今年もようやく、英国に春がやってきた。そして、春の人事異動によって英国赴任が決まった駐在員にとっては、英国での生活がスタートする季節となる。初めての海外生活ともなれば、毎日が驚きいっぱいで、分からないことだらけかもしれない。でも心配はご無用。なぜって、そうした問題や疑問は、先輩駐在員たちも全く同じように経験してきたのだから。そこで、駐在員の方々が直面しやすい問題と、その解決策をまとめて用意。在英邦人への対応のノウハウを持つサービス機関のリストと共に、英国で役立つ生活の知恵を紹介致します。
何をするにせよお金が要る。
ところが……
英国で銀行口座が開けない
クレジット・カードが作れない
会社では日本人の同僚に囲まれ、日本の食材も気軽に手に入るロンドンのような環境で生活している人たちにとって、自分が紛れもなく「外国人」であると意識させられるのが、英国で銀行口座を開設したり、クレジット・カードを作るときではないだろうか。特にテロ対策に神経を尖らせている昨今の国内状況では審査も厳しくなっているので、規定の基準に達していないとして、口座開設やカード申し込みを拒否されるケースも多々ある。ところが、英国は駄菓子や地下鉄の乗車券の購入さえキャッシュレスで済ませてしまうカード社会。どうしたらいいのだろうか。
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日系の現地決済型カードを申し込む
銀行口座の開設において必要とされるのが、身分証明(パスポートなど)と住所証明(公共料金の請求書など)。こうした請求書に名前が記載されていない駐在員の配偶者などは住所証明に手間取る場合があるが、これは請求書を夫婦の両名義とすることで解決する。
また英国でクレジット・カードを申し込む際には、英国の銀行口座と申請者個人の英国でのクレジット・カード利用歴とその返済実績が審査の対象となる。日本におけるこうした実績が英国に引き継がれることはないため、駐在などで渡英した直後は、審査情報の不足との理由でカード発行が拒否されてしまうことがある。その場合、日本で発行されたクレジット・カードを引き続き利用し日本円で決済をするか、現地決済型(ポンド決済)カードの申し込みができる日系のカード会社に問い合わせてみるのがいい。
London Front Office
Tel: 0800 801 860(トール・フリー)/ 020 7499 3000
自前の移動手段を早く確保したい。
ところが……
車の名義変更などがいい加減
車の保険の種類があり過ぎる
英国では景観の維持を目的として、鉄道の路線が敷かれていない地域が多いため、とりわけロンドン郊外に出掛けるならば、車は必須。ただ数年後にはまた日本への帰国を運命付けられた駐在員にとって、車に関しては購入と同時に、帰国時の引き渡しも頭の片隅に入れておく必要がある。そこで中古車を購入したり、買い取りをお願いするという形で、業者と車の受け渡しを行う機会が出てくるのだが、車の名義変更を始めとして事務手続きがいい加減になりがちな英国では、これがトラブルの元となる。加えて悩みの種となるのが、車の保険だ。保険業界の自由化が日本よりも圧倒的に進んでいるこの国では、銀行やスーパーマーケットまでもが保険プランを提供していて、数え切れないぐらい多くの種類が用意されている。
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日本人駐在員の対応経験豊富な会社を利用
中古車の購入時や帰国時の売却後、車の名義変更などの手続きがきちんと行われていないばかりに、煩瑣なトラブルに巻き込まれてしまうことが英国では日常茶飯事。だから、英国で車の売買を行う際には、日本に住んでいたときよりもさらに細心の注意を持って、信頼の置ける会社を選ぶ必要がある。そうなると、やはり先輩駐在員たちがこれまで使ってきた会社が安心ということになるだろう。
また車の保険契約に関しては、ただでさえ複雑で詳細にわたる内容について英語で格闘するのは一苦労。車上荒らしなど、日本では比較的少ない種類の被害に遭う可能性についても考慮する必要があるという意味でも、日系会社に頼むのが楽な場合が多い。
Home Farm, Aldenham Road, Elstree Herts WD6 3AZ
Tel: 020 8236 0800
www.b-rev.com
Hyde Estate Road London NW9 6JX
Tel: 0845 066 1000
www.jemuk.co.uk
483 Green Lanes, Palmers Green London N13 4BS
Tel: 020 8882 4744
www.thamescars.f9.co.uk
3rd Floor, Minories House, 2-5 Minories London EC3N 1BJ
Tel: 0870 010 8111
www.motorichiban.com
2nd Floor, 53 New Broad Street London EC2M 1JJ
Tel: 020 7847 8620
www.jib-sano.co.uk
通信環境の整備が必要。
ところが……
デジタル生活があまりにお粗末
日本から赴任してきたばかりの方ならば、英国のデジタル生活のお粗末さに驚いてしまうかもしれない。インターネットが接続されていない家はまだまだ多いし、その接続工事をお願いするために取ったアポが簡単に反故にされ、やっとインターネットがつながったと思ったら、今度はスピードが極端に遅い。携帯電話からインターネットを通じて日々のニュースをチェックする人はこの国ではまだまだ少数派だし、テレビのチャンネル数も少ないときた。特に日本でデジタル漬けになっていた方は、何らかの手はずを整えなければ、相当の不便を余儀なくされることになるだろう。
