ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 19 April 2024

小林恭子の
英国メディアを読み解く

小林恭子小林恭子 Ginko Kobayashi 在英ジャーナリスト。読売新聞の英字日刊紙「デイリー・ヨミウリ(現ジャパン・ニュース)」の記者・編集者を経て、2002年に来英。英国を始めとした欧州のメディア事情、政治、経済、社会現象を複数の媒体に寄稿。著書に「英国メディア史」(中央公論新社)、共著に「日本人が知らないウィキリークス」(洋泉社)など。

汚染血液製剤犠牲者に補償金支払いへ

日本の「薬害エイズ事件」を覚えていらっしゃいますか。1980年代前半、血友病の患者などが米国から輸入した「ヒト免疫不全ウイルス」(HIV)が混入していた非加熱の血液製剤を投与され、HIVに感染した薬害事件です。汚染血液製剤による薬害は、英国でも発生していました。
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ジョンソン首相最後の仕事は叙勲者の推薦

9月5日、いよいよ与党保守党の新党首が決まります。下院第一党の党首が首相に就くことになっていますので、新首相の誕生も間近です。
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安倍元首相銃撃死 英国でも発生する政治家の殺害

安倍晋三元首相が銃撃を受け、死去した事件は世界中で大きく報道されました。BBCは、銃を使った犯罪が極端に少ない日本でこのような事件が発生したことへの驚きを伝えています(7月8日付)。
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30年来の大規模鉄道スト賃上げ、雇用改善で

「不満の夏」(summer of discontent)が始まる――。そんな表現が「フィナンシャル・タイムズ」紙(6月11日付)の記事に出ていました。
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ジョンソン首相信任投票で勝利「安泰」か?

「傷を負った勝利者」。「タイムズ」紙(6月7日付)は1面のトップ記事で、前日に行われた与党・保守党の党首信任投票で過半数の支持票を獲得したボリス・ジョンソン首相をこう呼びました。「i」紙も「フィナンシャル・タイムズ」紙も「傷を負った」(wounded)という表現を使っています。保
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ロンドンに新線エリザベス線がいよいよ開通

5月24日、ロンドンの東西をつなぐ新線「エリザベス線」が一部開通しました。イメージ・カラーは紫色。総工費188億ポンド(約3兆円)をかけた、欧州で最大規模のインフラ・プロジェクトの一つと言われています。
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北アイルランド議会選 シン・フェイン党、躍進初の第1党に

5月5日、英国各地で統一地方選挙が一斉に行われましたが、最大の注目を集めた選挙は北アイルランド議会選(定数90)でした。北アイルランドが誕生した1921年以降、英国による統治継続を望むプロテスタント系政党が一貫して北アイルランド議会の主導権を握ってきたのですが、今回の選挙でプロテスタント系の民主統一党(DUP)は25議席で2位に転落。隣国アイルランド共和国と北アイルランドの統一を掲げるカトリック系のシン・フェイン党が27議席を獲得して、初めて第1党になったのです。
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難民申請者をルワンダへ移送新政策に非難殺到

「1月1日以降英国に不法入国した人は、今日からルワンダに移送される可能性があります」。4月14日、ボリス・ジョンソン首相が議会でこう述べたと知り、思わず「ルワンダ?」と耳を疑いました。英国から約6500キロも離れたアフリカ東部の国への移送とは、一体どういうことなのでしょう。
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公共サービス放送チャンネル4が民営化へ

昨年夏、政府はチャンネル4の将来について意見募集を行い、今年4月上旬、売却を決定しました。メディア環境が激変するなか、「政府所有という形態がネットフリックスやアマゾンなどの大手ストリーミング・サービスとの競争の足かせになっている」が、売却によって「公共サービス放送として長期に繁栄するためのツールと自由を得る」ことになる、とナディーン・ドリス文化相は手放す理由を説明しています。2024年の総選挙前となる来年末までの売却を目指しているそうです。
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イランで長期拘束のナザニンさんが帰国

イランに長期拘束されてきたナザニン・ザガリ=ラトクリフさん(43)の顔は、メディア報道を通して、在英の私たちにとってなじみ深いものになりました。英国とイランの二重国籍を持つナザニンさんは、2016年春、娘のガブリエラちゃんと一緒に休暇でイランを訪れていたとき、イラン政府転覆の容疑をかけられ、禁錮5年の刑が言い渡されました。21年4月には反政府プロパガンダを流した罪で1年の禁錮刑と国外への渡航が禁止され、約6年にわたって英国に住む夫のリチャード・ラトクリフさんや娘と離れ離れの生活を送ってきたのです。
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