ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 19 April 2024

東日本大震災発生から6年を迎えた
福島県の現状

Dying robots and failing hope
死んでいくロボットと消えゆく希望

「ガーディアン」紙 3月9日

「ガーディアン」紙(電子版)は9日、東日本大震災発生から6年となる11 日を前に、福島県にある福島第1原子力発電所からのレポートを報じた。 記者は、福島第1原発2号機の調査のために投入された東芝製の「サソリ」ロボットが、原子炉圧力容器の下に設置されたレールを核燃料やその他の堆積物が塞いでいたため動けなくなり「死亡」したと説明。このロボットの災難は、福島第1原発における廃炉作業の規模の大きさとその困難さを明確に示していると語った。

また、5年前に同紙が福島第1原発を取材したときと比べると、表面上は大きく変わったと述べ、原子炉建屋が補強され、作業員も施設内の大部分で軽装にマスクという格好で作業を行っているなどと現在の状況を説明。しかしその一方で、海岸線から丘に向かっていくつものスチール・タンクが並ぶ様は、汚染水という別の「宿敵」の存在を思い出させるとした。

Foreign beetles destroying Japan’s famed cherry blossom trees
外来昆虫が日本の桜を食い荒らす

「デーリー・テレグラフ」紙 3月2日

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版)は2日、 外来昆虫のクロジャコウカミキリが日本で桜の木を食い荒らし、枯死させる被害が広がっていると報じた。

記事によると、中国や東南アジアから来たこの昆虫が2012年に愛知県で発見されて以来、全国で被害が拡大している。また、花見ができる場所が数十年後には消えてしまう可能性を示唆する日本大学の岩田隆太郎教授の見解を紹介。環境省はこの昆虫の輸入や飼育の禁止を急いでいるとした。

Nissan takes us for a ride in the Leaf driverless car
日産「リーフ」の自動運転車に試乗して

「ガーディアン」紙 3月2日

「ガーディアン」紙(電子版)は2日、 日産自動車の自動運転車をロンドン市内で試乗し、その様子をまとめた記事を掲載した。

同記事によると、日産が欧州で初となる自動運転車の走行試験をロンドンの公道上で実施。電気自動車「リーフ」改造版の助手席に座った記者は、ラウンドアバウトなどで運転手がハンドル操作を迫られる場面が数回あったと報告。一方で英国特有の横断歩道は問題なくこなしたと伝えた。

An ultranationalist kindergarten in Japan
日本の「超国家主義」幼稚園

「エコノミスト」誌 3月4日

「エコノミスト」誌(電子版)は4日、学校法人森友学園が運営する塚本幼稚園を「超国家主義」幼稚園として紹介し、安倍首相との繋がりを示唆する記事を掲載した。

同記事は、昨年に森友学園が「瑞穂の國記念小學院」の新設目的で国有地を格安で購入していたと説明。安倍首相は国有地売買への関与を否定しているが、過去には森友学園の籠池理事長は教育に対して「称賛に値する情熱」を持ち、同氏と自分は「似た信条」を掲げていると述べたことがあるとした。

UK social care inquiry looks to Japan and Germany
英国の公的介護委員会が日独を調査

「フィナンシャル・タイムズ」 3月8日

「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)紙は8日、高齢者介護費増への対策にある程度成功している国として、日本とドイツの介護制度を紹介する記事を掲載した。

公的介護の専門家による委員会は、世界各国の介護制度を調査。同記事は、日本が2000年に介護保険制度を導入、財源不足に対応するため2011年に改正が行われたと解説し、同制度は国民に対して介護保険の負担増以外に選択肢はないと説得する技をうまく活用していると述べた。

The mesmerising art of living sculpture Mari Katayama
生きた彫刻・片山真里の人を魅了させる芸術

片山真里

「ガーディアン」(電子版)紙は6日、脛骨欠損の病気で9歳のときに両肢を切断し、現在は自身の身体をテーマにしているアーティスト片山真里氏を紹介するインタビュー記事を掲載した。同記事は、活気はあるが閉鎖的な日本の現代アート界にあっては珍しく、まだ20代の同氏が作る作品は既に欧米の美術収集家らから注目を浴びていると伝えた。