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日本のサービス品質を維持する会社を利用
学生であれば、英国ならではのアナログ的な不便さを楽しむ余裕も持てるだろうが、毎日忙しく働く駐在員の方たちにとっては、デジタル環境の整備の如何は死活問題となる。しかも、できるだけ手間と時間はかけたくないというのが本音だろう。そんな方たちのために、日本と同じように質の高いデジタル環境を用意してくれる企業がある。これらの会社は、24Mbpsの高速ブロードバンドから、劣悪なサービスで悪名高いBT回線の契約手続き代行、日本と同じ感覚でインターネット使用や日本語テキストを使用できる携帯電話に、日本のテレビ番組放送などのサービスを提供している。
Tel: 0800 631 3131
www.eu.kddi.com/jp
Tel: 0844 875 0135
www.orbixinternet.co.uk
ロンドン三越内
Tel: 075 3491 0266
www.berrymobile.jp/uk/
Tel: 020 7426 7330
www.jstv.co.uk
学校選びは子どもの将来を左右する。
どうすれば……
帰国後、日本の勉強についていけるか心配
海外駐在は、駐在員の方ご本人だけではなく、お子さんにとっても異文化に触れられる良い機会。一方で、とりわけ理数系の科目など、英国の教育課程の進度が、日本のそれよりずっと遅く感じられるという声がよく聞かれる。だから英国の学校で自由を謳歌している間に勉強に遅れが生じてしまい、日本に帰国してからその遅れを取り戻すのが難しくなってしまうのではないかという一抹の不安がよぎってしまっても無理はない。実際、Eメールの交換などを通して、日本にいる同級生が学校や塾で次々と新しい事柄を学んでいく様子を耳にして、不安に陥るお子さんも多いという。
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日本校か補習校で学習
英国で生活をしながら日本での大学や高校受験に備えるといった場合、主に2つの選択肢がある。一つは日本のカリキュラムにも対応した、いわゆる日本校へ入学する方法。もう一つの選択肢が、現地校か日本校のどちらに通っているかに関わらず、学校外で学習を行う場となる塾や補習校への通学するという方法だ。もちろん、現地校の授業についていけない場合や、英国の大学への進学を予定している場合も補習校の授業は役に立つはず。
ちなみに、英国滞在中、若い頭脳を持つお子さんは、家族の中では誰よりも速いスピードで英語を上達させていく。そんな姿に刺激を受けたのであれば、ご両親が英語学校に通うのもいい。
Church of the Holy Family Community Centre,
Vale Lane London W3 0DY
Tel: 07710 450 287 / 020 8992 9822
www.londonbunka.com
Framewood Road, Wexham, Buckinghamshire SL2 4QS
Tel: 01753 663 712
www.teikyofoundation.com
Guildford Road, Rudgwick West Sussex RH12 3BE
Tel: 01403 822107
www.rikkyo.co.uk
Unit 4 Acton-Hill Mews
310-328, Uxbridge Road, Acton London W3 9QN
Tel: 020 8993 7624
各教室の詳細は下記ウェブサイトを参照
www.kumon.co.uk
1st Floor, Lawford House, Albert Place, Finchley London N3 1QAl
Tel: 020 8343 4332
joba-uk.jolnet.com
Confer House, 69 Kingston Road, New Malden Surrey KT3 3PB
Tel: 020 8949 2525 / 6800
www.churchillcollege.co.uk
6-7 Southampton Place London WC1A 2DB
Tel: 020 7242 2234
www.bloomsbury-international.com
病院選びも大事。
ところが……
海外医療保険の仕組みがイマイチよく分からない
日本にいる間に当然、然るべき海外医療保険への加入手続きは済ませておいた。ところがこの海外保険なるものが、どのように適用されるのか、どう請求すればいいのかがイマイチよく分からない。詳細な書類の提出など必要なのだろうか。
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保険が適用される場合は
キャッシュレスで受診できるプランあり
保険を持っている人は、保険会社に連絡して病院を紹介してもらう(もしくは病院に電話して保険が適用されるかどうかを尋ねる)。あとは病院から保険会社へ直接、診療費を請求するためキャッシュレスとなるプランがある。またクレジット・カードに保険がついている人の場合は、クレジット・カード会社に保険内容を確認してから病院へ。診療費はその場で一旦支払うが、後から払い戻しとなる仕組みなどがある。
Moorgate 診療所
10 Throgmorton Avenue London EC2N 2DL
