ワールド・カップが開催される1カ月間は、まさに毎日のようにテレビでのサッカー中継が行われる。ここでは既に詳細が決定しているグループ・リーグの各試合日程とともに、BBCやITVといった一般放送局を中心とした放送予定を紹介。渡英生活を通じて出会った各国出身の友人と各国バーへ出掛ける際に、また自宅でテレビ観戦に興じるために、是非活用してほしい。
決勝トーナメント
|
開始日時
|
組み合わせ
| 放送 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
|
1回戦
|
6/26
(土) |
15:00〜
|
|
2-1
|
ITV
|
|
|
19:30〜
|
|
1-2
|
ITV
|
|||
|
6/27
(日) |
15:00〜
|
|
4-1
|
BBC
|
||
|
19:30〜
|
|
3-1
|
BBC
|
|||
|
6/28
(月) |
15:00〜
|
|
2-1
|
BBC
|
||
|
19:30〜
|
|
3-0
|
ITV
|
|||
|
6/29
(火) |
15:00〜
|
|
0-0
(5-3) |
ITV
|
||
|
19:30〜
|
|
1-0
|
BBC
|
|||
|
準々決勝
|
7/2
(金) |
15:00〜
|
|
2-1
|
ITV
|
|
|
19:30〜
|
|
1-1
(4-2) |
ITV
|
|||
|
7/3
(土) |
15:00〜
|
|
0-4
|
BBC
|
||
|
19:30〜
|
|
0-1
|
BBC
|
|||
|
準決勝
|
7/6
(火) |
19:30〜
|
|
2-3
|
ITV
|
|
|
7/7
(水) |
19:30〜
|
|
0-1
|
BBC
|
||
|
3位
決定戦 |
7/10
(土) |
19:30〜
|
|
2-3
|
ITV
|
|
|
決勝
|
7/11
(日) |
19:30〜
|
|
0-1
|
BBC
ITV |
|
英国における放映スケジュールと試合結果
グループ・リーグ
|
開始日時
|
組み合わせ
|
放送
|
|||
|---|---|---|---|---|---|
|
6/11
(金) |
15:00〜
|
南アフリカ
|
1-1
|
メキシコ |
ITV
|
|
会場:ヨハネスブルグ・サッカー・シティ
|
|||||
|
19:30〜
|
ウルグアイ
|
0-0
|
フランス |
BBC
|
|
|
会場:ケープ・タウン
|
|||||
|
6/12
(土) |
12:30〜
|
韓国
|
2-0
|
ギリシャ |
ITV
|
|
会場:ポート・エリザベス
|
|||||
|
15:00〜
|
アルゼンチン
|
1-0
|
ナイジェリア |
BBC
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・エリス・パーク
|
|||||
|
19:30〜
|
イングランド
|
1-1
|
アメリカ |
ITV
|
|
|
会場:ルステンブルク
|
|||||
|
6/13
(日) |
12:30〜
|
アルジェリア
|
0-1
|
スロベニア |
BBC
|
|
会場:ポロウェイン
|
|||||
|
15:00〜
|
セルビア
|
0-1
|
ガーナ |
ITV
|
|
|
会場:プレトリア
|
|||||
|
19:30〜
|
ドイツ
|
4-1
|
オーストラリア |
ITV
|
|
|
会場:ダーバン
|
|||||
|
6/14
(月) |
12:30〜
|
オランダ
|
2-0
|
デンマーク |
ITV
|
|
会場:ヨハネスブルグ・サッカー・シティ
|
|||||
|
15:00〜
|
日本
|
1-0
|
カメルーン |
BBC
|
|
|
会場:ブルームフォンテーン
|
|||||
|
19:30〜
|
イタリア
|
1-1
|
パラグアイ |
BBC
|
|
|
会場:ケープ・タウン
|
|||||
|
6/15
(火) |
12:30〜
|
ニュージーランド
|
1-1
|
スロバキア |
BBC
|
|
会場:ルステンブルク
|
|||||
|
15:00〜
|
コートジボワール
|
0-0
|
ポルトガル |
ITV
|
|
|
会場:ポート・エリザベス
|
|||||
|
19:30〜
|
ブラジル
|
2-1
|
北朝鮮 |
ITV
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・エリス・パーク
|
|||||
|
6/16
(水) |
12:30〜
|
ホンジュラス
|
0-1
|
チリ |
ITV
|
|
会場:ネルスプロイト
|
|||||
|
15:00〜
|
スペイン
|
0-1
|
スイス |
BBC
|
|
|
会場:ダーバン
|
|||||
|
19:30〜
|
南アフリカ
|
0-3
|
ウルグアイ |
BBC
|
|
|
会場:プレトリア
|
|||||
|
6/17
(木) |
12:30〜
|
アルゼンチン
|
