Bloomsbury Solutions
Fri, 29 March 2024

日本人人質事件と日本の外交政策

A tipping point for Japan’s foreign policy
日本の中立外交にとっての転換点

The Financial Times

「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は1月28日、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる日本人人質事件を受けて、「全方位外交」と呼ばれる日本の中立外交が転換点を迎えつつあると主張する記事を掲載した。

同記事は、戦後の日本が「皆の友人である振りをしながら自身の経済的な利益を追求する」ことを意味する「全方位外交」を掲げてきたと説明。一方で、日本の経済的な影響力が弱まり、中国の勃興や米同時多発テロによって悪化した地政学的な問題に直面している現在では、日本の「中立という幻想」を実現することが難しくなったと伝えている。

ほかにもこんな日本報道が…

Nearly 50 per cent of Japanese adults ‘not having sex’
日本人の約5割がセックスレス

The Daily Telegraph

1月20日付の「デーリー・テレグラフ」紙は、日本でセックスレスが問題となっていると指摘する記事を掲載した。

日本家族計画協会が行った調査によると、過去1カ月にセックスをしていない日本の成人男性の割合は48.3%、女性は50.1%。セックスをしない理由としては、男性は「仕事で疲れすぎているから」「(妻の)出産後はセックスに興味が持てない」、女性側は「(セックスを)わずらわしい」と思っていることなどが挙げられるという。

A city of such unexpected erotic allure
東京は性的魅力にあふれた街

The Times

1月22日付の「タイムズ」紙は、東京には性的な誘惑があふれているにも関わらず、なぜ日本人は性的関心が薄いのかを分析する記事を掲載した。

同記事を執筆したリチャード・ロイド・ペリー記者は、今から20年ほど前に東京で暮らし始めた際に「これほどまでに思いがけず性的な誘惑に出合う街」に自身がいることに対して驚きを感じたと吐露。東京ほど「繊細かつ強力な」性的魅力にあふれた都市は少ないと述べている。

Japanese wish the troubles of the wider world would just go away
日本人は国際問題に関わりたくないと願っている

The Economist

1月24日発行の「エコノミスト」誌は、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる日本人人質事件を受けて、日本が「対テロ戦争から距離を取ることに苦労している」と伝える記事を掲載した。

同記事は安倍首相が「平和憲法の支持者ではない」と紹介。また同首相が世界において日本がより大きな役割を担うことを目指している一方で、多くの日本人は諸々の国際問題には関わりたくないと願っていると述べた。

Umami taste buds important for overall health
うま味の感覚と健康に関連性か

BBC Online News

BBCの電子版は1月26日、甘味や酸味と並ぶ基本味の一つであるうま味の感覚が健康状態と関連している可能性があるとする日本人研究者の見解を紹介した。

同記事によると、東北大学大学院歯学研究科の研究者たちが44人の患者を対象に調査を実施。うま味の感覚を失った高齢者は食欲減退や体重減少に悩む傾向が見られたという。

同記事では、うま味が「おいしい」「良い味がする」などを意味する日本語であると説明している。

Touching on the very notion of ‘Japaneseness’
いかにも日本人らしい

BBC Online News

BBCの電子版は1日、過激派組織「イスラム国」に殺害されたと報じられている後藤健二さんの兄がまず日本政府などに謝意を示したことを取り上げ、こうした対応が「いかにも日本人らしい」と表現した。

英国における日本報道
日本人人質事件に対する日本人の反応について
報じたBBC電子版の記事

 

作家の村上春樹氏が質問・相談サイトを開設

Something of a rock star in literary circles
文学界のロック・スターのようなもの

The Daily Telegraph

1月初旬から中旬にかけて、英各紙は日本人作家の村上春樹氏による質問・相談サイト「村上さんのところ」開設についてのニュースを報じた。

「デーリー・テレグラフ」紙は、村上氏を「人前に姿を見せないことで有名」で「文学界のロック・スターのようなもの」と紹介。また同サイト開設のニュースを受けて「ガーディアン」紙は「ほかの作家にも同様の企画に参加してもらうとしたらどうなるか」との疑問を提示した上で、性については英ロマンス小説家のジリー・クーパー氏、金銭は投機に大失敗した19世紀の英作家ウィリアム・M・サッカレー、依存症は薬物依存の実体験を持つ米作家のスティーブン・キング氏を相談相手の候補に挙げている。

ほかにもこんな日本報道が…

If your first shots miss the target, keep firing
一発目が外れても発射し続けろ

The Economist

「エコノミスト」誌は3日付で、2014年末に安倍内閣が閣議決定した3.5兆円の経済対策を分析する記事を掲載した。

「『一発目が外れても発射し続けろ』というのが、日本が学んだ教訓のようだ」との文で始まる同記事は、約2年前に10.3兆円、2014年には5.5兆円規模の経済対策が出されていることから、今回は「重量感に欠ける」と評価。また1.7兆円は「自由民主党の得意分野である公共事業」に費やされることになると述べている。

Popular methods for dislodging trapped mochi
詰まった餅を吐き出させる方法

The Guardian

5日付の「ガーディアン」紙は、正月期の日本で餅を喉に詰まらせたことを原因として9人が死亡したと報じた。

同記事では、詰まった餅を吐き出させるためには、「背中を強く叩く」、「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」を実践する、「掃除機で吸い出す」などの方法があると伝えている。

さらに同記事は、日本人は一人当たり年平均で1キロの餅を消費し、大部分を1月第1週に食べるとする関連業界団体のデータを紹介している。

Japanese cities are often a hotchpotch
日本の都市はごちゃまぜ状態

The Independent

13日付の「インディペンデント」紙は、AP通信の配信記事として、「忠臣蔵」の赤穂浪士四十七士の墓がある東京・泉岳寺の隣で実施中の建設工事を取り上げた。

同記事は、同寺の隣で建設中の8階建てマンションが完成すれば、景観が損なわれることが不安視されていると紹介。また日本の都市は「スラム街とまでは言わないが、低俗な物の塊の横に近未来的な建物が立つというごちゃまぜ状態になっていることがしばしばある」と述べている。

British lovers of the drink are still more than happy to buy Japanese sake
英国人は福島産の日本酒を喜んで飲んでいる

BBC Online News

BBCの電子版は14日付で「福島の酒造家たちの悲哀」と題した記事を掲載した。

同記事は、東日本大震災の発生以来、放射能汚染への懸念から、中国や韓国で日本酒が売れなくなっていると説明。一方で、震災後に人々が産地や品質に関心を寄せるようになったため、上級の日本酒の売上が伸びていると伝えている。

また英国の酒事情に詳しい関係者は、英国人の愛好者は今でも福島産の日本酒を「喜んで飲んでいる」と述べている。

Japan is a wonder.Go
日本は素晴らしい。行け

The Guardian

「ガーディアン」紙の電子版は19日、BBCドラマ「SHERLOCK / シャーロック」の脚本家マーク・ゲイティス氏による日本の紀行文を掲載。同記事の最後で「日本は素晴らしい。(日本に)行け」と訴えかけている。

英国における日本報道
「ガーディアン」紙電子版に掲載された、
マーク・ゲイティス氏による日本についての紀行文

 
<< 最初 < 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 > 最後 >>

  • Facebook

Dr 伊藤クリニック, 020 7637 5560, 96 Harley Street Sakura Dental 不動産を購入してみませんか LONDON-TOKYO 日系に強い会計事務所 グリーンバック・アラン

Embassy 202403 JRpass

英国ニュースダイジェストを応援する

定期購読 寄付
ロンドン・レストランガイド
ブログ