歴史はかなり古い。まだ写真が普及していなかった時代、当時の旅行者たちはこの高台の上で、色セロハンを通して異なる季節ごとの景色を想像したり、鏡に反射させることで切り取った風景を脳裏に刻んで思い出に残したという。
英国内の各都市がさらなる発展を遂げるなか、1895年に自然保護団体「ナショナル・トラスト」が設立される。この組織への多大な貢献を果たしたのが、湖水地方の絵本作家ベアトリクス・ポターである。
これらの活動を通して得たお金で、ポターは盲目的といっていいほどに湖水地方の膨大な土地を買い集め、そして自ら環境保全に努めた。そして死後は4000エーカー(約480万坪)にも及ぶ土地をナショナル・トラストにすべて寄付し、湖水地方の英雄となった。これが絵本作家ポターのもう1つの顔である。ピーター・ラビットの物語を再現した「ベアトリクス・ポターの世界」のリチャード・フォスター館長は「ポターは彼女の不動産購入の手続きを請け負った事務弁護士と結婚して、ヒル・トップの農場からキャッスル・コテージと呼ばれる場所に移り住みます。しかし作家としてインタビューに応じる時は、いつも必ずヒル・トップに戻っていた。当時の人々は、絵本作家のポターと、地域発展のための活動家としての彼女が同一人物ということさえ知らない人も多かったんじゃないかな」と振り返る。
ベアトリクス・ポターの世界
ナショナル・トラストの管理人として区域内の森林を見守るファリントンさんは、環境に配慮した管理を行っている。そのうちのひとつが「ヘッジレイング」と呼ばれる手法。羊、牛など野生の動物を放し飼いで飼育するには生垣を作る必要があるが「ヘッジレイング」は、言わば天然の生垣を作るための伝統的な農法なのである。まずは木を根っこから切り取り、次々と地面の上に重ねる。次にそれぞれの枝を結ぶことで木々を束ね、木くぎで止めて野生の生垣を作る。まだ針金やコンクリートがなかった時代に生まれた、環境に優しい歴史の知恵である。野山に住む小鳥たちはこの木々の下に巣を作り、ネズミやヤマアラシなどの隠れ家にもなるというわけだ。
イングリッシュ・レイクス・ホテル
リンデス・ハウ・カントリー・ハウス
マウンテン・ゴート
湖水地方の最高峰に位置するパブの主人
タクシー運転手
湖水地方を管轄するナショナル・パーク・オーソリティー
ヒル・トップにあるおみやげ屋さん
ホテルに併設されたパブ、部屋には木製の家具、笑顔を絶やさず親しげに接してくれるスタッフと、暖かく庶民的な雰囲気を持つホテル。また週末には、地元の人も集うというレストランでの食事はお勧めで、特に湖水地方の地場ものであるラム肉は絶品。
ワーズワースやポターらも招待されたという荘園領主の邸宅。かつて奴隷売買のの舞台にもなったという地下室は今はワイン倉庫となっており、格調高い内装のレストランでの食事はまさに最高の贅沢。また湖を見渡すホテルからの眺めは圧巻。
湖水地方で癒しのひとときを、英国で最も美しい湖畔にある美しい低塩で、のどかで静かにお過ごし下さい。
森林に面した、見晴らしのよい小高い丘の上に立つゲストハウス。近年まで英国紳士が住んでいたというだけあって、アンティーク家具に囲まれたそれぞれ個性豊かな部屋が用意されている。
森林に面した、見晴らしのよい小高い丘の上に立つゲストハウス。近年まで英国紳士が住んでいたというだけあって、アンティーク家具に囲まれたそれぞれ個性豊かな部屋が用意されている。
湖水地方では唯一、日本語による解説付きツアーをアレンジ。料金には全ての入場料及び、クルーズ代が含まれている。