Acton 診療所
Unit 7 Acton Hill Mews, 310-328 Uxbridge Road London W3 9QN
Tel: 020 7330 1750
www.japangreen.co.uk
北診療所
The Hospital of St. John & St. Elizabeth,
2nd Floor, 60 Grove End Road London NW8 9NH
Tel: 020 7266 1121
南診療所
Parkside Hospital, Ground Floor, The Lodge,
53 Parkside, Wimbledon London SW19 5NX
Tel: 020 8971 8008
www.nipponclub.co.uk
234-236 Hendon Way London NW4 3NE
Tel: 020 8202 7272
www.iryo.com
121 Harley Street London W1G 6AX
Tel: 020 7935 0523
www.japaneseclinic.co.uk
17 Harley Street London W1G 9QH
Tel: 020 7637 5560
www.dritoclinic.co.uk
Salisbury House Suite 1
31 Finsbury Circus London EC2M 5QQ
Tel: 020 7638 9696
www.nihonshikagroup.com
ウエストエンド診療所
23 Harley Street London W1G 9QN
Tel: 020 7436 2328
シティ診療所
1 Angel Court, Copthall Avenue London EC2R 7HJ
Tel: 020 7796 9776
www.keithcohendentist.co.uk
1st Floor Wingate House,
93-107 Shaftesbury Avenue London W1D 5DY
Tel: 020 7437 6002
Tel: 020 7935 5983 / 020 7486 2412
www.kodental.co.uk
本院 66 Wimpole Street London W1G 8AW Hendon
診療所 25 Queens Road Hendon London NW4 2TL
渡英したばかりの人たちにとっての心強い味方
英国での新生活を応援するサービス便利帳
渡英後まだ間もなく、まさしく右も左も分からないような状況のときに助けとなり、そして今後も長きにわたって在英邦人を支えてくれる、便利なサービス機関をご紹介。
プロの英語力が必要なとき、300名を超えるスタッフが翻訳・通訳サービスを提供。
2 Tallow Road, Brentford Lock Greater London TW8 8EU
Tel: 020 8560 4559 / 07788 950 007
www.anglo-japanese.com
日本とは違う種類の花粉に悩む在英邦人にとって便利なプラズマクラスター空気清浄機を提供。
www.plasmacluster.co.uk
日本の雑誌、書籍を約4万冊揃えた書店。貯めるとお得なスタンプ・カードもあり。
c/o Mitsukoshi Japanese Department Store,
Dorland House, 14-20 Regent Street London SW1Y 4PH
Tel: 020 7839 4839
www.jpbooks.co.uk
創立160年の権威ある「王立英国建築家協会」に所属する日本人建築家が運営する設計事務所。
9e Vanguard Court London SE5 8QT
Tel: 020 7277 1444
www.tsurutaarchitects.com
英国で妊娠中または子育てを行う日本人女性のために定期的に会合を実施。
www.nakayoshikai.co.uk
今年で創業80周年、海外に200店舗を構える世界的な日本の眼鏡ブランド。
69 Regent Street London W1B 4ED
Tel: 020 7287 6332
在英邦人による在英邦人のための安心のリサイクル・ショップ。独自の保証制度あり。
18 Queens Parade London W5 3HU
Tel: 020 8997 7107
www.bell-living.co.uk
海外にいながら、日本の商品をお得な国際配送料金で簡単に取り寄せ可能なオンライン市場。
event.rakuten.co.jp/borderless
在英邦人の知恵 1
入国審査の手間が省けるIRIS
いつも長蛇の列ができるヒースロー空港の入国審査。「IRIS」と呼ばれる眼球の色彩検査に登録すれば、入国審査にかかる時間は大幅に減らすことができる。登録は、空港の出国ラウンジに設置された「Enrollment Station」で可能。
IRISについての詳細
www.ukba.homeoffice.gov.uk/managingborders/technology/iris/
在英邦人の知恵 2
地下鉄の遅れには払い戻し手続きを
遅延してばかりのロンドンの地下鉄。電車が15分以上遅れた場合、14日以内に手続きを行えば、クーポン券の提供という形でその乗車分の払い戻しを行ってくれる。
地下鉄運賃の払い戻しについての詳細
www.tfl.gov.uk/tfl/tickets/refunds/tuberefund
新生活の準備が整ったら……
日本食パーティーを開こう!
