音楽祭に行く前の準備に!クラシック音楽をもっと楽しむヒント
「クラシック音楽の聴き方が分からない」「音楽祭でのマナーや服装は?」「事前知識がないと楽しめないのでは?」……そんなクラシック音楽初心者の方に向けて、登録者20万人超えの人気YouTubeチャンネル「厳選クラシックちゃんねる」のnacoさんが、クラシック音楽をもっと身近に感じ、コンサートを思う存分味わう方法を伝授。nacoさんのお勧め動画で楽しく予習をして、音楽祭へと出掛けよう!
nacoさん厳選クラシックちゃんねる
会社員として勤務するかたわら、2020年4月にYouTubeチャンネル「厳選クラシックちゃんねる」を開設。クラシック音楽の作曲家や音楽史についての分かりやすい解説で人気を集め、2024年1月現在のチャンネル登録者数は20万人超え。YouTubeでの発信のみならず、クラシック・コンサートの企画やMC、エッセイの執筆など、活動の場を広げている。
www.youtube.com/@nacoclassic
YouTubeを始めたのは2020年で、ちょうどコロナが蔓延した年でした。私はそれまで外に出掛けることが好きだったので、家にいる時間をどんなふうに使おうかなと思っていたときに、知人がYouTubeをやり始めて。面白そうだから私もやってみたい! と思ったのがきっかけでした。自分の好きなことで、かつ自分のための勉強になって、発信することで誰かにとっても有益になるもの……。そう考えてたどり着いたのが大好きなクラシック音楽でした。そして2020年の4月に「厳選クラシックちゃんねる」を立ち上げ、今に至ります。
コンサートを選ぶ基準は、言ってしまえば人それぞれだと思います。あえて私が初めて音楽祭に行った際のことを思い返してみると、まずは「誰が出演するか」「何を演奏するか」で探しましたね。この指揮者や演奏家を知っているとか、名前を聞いたことがあるとか。また、自分の好きな曲、生演奏で聴いてみたいと思うプログラムを選びました。もちろん反対に、全く知らない曲を聴くという楽しみ方もあると思います。
また特に欧州の場合ですと、「どこでやるか」も大きなポイントですよね。例えばバイロイトのあの祝祭劇場でコンサートを聴くという体験には、ものすごく価値があると思うんです。単に音楽の響きが良いかということだけでなく、歴史ある歌劇場や、面白い建築のコンサート・ホールなど、場所から感じる特別感を味わえるかどうか。それもコンサート選びの基準の一つかなと思います。
私の場合は、結構コンサート漬けにしてしまうんですよね(笑)。まずは自分が現地にいる間のコンサートの開催プログラムをチェックして、どの演奏会に行きたいかを優先して旅程を組んでいく。なので割と非効率な移動の仕方になってしまっているかもしれません。とはいえ現地に着いてからは、演奏会の前後でその土地のおいしいものを食べたり、音楽に限らずその場所の文化を感じられる場所に行ったりしますね。曲としてアウトプットされたもの、演奏されたものだけでなく、それを育んだ土地の風土を一緒に味わいながら、その空気感の中で音楽を聴く。これこそ、欧州で音楽祭を回る際の醍醐味になるのではないかなと思います。
演奏会での服装やマナーについて、私は音楽祭の歴史や特徴によってそれぞれ違いがあるように感じています。例えば同じ欧州でも、バイロイト音楽祭の場合は「バイロイト詣」といわれるように、夏なのにタキシードやドレスなどで来ている人が多くて。そうした正装でワーグナーの聖地を巡礼することが、ファンたちの楽しみ方の一つだったり、場合によってはステータスだったりします。反対にBBCプロムスは、席によってはものすごくカジュアルで、寝転んで聴くこともできます。そのため服装やマナーは、これという正解があるというよりも、その音楽祭がどういう価値観で運営されているか、どんな人にどんなふうに楽しんでもらいたいか、どのような歴史から始まったかなどによって結構違いがあるような感じがします。
もし服装やマナーについて心配という方がいれば、事前に音楽祭の様子を少し調べてみるのが良いと思います。平均的には、オフィス・カジュアルと呼ばれるようなレベルの服装であれば、大体どこの音楽祭に行っても浮かないかな。着物やドレスなどでしっかりおしゃれをしている人もいらっしゃいますが、私はほとんどの場合、カジュアルな普段着で行きますね。
正装でバイロイト音楽祭を訪れる人々
どの席が良いか悪いかというよりは、どんな体験をしたいか、行く人の価値観によって選ぶのが良いと思います。席によってチケットの価格が違うのですが、例えば安い価格の席でなるべくたくさんのコンサートを回りたいという人と、できるだけ近くでオペラ歌手の服装や表情、演技が観たいという人では、選ぶ席も変わってきますよね。あるいはポディウム席(演奏者の後ろに設けられた席)から、指揮者の表情やオーケストラの動きを見たいという人もいます。
私は以前、イタリアのスカラ座に3日間連続で行ったのですが、天井桟敷、ボックス席、アリーナ席と毎日違う席を取ってみました。それぞれの席で違いがあってどの日も楽しかったです。オペラ座の歴史を調べたら、かつてボックス席は貴族の所有物、いうなれば不動産だったんですね。内装も所有者の自由に施してあって、それが今でも残っているところもあります。一方のアリーナ席は、今でこそ舞台がバーンと見えてチケットの価格が一番高い席として販売されることも多いのですが、昔は一般市民たちが立って聴くところでした。このように時代によっても文化や価値観が変わっているのを見ると、「どの席が一番良い」という正解はないのだと思います。逆に言えば、どの席でも楽しめるポイントがあるので、自分が何を観たい・聴きたいかによって選んでみてください。
1900年ごろのミラノのスカラ座
今年めちゃくちゃ行きたいのが、ヴェローナの野外オペラ・フェスティバルです。前回が第100回で盛大なお祝いムードだったのですが、2024年は次の100年に向けての第1回目。新しい100年の始まりという意味でも特別ですし、さらに2024年はこのフェスティバルの監督を務めた演出家のジャンフランコ・デ・ボシオの生誕100周年、さらにイタリア・オペラの巨匠ジャコモ・プッチーニの没後100周年にも当たります。まさにイタリアのオペラ界が沸きに沸くメモリアル・イヤーなのです。
ほかにも私の動画「死ぬまでに行きたい音楽祭ベスト7」でご紹介していますが、ザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭、BBCプロムスなどもいいですよね。
フェスティバルで上演されたプッチーニの傑作オペラ「トゥーランドット」
クラシックの演奏会にはいろいろと楽しめる要素があると思いますが、もちろん聴き方に正解があるわけではないと思います。私自身がどういう風に楽しんでいるかを考えると、音楽を聴きながらも、同時に聴いているときの自分を味わっているような感じがします。演奏会中、全然音楽と関係ないことを考えていることもあるし、ちょっと落ち込んだ気分でホールに来たけれど、聴いているうちにいつの間にか楽しいことを考えていたりとか。音楽を聴きながら、自分の中に起こる変化みたいなものを楽しんでいると思うんですよね。
そういう意味では、自分にとってのコンサートへ行く醍醐味は「ゆとり」を持つことなのかもしれません。特に現代では、多くの人が忙しく働いているし、とにかく時間がない。そういうなかで演奏会へ出掛けて、ゆっくり腰を据えて数十分〜数時間の音楽を聴くってとてもぜいたくなことだと思います。しかもクラシック音楽は、聴けば聴くほどいろいろなことが分かってくるので、心や時間に余白が生まれることで、自分の中で音楽がもっと豊かになっていくような感じがします。
もちろんこの体験が録音されたものでできないわけではありませんが、コンサートは本当に一期一会。音楽がその場で立ち現れては消えていく空間と時間のなかで、自分が何を感じているのかを味わうのは、私にとって特別な時間です。聴いたまま、感じたままでいいし、あまり難しいことを考えずに、皆さんにも自分らしくクラシック音楽を楽しんでいただければと思います。
絶対知ってる!厳選クラシックコンサート Vol.3
2024年7月18日(木)会場:サントリーホール 18:00開場、19:00開演 「クラシックを、もっと身近に。」をモットーに活動するnacoさんが企画する、誰もが一度は聴いたことがある曲を集めたコンサート。nacoさんのクラシック愛あふれるMCと、国内外で活躍する若手音楽家たちによる新進気鋭のオーケストラ「タクティカートオーケストラ」がコラボレーションし、クラシック音楽初心者でも気軽に楽しめる演目をお届けする。
コンサートの詳細:www.tacticart-orchestra.com/gensen3
初心者必見!厳選クラシックちゃんねるのお勧め動画3選
死ぬまでに行きたい!音楽祭Best7
世界中で開催されている音楽祭の中から、タイトルの通りnacoさんが「死ぬまでに行きたい!」音楽祭を、その歴史や見どころと共に解説する。さらに、日本国内で開催されるクラシック音楽祭についても魅力を紹介。
初めてのクラシックコンサート
「ドレスコードってある?」「拍手のタイミングは?」「遅刻はOK?」など、今さら聞けないコンサートのマナーや注意事項などを初心者向けに解説。初めてコンサートに出掛けるという方も、この動画を見れば準備万端。
初めてのオペラ
ドラマと音楽が融合した「総合芸術」としてのオペラ。その成り立ちをはじめ、お勧めの予習方法や、座席の選び方などを解説。オペラの物語の内容や、劇中の有名曲など、どのオペラを観劇するか選ぶための参考にも。