四方を海に囲まれた島国、英国。そんな土地柄、魚介類に恵まれているはずなのに、英国のスーパーで見る魚は、種類は豊富ではないし、新鮮さも疑問。そしてお値段も決して安くはない(涙)。そこで、この「魚三重苦」を乗り越えるべく、魚恋しい日本人が期待を胸にビリングズゲート・フィッシュ・マーケットへ行ってきました。今回は、英国の築地(?!)とも言われるビリングズゲートを中心に、英国のサカナ事情をお届けします。
東ロンドンに位置する魚卸市場。ロンドンで流通している魚介類のほとんどはここで仕入れられていると言われている。英国内では最大の魚卸市場で、年間平均2万5000トン(内40%は輸入物)の魚介類がここで取引される。大量に買わないといけなかったりするが、基本的に一般人でも購入可能。
今では、フィッシュ・マーケットとして知られるビリングズゲートだが、当初はとうもろこし、石炭、鉄、ワイン、塩、陶器など様々なものを扱う卸市場だった。しかし1699年に、どういったことかビリングズゲートを魚に特化したマーケットとする決議書が国会を通過し、以後、ビリングズゲートと言えば魚という公式が出来上がっていったのだ。そんなフィッシュ・マーケットでも取り扱いが禁止されていたものがあった。それは、ウナギ。当時ウナギの売買は、オランダ人漁師の専売物だったのだ。これは1666年のロンドン大火災時に、オランダ人漁師たちがロンドナーたちに食料を提供したお返しとして与えられた特権だった。
値段が表示されていないのがマーケット初心者には怖い所だが、お店の人は親切に正直に教えてくれるのでご安心を。ちなみに、1月31日時点での平均価格は下記表の通り。ビリングズゲート・マーケットは、誰でも入場可能で、一般人でも商品を購入できるが、初めての時は魚に詳しい人と行くのがコツ。魚の見方がわからないと少し古い魚をつかまされることもあるとか(それでももちろん食べられますが)。必然的に購入単位が大きくなるので、友達や御近所の人を誘って買い出しに出掛けよう。
T&S Enterprises (London) Ltd. 
このレシピは、あたりやアクトン店のMawjuthさんに聞きました。「マリネ液には、お好みでお酒(大さじ2が目安)やおろししょうがを加えても美味しいですよ。」
③を②のたれに漬けて、
もうすぐやってくる、イースター・ホリデー。今年は4月14日(金)のグッド・フライデーから、17日(月)のイースター・マンデーまでの4日間がそれに当たる。せっかくの4連休なのだから、ユーロスターを利用してベルギー旅行としゃれ込むのはいかが?おいしいビールを飲んだりダイヤモンドを買ったりなど、ニュースダイジェストが提案する、ブリュッセル・ブルージュ・アントワープの楽しみ方をご紹介!
いつも人の山に囲まれている、小便小僧。
1つの建物の中で、15世紀から17世紀にかけてのフランドル派およびオランダの作品などを所蔵する古典部門と、19世紀から現在に至る作品を集めた近代部門に分かれている。それぞれ内部でつながっている。※3月17日(金)から7月23日(日)まで、20世紀初頭のアール・ヌーボーをテーマにした大展覧会「L'Art Nouveau,La Maison Bing」を開催予定。
王立美術館の真向かいに建つ、楽器博物館。建物自体がアール・ヌーボー建築として卓越しており、所蔵している楽器の数は6000点を超える。最上階にあるレストランからは、ブリュッセル市内の絶景が見渡せる。
ブリュセル市内の繁華街に建ち、1912年の創設以来、安定した人気を保つレストラン。テノール歌手、プラシド・ドミンゴも訪れたことがある。ムール貝のほか、帆立貝などのシーフード、チーズ・フォンデューなど多彩なメニューが自慢。予約がオススメ。
20世紀初期に一世を風靡した芸術様式アール・ヌーボー。その代表的建築家といわれるビクトル・オルタ(1861-1947)が自ら建築し家族とともに生活した館が現在美術館となって公開されている。一歩中に入ると、階段の手すりからドアノブまですべてに草木をモチーフにした曲線的デザインでインテリアが統一されており、気分はまるで別世界。
ベルギーを旅行中に一度は注文したいのがこのクワック・ビール。アルコール度が高いエールの部類に入り、底が丸い独特の形のグラスで飲むのが特徴。このデザインは、18世紀当時、宿屋に立ち寄った駅馬車の運転手達が手袋をはめたまま取手つきのマグからビールを飲む姿を見た、宿屋の経営者がひらめいたもの。おかげで手袋のままでも持ちやすく、また駅馬車のあぶみの上でもゆっくり飲めるように。先見の明があった経営者の名前P・クワックがそのままビール名になった。
街の中心となるマルクト広場には、ギルドホールと鐘楼がある。鐘楼への366段の階段を上ると、眼下にブルージュの街を見渡す見事な景色に出会う。途中、47個の鐘からなるカリヨンがあり、美しい音色が鳴り響くコンサートが開催されることも。
高さ122メートルの塔が目立つ、ノートルダム教会。残念ながら塔の内部を登ることは出来ないが、ここの美術館が所蔵する美術品の素晴らしさはほかに引けを取らない。写真のミケランジェロ作品のほか、ファン・アイク作「十字架上のキリスト」などがある。
02年、ブルージュがユネスコの欧州文化都市に指定されたのを受けて、日本人建築家、伊東豊雄が建設したパビリオン。ローマ時代からのカテドラル跡地に立てられたこの建造物は、歴史と未来の文化を表している。当初は1年だけのプロジェクトとして取り壊す予定だったが、市民の強い要望により永久保存が決定した。
新旧の魅力が同居する話題の街
街の中心部には、画家ルーベンスが1610年から彼が死去した1640年まで生活した家がある。ルーベンスはここを住居兼アトリエとして利用し、美しい庭園のデザインも自ら手がけた。当時は絵画モデルや画商など多くの来客で賑わった家も、今ではミュージアムとなりルーベンスの自画像を含む合計10点の作品を所蔵している
2つの通り(DrukkerijstraatとNationalestraat)が交差する場所に建つ白い建物はモード・ナシーと呼ばれ、アントワープのファッションの拠点。02年にオープンし、書店やモード・ミュージアム(MoMu)、そして王立アントワープ美術アカデミーのファッション科などが入っている。周辺にもデザイナー・ショップが並んでいるので、ショッピングにも最適だ。※MoMuでは、3月7日(火)~8月13日(日)まで日本のデザイナー、山本耀司の展覧会「Dream Shop」を開催。実際にデザインを来場者が試着できるコーナーもあるとか。