引越しの片付けなどもある程度終わる目処が立ち、英国における新生活の準備が整ったら、同僚や知り合いを新居に招く「ハウス・ウォーミング・パーティー」を開こう。英国で現地の友達作りをする上で、重要なアイテムとなるのは、やっぱり日本食。それまでよそよそしく振舞っていた英国人も、日本食が食べられると聞けば目を輝かせるはず。
英国で人気のある日本食メニュー
| 1 | 寿司 |
22票
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| 2 | 丼物 |
11票
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| 3 | お好み焼き |
9票
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| 4 | ラーメン |
5票
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| 5 | 天ぷら |
4票
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※英国で日本語を学ぶ外国人学習者77人を対象に調査を実施
Tel: 020 8963 8464
www.japancateringltd.com
10 North End Road, Golders Green London NW11 7PH
Tel: 020 8209 3487
57 Commercial Street London E1 6BD
Tel: 020 7247 5020
www.poppyhana.com
82 Brewer Street London W1F 9UA
Tel: 020 7439 3705
www.ricewineshop.com
Minamoto Kitchoan Co., Ltd. London Branch,
44 Piccadilly London W1J 0DS
Tel: 020 7437 3135
www.kitchoan.com



パン柄トートバック販売中







コーンウォールと言えば、印象的なのが最西端のランズ・エンドではないだろうか。切り立った崖に差す夕日や、透き通った海の美しさはさすがの一言だが、コーンウォールの良さはそれだけではない。サーファーから食通、家族連れから一人旅まで、多くの人を惹きつけてやまないコーンウォール。
コーンウォールでは、サイクリング、ダイビング、乗馬など様々なアクティビティーが楽しめるが、お勧めは何といってもウォーキングだ。














フランスの神秘スポットを調べようとすると、頻繁に「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という言葉を目にする。これは、イスラエル、バチカン市国と並ぶキリスト教徒の聖地とされているスペイン北西部に位置する街サンティアゴ・デ・コンポステラへ続く、長い、長い道のこと。地名の「サンティアゴ」はイエス・キリストの12使徒のひとりであり、スペインの守護聖人であるヤコブを、そして「コンポステラ」は「星の広場」を意味するという。主に、首都パリから始まる「トゥールの道」、聖マリー=マドレーヌ大聖堂が建つヴェズレーを起点とする「サン・レオナールの道」、サント=フォワ教会がそびえ立つコンクを通る「ル・ピュイの道」、「バラ色の都市」と呼ばれるトゥールーズを通過する「サン・ジルの道」。これら4つの巡礼路から、さらに枝分かれするように、いくつもの細い道が続く。そして、それらの道の一部区間または途中にある教会などが、神秘スポットとなっていることが多いのだ。1000年以上も昔から利用され、今でも10万人以上の巡礼者たちが通り過ぎていくというこの巡礼路は、スペイン領内にあるものが1993年に、フランス領内のものが1998年に、それぞれ世界遺産に登録された。
英国の代表料理と言えば、もちろんフィッシュ・アンド・チップス(F&C)。





