4-1
|
韓国 |
ITV
|
|
会場:ヨハネスブルグ・サッカー・シティ
|
|||||
|
15:00〜
|
ギリシャ
|
2-1
|
ナイジェリア |
BBC
|
|
|
会場:ブルームフォンテーン
|
|||||
|
19:30〜
|
フランス
|
0-2
|
メキシコ |
BBC
|
|
|
会場:ポロクワネ
|
|||||
|
6/18
(金) |
12:30〜
|
ドイツ
|
0-1
|
セルビア |
BBC
|
|
会場:ポート・エリザベス
|
|||||
|
15:00〜
|
スロベニア
|
2-2
|
アメリカ |
BBC
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・エリス・パーク
|
|||||
|
19:30〜
|
イングランド
|
0-0
|
アルジェリア |
ITV
|
|
|
会場:ケープ・タウン
|
|||||
|
6/19
(土) |
12:30〜
|
オランダ
|
1-0
|
日本 |
ITV
|
|
会場:ダーバン
|
|||||
|
15:00〜
|
ガーナ
|
1-1
|
オーストラリア |
BBC
|
|
|
会場:ルステンブルク
|
|||||
|
19:30〜
|
カメルーン
|
1-2
|
デンマーク |
ITV
|
|
|
会場:プレトリア
|
|||||
|
6/20
(日) |
12:30〜
|
スロバキア
|
0-2
|
パラグアイ |
BBC
|
|
会場:ブルームフォンテーン
|
|||||
|
15:00〜
|
イタリア
|
1-1
|
ニュージーランド |
ITV
|
|
|
会場:ネルスプロイト
|
|||||
|
19:30〜
|
ブラジル
|
3-1
|
コートジボワール |
BBC
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・サッカー・シティ
|
|||||
|
6/21
(月) |
12:30〜
|
ポルトガル
|
7-0
|
北朝鮮 |
BBC
|
|
会場:ケープ・タウン
|
|||||
|
15:00〜
|
チリ
|
1-0
|
スイス |
BBC
|
|
|
会場:ポート・エリザベス
|
|||||
|
19:30〜
|
スペイン
|
2-0
|
ホンジュラス |
ITV
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・エリス・パーク
|
|||||
|
6/22
(火) |
15:00〜
|
メキシコ
|
0-1
|
ウルグアイ |
ITV
|
|
会場:ルステンブルク
|
|||||
|
15:00〜
|
フランス
|
1-2
|
南アフリカ |
ITV
|
|
|
会場:ブルームフォンテーン
|
|||||
|
19:30〜
|
ナイジェリア
|
2-2
|
韓国 |
BBC
|
|
|
会場:ダーバン
|
|||||
|
19:30〜
|
ギリシャ
|
0-2
|
アルゼンチン |
BBC
|
|
|
会場:ポロクワネ
|
|||||
|
6/23
(水) |
15:00〜
|
スロベニア
|
0-1
|
イングランド |
BBC
|
|
会場:ポート・エリザベス
|
|||||
|
15:00〜
|
アメリカ
|
1-0
|
アルジェリア |
BBC
|
|
|
会場:プレトリア
|
|||||
|
19:30〜
|
オーストラリア
|
2-1
|
セルビア |
ITV
|
|
|
会場:ネルスプロイト
|
|||||
|
19:30〜
|
ガーナ
|
0-1
|
ドイツ |
ITV
|
|
|
会場:ヨハネスブルグ・サッカー・シティ
|
|||||
|
6/24
(木) |
15:00〜
|
スロバキア
|
3-2
|
イタリア |
ITV
|
|
会場:ヨハネスブルグ・エリス・パーク
|
|||||
|
15:00〜
|
パラグアイ
|
0-0
|
ニュージーランド |
ITV
|
|
|
会場:ポロクワネ
|
|||||
|
19:30〜
|
デンマーク
|
1-3
|
日本 |
BBC
|
|
|
会場:ルステンブルク
|
|||||
|
19:30〜
|
カメルーン
|
1-2
|
オランダ |
BBC
|
|
|
会場:ケープ・タウン
|
|||||
|
6/25
(金) |
15:00〜
|
ポルトガル
|
0-0
|
ブラジル |
BBC
|
|
会場:ダーバン
|
|||||
|
15:00〜
|
北朝鮮
|
0-3
|
コートジボワール |
BBC
|
|
|
会場:ネルスプロイト
|
|||||
|
19:30〜
|
チリ
|
1-2
|
スペイン |
ITV
|
|
|
会場:プレトリア
|
|||||
|
19:30〜
|
スイス
|
0-0
|
ホンジュラス |
ITV
|
|
|
会場:ブルームフォンテーン
|
|||||
グループ・リーグ 組み合わせ
|
A
|
B
|
|
|
C
|
D
|
|
|
E
|
F
|
|
|
G
|
H
|
|



