現在も着々と建設が続く、ロンドンの東部と西部をつなぐ新たな鉄道クロスレール。その停車駅の一つとなるトッテナム・コート・ロードの建設現場で、ビクトリア朝の食品製造会社のものとされる多数の保存食品が出土した。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。
この地は元々、クロス & ブラックウェル社の工場の商品廃棄場として利用されていたようで、1万3000個あまりのピクルス、ジャム、マーマレードの瓶が見つかった。出土したのは、現在のケチャップの原型と考えられるマッシュルーム・ケチャップのガラス瓶や、陶器製の入れ物に入ったマーマレードやプラム・ジャムなど。そのいくつかにはまだ当時のラベルが貼られたままだそう。これらの出土品は、クロスレールの建設にともない、他のクロスレール建設地からの出土品とともに、来月からロンドン博物館(ドックランズ)で展示される。
< 前 | 次 > |
---|