7月のオープン直後から最悪の観光地として評判になった、ロンドン中心部のマーブル・アーチ・マウンド。街の眺望が楽しめるとして造られた、高さ約25メートルの人工的な丘だが、「展望台からの眺めが工事現場」「ただ土砂を積み上げた場所だった」などとSNSで酷評され、ついに建設の音頭を取っていたウェストミンスター・カウンシル区長が辞任した。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。
辞任をしたのはメルヴィン・キャプラン区長。マーブル・アーチ・マウンドはただの土砂の山だっただけではなく、総工費が当初の予定のほぼ倍にあたる600万ポンド(約9億円)になってしまった責任を取ることになった模様だ。コロナ禍のため観光客の減ったウエスト・エンドに新たな名所を作るはずが、区民の税金の無駄遣いといわれている。
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