もう一つ、成功のキーといえるのが、独特な資金調達方法だ。一般的に、ショーの制作は劇団が行う。その場合、スケジュールは前もって決められ、資金もすべて準備しておかなければならない。一方ウエスト・エンドとブロードウェイにおいてショーは公演単位。その都度キャストや演出家は変わる。
ウエスト・エンドは一言でいうならば、「音楽重視のドラマチックな舞台」が特徴。派手さには欠けるが、印象的な楽曲が数多く使われ、ドラマチックにストーリーが展開していくというのが、ウエスト・エンドにおける一つの王道となっている。有名な作品としては、「キャッツ」、「オペラ座の怪人」、「ミス・サイゴン」など。ストーリーの題材も、現実社会に起こる問題を真っ向から捉えた骨太なものが多い。
一方、ブロードウェイは「ダンス重視の絢爛豪華な舞台」が売り。華麗で洒落たダンスが舞台狭しと繰り広げられ、とにかく楽しく夢のような別世界に観客を誘ってくれる。代表作は「42ndストリート」、「シカゴ」「クレイジー・フォー・ユー」など。厳しい現実をつかの間忘れて楽しもうというのがブロードウェイの信念ならば、事実から目をそらさず、苦しみながらも必死に生きる人々の真摯な姿をそのまま描き出すのが、ウエスト・エンドの心意気なのかもしれない。
Victoria Palace
Prince Edward
Palace
音楽一家に生まれたアンドリュー・ロイド=ウェバーは、幼い頃から音楽の才能を発揮、「キャッツ」、「オペラ座の怪人」などのヒット作を次々と世に生み出した。「オペラ座の怪人」以降、いまいちパッとしなかった彼が、万全を期して発表したのが「The Woman In White」だ。音楽家としてだけでなく、実業家としても成功しているロイド=ウェバーは、「リアリー・ユースフル・ グループ」という会社を経営、パレス劇場はじめ9つの劇場を所有している。常にお金が問題となる演劇界。感性とビジネス感覚を共に併せもった彼のような才能は、なくてはならない存在だ。
Queen's
Phoenix



ローマ時代の温泉街として有名なバースにも、もちろんクリスマスはやってくる。 2001年から始まったという、街の名物である大浴場の前に広がる自慢のマーケットには、手作り感に溢れた123のストールが並んでいる。その反対側に立つ大聖堂には荘厳な光が反射しており、この景色だけでも一見の価値はあり、またこの辺りは観光地として名高いだけあって、スパなどのほかにもあらゆる種類の娯楽施設が充実している。 古き伝統と現代の利便性が混在するこの街で、体の中からも外からも温もりを味わうことができるだろう。


ベルギー国境の山間部にあるモンシャウは、17世紀ドイツの木組みの家々がそっくりそのまま残るメルヘンチックな町。ルーア川のそばのマルクト広場に立つクリスマス・マーケットは、この時期に降り始める雪を背景に、同地方で最もロマンチックなマーケットといわれている。また広場から徒歩5分の高台にあるお城では、中世の衣装をまとった人々と動物たちがキリスト誕生の場面を再現する「生きたクリッペ(Lebende Krippe)」を上演、敬虔で厳かなクリスマスの雰囲気を味わうことができる。
黒い森に隣接した温泉保養地バーデン・バーデンは、「欧州の社交場」「欧州の夏の首都」などと呼ばれるが、クリスマスの季節になると、夏とはまた違った顔を見せてくれる。コリント式の列柱が見事なクアハウスの周りにはかわいい屋台が軒を連ね、冬の風物詩に色を添える。ここの自慢はキリスト生誕の場面を人形で再現した等身大のクリッペ(Krippe)。羊の鳴き声と新鮮な干し草の香りが、キリスト誕生の世界へと誘ってくれる。

パリからTGVで1時間、ベルギーと国境を接し、フランス第4の都市であるリールは、近年、欧州における中心都市として再開発が進み、国内でも活気に溢れた街。クリスマス時期には、フランドル文化の名残を留める旧市街一帯がクリスマスの装飾で華やかに彩られる。また街の中心、グラン・プラスには大観覧車をはじめとする、移動遊園地が登場。マーケットには78の屋台が出店し、地方や諸外国の特産物、雑貨などが販売される。その他、コンサートやサンタ・パレードなどの特別プログラムも予定されている。
14世紀には法王庁の街として栄えた威容を留めるこの街のクリスマス・マーケットには、プロヴァンスの郷土工芸「サントン人形」などの地方特産物をはじめ、クリスマス用の贈答品など、今年は50以上の露店が参加。市庁舎前には、サントン人形で作られた、クリスマス・クレッシュ(キリストの生誕を表した模型)が飾られ、人形師による地方にまつわる物語が演じられる。また期間中は、地方料理やデザートが振る舞われる予定。さらに、市内各所でコンサートやパレードが開催され、スケートリンクも併設される。