うことなんじゃないかな。2005年にロンドン地下鉄でテロ*7が発生したときも、バスカーたちの顔色から「テロに負けてなるものか」という気持ちが伝わってきましたよ。
あとロンドンの冬って、本当に寒いですよね。そうした寒い日に、外気が入り込んでくるような場所で演奏していると、お金がよく入るんです。僕はこれを「同情票」と呼んでいるんですけど(笑)。こういうときにチップがたくさん入ったり、「頑張ってね!」なんて声かけられると、人生捨てたもんじゃないなと思いますね。この前なんてサウス・ケンジントン駅横の長いトンネルで演奏してたんですけど、とにかく寒くて寒くて震えてました。そうしたら、そこを通りかかったダウン症の子供たちが寄ってきて、皆でニコニコしながら僕の体をさすってくれたんですよ。「頑張れ、頑張れ!」って言いながら。もう、「この優しさは一体何だろう」ってぼんやりと疑問に思うことしかできなかった。あと、ホームレスの人から1ポンドをもらったときも、どういうことなのか、頭の中が整理できなかったですね。
誰かを、または何かを待っている気はしますね。期待や希望がなかったら、何もできないでしょう。
それで先月、重度の鬱状態のとき、何もかもが怖くてギターが弾けなくなってしまったんですよ。指の神経までおかしくなってしまいました。決まってたコンサートや講演を全部キャンセルして多大な迷惑もかけてしまいました。今はだいぶ良くなりましたが、結局、最終的にバスキングが救いになったんです。バスキングを通して通行人に安らぎを与えるつもりでやってきたのに、今度は自分がバスキングで通行人に癒してもらう立場になっちゃっていました。やっぱり、そういうときは人と触れ合うのが一番いいんでしょうね。そうだ、もし今、鬱の人、または何かに悩んでどうしようもない人がいたら、僕がバスキングしてる所に来てみませんか? スケジュールがウェブサイトに載っていますから、気軽に来て声をかけてください。僕は専門家ではないので治療やカウンセリングみたいなことはできませんが、同じような痛みを経験している者として、良い話し相手にはなれると思いますよ。これから本帰国までの間は、そういった活動もバスキングを通じてやっていきたいと思っています。






スコットランドの首都、エディンバラから西へ14キロ。フォース湾と呼ばれる入り江に、「鋼の恐竜」とも形容される巨大なフォース鉄道橋が架かっている。19世紀末に大英帝国の技術を結集して建設されたこの鉄道橋は、ユネスコの世界遺産の候補にも挙げられており、英国の1ポンド硬貨、そしてスコットランド銀行が2007年から発行している20ポンド紙幣にもその威容が描かれている。
カンチレバー構造は、片持梁の原理を応用している。片持梁は両岸に支えとなる刎木(はねぎ)を埋め込んだり、大石で押さえたりして固定し、突き出した先端を支えとしてこの上に梁を渡すというものである。単純桁では渡せない渓谷でも、両岸から片持梁を突出させ、真中に別の桁を載せると、橋脚がなくても両岸を結ぶ橋桁を渡すことができる。
日本近代工学の祖
工部大学校の初代教頭
電気工学の先駆者
日本の灯台の建設者
日本物理学の父
博学多才な技術者 

19世紀のスコットランドは、教育制度において、イングランドをはるかに凌駕していた。イングランドにオックスフォードとケンブリッジの2大学しかない時代、スコットランドには既に1413年創立のセント・アンドリューズを始め、グラスゴー、アバディーン、エディンバラの4大学があった。1860年代において、高等教育を受ける人口がイングランドでは1300人に1人のところ、スコットランドでは140人に1人と、10倍近かった。特に1451年創立の名門グラスゴー大学は、学生の5人に1人が労働者階級出身で、貧しい農家の息子が大学教授になるなど、社会的流動性の低いイングランドでは考えられないような立身出世があった。またスコットランドでは実学教育が重んじられていたために、経済学者のアダム・スミスや技術者のジェームズ・ワットを輩出したグラスゴー大学は、まさに産業革命の原動力となっていたのである。