在留届は提出しましたか?
2013年のBBCドキュメンタリー「Natural Curiosities」のデービッド・アッテンボロー
2024年放送の「David Attenborough and The Giant Sea Monster」の1シーン。いくつになっても化石が大好きなアッテンボロー
アッテンボロー(写真左)が子ども番組を撮影中のBBCスタジオを訪れたチャールズ王子(同中央)とアン王女(同右)
1965年、BBC2のコントローラーに抜擢されたばかりのアッテンボロー
「Wild Isles」でパフィンの幼鳥が初めて空を飛ぼうとする瞬間を待つ
2021年、COP26の開会式で演説するアッテンボロー
プリオサウルスの頭蓋骨を見るアッテンボロー(写真左)
2021年8月9日に行われた東京大会からパリ大会への引き継ぎセレモニー
オリンピック・フリージュとパラリンピック・フリージュ
ビーチバレーボール会場となるエッフェル塔の野外スタジアム
オリンピック・デー2022で行われたブレイキンの入門セッション
ケータリング会社Sodexo Liveによるプレゼンテーション
サーフィン競技はフランス領ポリネシアのタヒチ島で開催
2021年にパリで開催されたマス・マラソン大会
エッフェル塔に向かって進む各国の選手を乗せた船のイメージ
スポーツと芸術の融合を目指す
中村じゅんじさん
「ピカソは1936~55年にここに滞在し、1937年に『ゲルニカ』を描いた」と書かれたパネル