 

日本政府による「積極的平和主義」の推進と
自衛隊の現状

No idea that they might have to do some fighting
彼らは戦う可能性があると思ってもいなかった

「エコノミスト」誌 2月18日

「エコノミスト」誌は2月18日、日本政府が憲法を「再解釈」して「積極的平和主義」を推し進めている一方で、自衛隊員の多くは戦闘に参加しなければならないかもしれないという可能性を明らかに認識していなかったと伝える記事を掲載した。

同記事は、例えば海上自衛隊は英仏の海軍を合わせたより規模が大きいが、戦闘においては銃弾一発も撃つことはない「世界における奇妙な軍隊の一つ」であると説明。多くの日本人にとって自衛隊の主な役割は災害救助であるとした。また、より強固な自衛隊を望む声は高まるだろうとする一方、軍国主義を匂わせるものに対する抵抗感は強いと主張。若い自衛隊員は災害被害者を助けるために入隊したのであり、戦争に行く可能性がある軍隊に入隊するという意識はなかったと語る元自衛官の見解を紹介した。

Japan accepted 28 refugees in 2016
2016年の日本による難民認定は28人

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版) 2月13日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は2月13日、2016年の日本への難民認定申請者数が前年比44%増の1万901人となったものの政府が受け入れた難民の数はわずか28人で、前年比1人増に終わったと報じた。

同記事は、日本は難民規定について非常に独自の解釈をしているとする難民支援協会の代表理事、石川えり氏の見解を紹介。同氏によると、申請者は母国の政府から個人的に迫害を受けていなければならないという。

Record numbers of couples living in sexless marriages in Japan
日本のセックスレス夫婦が記録的な数に

「ガーディアン」紙(電子版) 2月14日

「ガーディアン」紙(電子版)は2月14日、日本の既婚者の約半分がセックスレスであると報じた。

同記事によると、日本家族計画協会が昨年行った調査で、16~49歳の既婚者のうち過去1カ月間に性行為を行っていないと答えたのが47.2%となり、2014年から2.6%増えた。同協会が調査を始めた04年からは15.3%増となる。同記事は、性行為を行わない理由として女性は「面倒くさい」、男性は「仕事で疲れている」との回答が多かったことも伝えた。

Tokyo casino the ‘Holy Grail’for Sheldon Adelson
東京のカジノは「聖杯」

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版) 2月21日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は2月21日、「カ ジノ王」として知られており、カジノ運営大手、米ラスベガス・ サンズの会長であるシェルドン・アデルソン氏が、東京は「聖 杯」であり、もし東京で統合型リゾート(IR)施設を建設できることになれば、最大で100億ドル(約1兆1202億円)投資する表明したと報じた。

同記事は、昨年に日本で「カジノ解禁法」が成立し、 カジノ運営会社にとっては世界最大級の未開拓市場が広がったとした。

Golf course must give female members equal rights or lose event
ゴルフ会場、女性に平等の権利を与えなければ会場変更も

「ガーディアン」紙(電子版) 2月21日

「ガーディアン」紙(電子版)は2月21日、 2020年東京五 輪のゴルフ会場である埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部が、 女性も正会員になれるように規則を改正しなければ会場変更も辞さないと国際オリンピック委員会(IOC)から警告を受けていると報じる記事を掲載した。

同記事によると、IOCのジョン・コーツ副会長は、現在の規則が変わらないようならば別の会場にしなければならないとロイター通信の取材で述べた 。

Blooming marvellous
美しく咲き誇る

桜

「ガーディアン」紙(電子版)は2月23日、静岡県賀茂郡河津町で早咲きの桜として人気の高い河津桜が川沿いに咲き誇っている様子を報じた。桜の季節にはまだ早いが、地球温暖化とは関係がないと始まる同記事は、河津桜のはかない美しさを愛でるため、満開の時期になると100万人もの人々が同町を訪れると説明。その多くが都心から2時間半かけてやって来ると伝えた。

 
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