スコットランドと日本のつながりの深さを示すエピソードがもう一つある。福沢諭吉の三男・福沢三八は1900年に慶應義塾大学を中退し、グラスゴー大学に留学した。その福沢三八が入学試験で、語学科目として独・仏語ではなく、日本語の受験を希望。すると、大学評議会はアンダーソン・カレッジ理事のヘンリー・ダイアーに意見を求め、日本語を入試選択科目として認めたのである。試験官を依頼された在ロンドン日本総領事は留学中だった夏目漱石を推薦、漱石はグラスゴー大学「教授」として試験委員を務めた。漱石には4ギニーが支払われている。
最初の逃亡人民兵
インヴァリーデン通り(Invalidenstr.)の橋のたもとに、1961年8月24日、川を越えて西側に逃げようとした際に射殺された、当時24歳のギュンター・リトフィンの記念碑が立っている。近くにはギュンター・リトフィン記念館(Gedenkstätte Günter Litfin)もある。彼が壁の最初の犠牲者だが、正確な犠牲者の数はいまだに分かっていない。
同年11月9日、旅行自由化に関する歴史的な記者会見がモーレン通り(Mohrenstr.)の38番地で行われた。会見に臨んだ東ドイツ社会主義統一党のギュンター・シャボウスキーは、「その政令はいつから有効か」という外国人記者の質問に対して、うっかり「今すぐ」と答えた。この会見が行われた部屋は現存しないが、「旅行自由化の公布」という名のインスタレーションが法務省の建物内にあり、道路側からのぞけるようになっている。
テレビで記者会見を見ていた人々は半信半疑のまま検問所付近に集まりだし、状況を知らされていない警備兵との間に食い違いが生まれた。やがて「門を開けろ!」の大合唱が起こり、同日23時半頃、ボルンホルマー検問所を皮切りに、ベルリンのほかの検問所もついに開放されたのである。
オーバーバウム橋から東駅まで続く全長1300 メートルの壁に、21カ国118人のアーティストが絵を描いた世界最長のオープン・ギャラリー。昨年すべての絵が描き直され、美しくよみがえった。
シュレジア灌木の監視塔
昨年8月にオープンしたばかりのブランデンブルク門駅は、分断の象徴ともいえる場所。構内に壁の展示があり、「マウアー・ガイド」(P15参照)もここで借りられる。地下へ降りるエレベーターの壁には、壁にまつわる政治家の発言がちりばめられていて、この場所が持つ意味の重さを実感できるはずだ。
かつて外国人専用の検問所だったチェックポイント・チャーリーに面した壁博物館は、1963年設立と古い歴史を持つ。数々の写真や資料のほか、西側への脱出に使われた車や気球、ボートなどの展示物が充実している。検問所の敷地には壁に関する野外展示もあり、ここを観るだけでも十分多くのことを学べる。
昨年5月にオープンした新しい公園。戦前は鉄道のターミナル、戦後は壁の緩衝地帯だった細長いスペースに作られている。当時の壁が残り、注意して歩くと昔の線路が埋め込まれていることも分かる。奥に進むと遊び場が見えてくる。ベルリンらしい不思議な雰囲気の公園だ。
アパートの中は東側、前の通りは西側というこのベルナウアー通りで当時、何が起きたのか。コンパクトな展示スペースながら、その内容は充実している。建物の向かいには当時の壁が再現され、屋上からその様子を見渡すことができる。壁が実際どういう構造になっていたのか、よく分かるだろう。
フリードリヒ通り駅
白い十字架
ヴァルデマー通り
東ドイツの国産車「トラバント」を運転できるツアー。色とりどりのトラビの中から好きな車を選び、簡単な手ほどきを受けてからいざ出発。旧東ベルリンをメインにしたコースと東西の両方を巡る、それぞれ約1時間のコースから選べる。
"All free men, wherever they may live, are citizens of Berlin, and, therefore, as a free man, I take pride in the words, Ich bin ein Berliner‘! "
"Gefahren lauern auf diejenigen, die nicht auf das Leben reagieren.“