イベント終了後に笑顔を見せる参加者たち
プレゼンテーションをする神里さん
プレゼンテーションのため登壇したステファニー・ダノさん
質疑応答で意見を述べる庭田さん(写真中央)
終了後、参加証をもらうヴィクトリア・ヌーマーさん
会場にはG7広島サミットの写真や、庭田さんのプロジェクトの紹介も

ハロッズの株式の裏面に描かれた店舗情報
アルファイド氏によって「無実の犠牲者」(Innocent Victims)と名付けられた2人の像
近年消える可能性のある中央のエスカレーター・ホール
大規模なリノベが行われたチョコレート・ホール
1888年5月の夏用カタログ
1898年製のビューロー「ウェセックス」(Wessex)
武蔵家大関定次郎による1893年製の純銀製のティー・スプーンとシュガー・トング
船で使われていたガラス絵
4階の吹き抜けの手すりの動物像
ハリー・ゴードン・セルフリッジ
現在も男女問わず多くの人々が「遊びに」に行く
2021年、持続可能なビジネスへ転換する取り組みを楽しげなネオン・サインで表現した
正面入り口の上にある時計「クイーン・オブ・タイム」
バーミンガムのセルフリッジズ
クリスマスの時期が近づくと外壁にアドベント・カレンダーが映し出される
フォートナム&メイソンの正面入り口と時計
2023年11月現在上階は改修中。1階から見上げてみよう
1925年にヒール氏が仏彫刻家から購入した猫の銅像




































特徴的な赤の裏地を持ったルイス・レザーズのヴィンテージ・ジャケット。トレード・マークに羽根があるのは、かつて英国空軍の公式ジャケットを作った名残

チャーチル首相(当時)と語らうアレキサンダー・ヘンショー氏
1960年代のデザインを踏襲した復刻版のヘルメット
ピース・サインにあたる部分の色が異なる手袋
1940年代のRAFスタイルであるボンバー・ジャケットに身を包む男性たち
日本のロック・バンド、ギター・ウルフとのコラボレーションで作られた「メンフィス」。
英国らしさが満載の、伝統的な1着「ライトニング」
こじんまりとした店内にはジャケットからバッグ、ベルトなどの小物までがそろい、何でも答えてくれるスタッフも常在



ここぞとばかりに決め込んだメイクで仮装パーティーに参加する人々
スーパーマーケットではハロウィーン特設の陳列棚が登場する
子どもたちに人気のアップル・ボビング






