大型トラックの運転手が足りず、十分な物資が運ばれないことが問題になっている今、英国の道路に長さ18.5メートルもあるトラックが走り始めるようだ。果たして運送業界の救世主となるのか。「デーリー・ミラー」紙が伝えた。
標準より2メートル長いというそのトラックは、新たに発表された政府の計画に基づき、5カ月後には英国の道路に登場する予定。欧州離脱やコロナ禍が原因で加速した運転手不足は、ナンドスやマクドナルドなどのチェーン店で材料不足による混乱を巻き起こしており、政府はこうした問題を早急に回避したいようだ。また政府は、通常のトラックを何台も使うよりも、少ない数の長いトラックを走らせたほうが、二酸化炭素の発生率も低くエコであると述べている。ただし環境に優しい運送を考える団体「トランスポート・アクション・ネットワーク」のクリス・トッド氏は、特殊なトラックの運転には練習時間も必要だし、車両が長いと死角も大きくなる。果たして英国の道路が長いトラックに適しているのか疑問だ、と安易な導入に難色を示している。
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