Apple社が開発したスマートフォン(携帯電話と携帯情報端末が一つになった機器)。キーパッドではなく、画面に触れることで操作を行うことができるマルチタッチスクリーン方式を採用、その洗練されたデザインが人気を博している。電話はもちろんのこと、メールやインターネット、テキスト・メッセージなどの機能に加え、様々なアプリケーションを追加することで、自分の好みに合わせてカスタマイズすることができる。













































初めの一歩が肝心

渡英直後、現在の家への入居時に、物件や備品の状態を記録した「インベントリー・リスト」を受けとったはず。このリストに基づいて、家の状態を回復できているかどうかを確認するのがインベントリー・チェックだ。引越し予定日が決まったら、大家 / 不動産会社とインベントリー・チェックの日時を決める。清掃業者への依頼もこのときに行うことになる。
帰国日を決めるのはその後
正確な見積りをもらうために
いよいよ本格的に始動




ロンドンの劇場前などでよく見かける、主に観光客を相手とする人力車。
ロンドン市内の観光名所を周遊する観光バス。この街に関する新たな発見があるかも。
ロンドン・アイなど、定番の観光スポットを訪れていない人は意外と多い
ロンドン在住者であれば、カンタベリーなどに日帰りで出掛けるのもいい








一生使える優れもの
「すりこぎを使っているときにふと思ったんだ。もっと手早く簡単にハーブやスパイスを砕いて混ぜ合わせる器具があってもいいんじゃないかって。以来、ドレッシングやマリネをつくるたびにその思いにとらわれるようになってね」。それから約4年近く、セレブ・シェフのジェイミー・オリバー自ら試行錯誤を重ねた末に完成したのがこの一品。使い方は至って簡単、スパイスやハーブ、ガーリック、ナッツなど好みの材料を入れてシャカシャカ振るだけ。セラミックのボールが中で跳ね回り、材料を細かく砕いてくれるのだ。オイルやクリームなどの液体を入れてドレッシングを簡単につくることもできる。
母国オランダおよび英国の美術系大学院RCAでプロダクト・デザインを学んだ後、ロンドンを拠点に活躍中の新鋭デザイナーによるプラスチック製ジャー・トップの5点セットは、NY現代美術館のコレクションにも登録されている秀逸アイデア・グッズ。使い切ったパスタ・ソースの瓶をリサイクルごみとして捨てるのももちろんエコだけど、瓶にこのジャー・トップを付ければオリーブ・オイルや砂糖入れとして再利用できるのだからスゴイ。ちなみに瓶詰め食品に使われている瓶の直径は、世界的にみても約75%が同じ大きさなのだとか。つまり、どこの国の瓶にも大抵フィットするというわけだ。
双子の兄弟、アントニー & リチャード・ジョセフが2002年に創業したキッチン用品 & テーブル・ウエアのブランド、Joseph Joseph。カラフルな色使いで料理が楽しくなりそうなキッチン用品は、どれも実用性を重視した革新的な設計だ。本体をラインに沿って折り曲げることで、切った食材を簡単に鍋に入れることができるまな板「Chop to Pot」をさらに進化させたこの「Rinse & Chop」は、野菜の下ごしらえに便利な、まな板と水切りを一体化させたデザイン。アウトラインにサーマル・プラスチック・ラバーが配されているので、水回りでも滑りにくい。お手頃価格で、ちょっとしたギフトにも最適な一品だ。
アール・ヌーボー調のレトロでスタイリッシュなパッケージが目を引くナチュラル・コスメ。なかでも一押しなのが、2009年に「ナチュラル・ヘルス・マガジン」のビューティー・アワーズに輝いた100%オーガニックのバーム。保湿効果抜群で、リップやフェイスはもちろん、全身に使える。また、オーガニック・エッセンシャル・オイルと植物成分を配合した、なめらかなテクスチャーのバス & ボディー・ケア製品は、華やかなバラの香りに包まれる「ランブリング・ローズ」と、リラックス系の「スウィート・ゼラニウム」の2種類を揃えている。
毎日の使用で効果は絶大!
