地下鉄サリン事件から23年、
海外から問われる死刑制度の是非
Japan prepares to execute up to 13 members
of Aum Shinrikyo cult
日本、オウム真理教13人の死刑執行準備を進める
「ガーディアン」紙 3月20日
「ガーディアン」紙(電子版)は3月20日、オウム真理教による地下鉄サリン事件で死刑が確定している13人について、死刑執行準備の可能性を伝える記事を掲載した。同記事によると3月中旬、死刑囚のうち7人が東京の拘置所から各地の拘置所に移送されたという。
記事は、死刑制度の廃止を啓発する国際人権NGO アムネスティ・インターナショナルがこの動きに対し、来年の新天皇即位、及び2020年の東京五輪前に執行を済ませ、このニュースに終止符を打ちたいという「皮肉な試み」と批判したと伝えた。日本政府は最近、国連人権フォーラムで数カ国から死刑廃止や一時停止の勧告を受けたが、「日本人の多くが死刑制度は避けられないことだと考えている」という見解を発表したとしている。加えて、同事件で夫を亡くした高橋シズヱさん(71) が、「法の下で死刑をしっかりと執行してほしい」と訴えたことにも触れた。
Robot wolf is winning war against wild boar
狼型ロボ、野生イノシシを追い払う
「タイムズ」紙 3月19日
「タイムズ」紙(電子版)は3月19日、日本の農園でオオカミ型ロボット「スーパー・モンスター・ウルフ」が農作物をイノシシから守っていると伝える記事を掲載した。体長約50センチの同装置は、センサーで動物を察知し最大90デシベルの威嚇音を響かせる。実証実験では、有害鳥獣による食害が大幅に減少したという。現行モデルは自ら歩くことはできないが、胴体を動かすことができる。価格は約51万円と高価だが電気柵を取り入れるより安く、生産が需要に追いついていないと伝えた。
More young Japanese are seeking a rural idyll
田舎暮らしを求める若者の増加
「エコノミスト」誌 3月22日
「エコノミスト」誌(電子版)は3月22日、都市への人口集中が進む中、少数ながら、田舎での生活を求め移住する若者が増えているという記事を掲載した。
記事は、農業で生活を営もうと、大阪市から高知県の四万十市へ移住した30代の家族を紹介。同市の転入者数は2016年に73人、2017年には139人に増加。この背景には同市の、移住者への子育て支援や家賃補助があるとした。また、昨年放送されたドラマ「 岐阜にイジュー!」(名古屋テレビ制作)の影響で、 若い世代の田舎志向が高まっていると伝えた。
ウェス・アンダーソン監督の米映画「犬ケ島」、劇中の日本の描写が物議を醸す
「デーリー・テレグラフ」紙 3月22日
「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は3月22日、現在英国で公開されている、近未来の日本を舞台にしたウェス・アンダーソン監督の米映画「犬ケ島」についての記事を掲載。同映画の日本文化の描写をめぐり、映画評論家の間で議論の的になっていると伝えた。