マッサージ・セラピストでヒーラーのロバート・ティスランドが、1974年に始めたアロマ・オイル会社を下敷きに、85年に創業したナチュラル・スキンケア & ヘアケア・ブランド。吹き出物に悩まされている人は、ティーツリー・オイルやアロエなどを 配合した「Daily Oil Control Gel」を試してみて。オイル・バランスを整えるジェルで、殺菌効果の高いティーツリーが爽快感をもたらすとともに、肌を清潔に保ってくれる。美容系ウェブサイトbeautybible.comのビューティー・バイブル・アワードを獲得したハンドクリームも保湿効果が高くてお勧め。
Neal’s Yard Remediesの「Spritzer」
「京都議定書」からその名を取ったというエコ志向のデザイン・チーム、DIY Kyotoが提案するポータブル & ワイヤレスの消費電力測定器「Wattson」。付属のセンサー・クリップをメーター・ボックスのケーブルに装着すれば、室内のどこにでも簡単に設置できて、消費している電力とそのコストをデジタル表示で知らせてくれる。電力消費が少ないときはブルー、平均的なときはパープル、普段より使用量が多いときはレッドと、色別で表示されるのもポイント。年間に最大25%の電力を節約できるというから利用価値大だ。スマートなデザインで部屋のインテリアに馴染みやすいのもうれしい。
Dysonの「Air Multiplier」
英国生活の必需品といえば、やっぱり傘。どうせ持つならデザインにもこだわって、雨の日を楽しみたいもの。そこでお勧めなのが2008年に創設されたばかりの傘ブランド、London Undercoverである。 紳士用の「クラシック」は、柄からハンドルまで木造りの一体型になっており、クラフトマンシップを感じさせるつくり。一方、レディス用の「スリム・ウォーカー」はイングリッシュ・ブレックファーストやフィッシュ & チップスのプリントをキャンバスの内側に大胆にあしらうなど、英国らしい個性が際立つ。布地からフレームに至るまでリサイクル素材を使用するなど、環境への配慮も忘れていない。
ロンドンの交通事情にストレスを感じ、移動手段を自転車に変えようかと検討中のアナタ。どうせなら英国が世界に誇るAlex Moultonを手に入れてはいかがだろう。大英帝国勲章を受勲しているエンジニアで発明家のアレックス・モールトン氏が、数十年にわたる研究と改良の末に生み出した専用サスペンション搭載の自転車は、機能美を追求した究極のデザイン。特徴的な小径ホイールが接地抵抗や空気抵抗を軽減し、加速性能やハンドリングを向上、走行時の安定性も抜群だ。レーシング・バイクとして数多くの記録を打ち立てていることからも、その実力は明白といえよう。
公園散歩からガーデニングまで、英国生活には何かと欠かせない長靴。1856年創業の老舗、Hunterのウェリントン・ブーツは、今や日本でもファッション・アイテムとして若者に人気だが、長い歴史をもつその他の老舗長靴ブランドの類にもれず、もとは悪天候による過酷な環境下でも耐えうる頑丈なブーツをつくるという目的のもとに生まれた。それだけに耐久性、機能性に優れているのは言うまでもない。天然ゴムを使用したハンドメイドの長靴は、整形外科学に基づいたつくりで、28ものパーツから成り、この上ないフィット感と抜群の履き心地を実現。 カラー & デザイン・バリエーションも豊富だ。
室内からガーデンまわり、はたまたビーチや農場など、あらゆるシーンにおいてあらゆる用途に使える、まさにフレキシブルなカゴ型バケツ。凍結 & UV防止の丈夫で柔軟なラバー素材を使用しているから、どんな天候下でも安心。ビルダーや庭師、漁師を始めとする様々な職業の人々が、作業現場で愛用している。家庭内で洗濯物カゴとして、ペットのエサ入れとして、またワインラックやマガジンラックとして使うのもいいだろう。カラーは14種類、サイズは6種類とバリエーションも豊富で、いくつあっても重宝しそうだ。
石川 俊祐
英大学を卒業後、日本の大手電機メーカーでデザイナーとして約6年間勤務。同社を退社後、ロンドンの産業デザイン・コンサルタント会社PDDにシニア・デザイン・コンサルタントとして就職、現在に至る。食品パッケージのデザイン・ブランディングから家電、医療機器のデザインまで幅広く手掛ける。本業の傍ら、個人プロジェクトなども進める多忙な毎日を送る。
沖 恵美子
食器のデザインを主に行っている、ロンドン在住のプロダクト・デザイナー。英国の大学で学んだ後、各国で展示会を開催しながら、セルフ・プロデュースによりオンラインなどで作品を販売。現在は、デザインから各種コーディネートまで幅広く手掛けている。昨年5月にSuck UKから発売されたユニークなマグカップのシリーズのうち、