在留届は提出しましたか?



























あらすじ 田舎に引越してきたサツキ、メイの姉妹と、不思議な生き物トトロとの交流を描くアニメ映画。バスとネコが一体となった動物「ネコバス」や、「まっくろくろすけ」との異名を持つ黒い生き物といったユニークなキャラクターが人気を集めた。
あらすじ 1位に続いて、スタジオジブリ制作の長編アニメ。小学4年生の女の子、荻野千尋は、八百万の神々が住む不思議な世界へと迷い込んでしまう。そこで「千」と名前を変えて生きることになった千尋は、謎の少年ハクの力を借りながら成長していく。


あらすじ 黒澤明監督による数少ない現代劇。市役所での仕事を無気力にこなす中年男性が、ある日、自分の体が胃がんに侵されていることを知る。絶望のあまり、無断欠勤して酒に溺れるようになるが、やがて仕事に本腰を入れて取り組み始めるようになる。

あらすじ 大ヒットした米映画「荒野の七人」や「スター・ウォーズ」などにも影響を与えたと言われる、まさに世界的に有名な時代劇。麦の収穫の季節を控え、野武士の襲来に怯える百姓たちに雇われた、個性豊かな7人の浪人たちを描く。


あらすじ 黒澤明と並んで、戦後の日本映画を支えた小津安二郎による不朽の名作。広島の尾道に住んでいるある老夫婦が、東京旅行に出掛けた際に、子どもたちと時間を過ごそうとする。しかし、両親の相手をしきれない子どもたち。そこに義理の妹が現れる。

あらすじ カンヌ国際映画祭に出品した「誰も知らない」で主演の柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞したことなどにより、今や世界的な知名度を築いた是枝裕和が手掛けた作品。15年前に亡くなった兄の命日に、実家へと帰省した失業中の男を主人公に据えている。

あらすじ 電車の中で酔っ払いに絡まれた女性を助けた男性が、その女性との交際を始めるまでの紆余曲折を描いたラブストーリー。インターネット掲示板への書き込みを基にして作られたとされており、ほかに小説、ドラマ、漫画など様々な媒体でこの題材が扱われた。(写真右:映画や書籍の原作となった、「電車男」の まとめサイト)

あらすじ 「市」との名を持つ盲目の浪人を、昭和の名俳優、勝新太郎が演じて人気を集めた時代劇シリーズのリメイク。時代劇であるにも関わらず、主人公の市が金髪、碧眼、ジーンズといった出で立ちをしているとした、斬新な演出が評判を呼んだ。


















井上 馨(聞多)
山尾 庸三
井上 勝(野村 弥吉)
伊藤 博文(俊輔)
遠藤 謹助









アンビエント系フェスとして始まったこのイベントも、15年以上の時を経て、音楽的にはよりクロスボーダーな様相に。毎年、インタラクティブでユニークなイベントが取り入れられており、これが今や同フェスの特徴の一つになりつつある。というわけで今年話題をさらっているのは、米国の写真家、スペンサー・チュニックによるインスタレーション。無数の裸体を被写体とした圧巻の作品群は世界中で高い評価を得ており、この3月にはオーストラリアのシドニーで5000人のボランティアを集めて撮影を行ったばかり。そして今回なんとこの「Big Chill」の会場で、衝撃のアートが生まれる瞬間が披露されるのだ。美しい自然環境下での撮影とあって、アーティスト本人も非常に楽しみにしているそう。
夏の間、週末ごとに何らかのフェスティバルやイベントが開催される、イースト・ロンドンはハックニーのビクトリア・パーク。8月最後の週末を飾るのは、ロンドンの最新エレクトロニック・ミュージック・シーンが投影されたこの「L.E.D Festival」だ。記念すべき第1回目となる今年、ヘッドライナーを務めるのは、これが今夏唯一のロンドン公演となるフランスの大御所ハウスDJ、デービッド・ゲッタと、今年約10年ぶりに活動を再開したロンドンのエレクトロニカ・デュオ、レフトフィールド。カルバン・ハリスがライブ・セットを披露するほか、エイフェックス・ツイン、ソウルワックス、フレンドリー・ファイアーズといった脂ののったアーティストが脇を固める。
インバネスから17キロほど西に位置するビューリーという町の近郊で開催される、恐らく英国最北端のフェス。16世紀にこの町を訪れたスコットランドのメアリー女王が「なんと美しい場所でしょう」とフランス語で言ったのが訛って、現在のビューリーという地名が付いたという逸話が残るだけに、一帯の景色の美しさはお墨付きだ。5つのステージでバラエティー豊かな90以上のパフォーマンスが催される予定で、世界的に有名なバンドからローカルなアーティストまで幅広く出演するが、年齢を問わず楽しめる60年代スタイルのメロウなフェスを再現したいという主催者側の思いがあり、全体的にローファイ志向なのが特徴。ユニークなコスチュームを競い合う参加者も多いので、着飾って出掛けるのもいい。防寒対策はもちろん忘れずに。
数多くのシャワー、寝転がることができるほどきれいなトイレ、無用に歩かせない合理的なサイト・レイアウト……と、英国の野外フェスの常識を覆す要素がてんこ盛り。実はこのフェス、個人の誕生日を祝って25人の友人が集まり、プールのあるデッキでBBQパーティーを催したことがきっかけで始まったもの。一般向けのフェスとなった今でも、当初のプライベート・パーティーのホスピタリティーを失わないように努めているというのである。その証拠に敷地内にはシンボルであるプールが備わり、参加者は自由に利用できるという、うれしいサービス付き。毎年、テーマに沿ったセットデザインやアートワークが施されており、仮装する参加者も多い。ちなみに今年のテーマは「スタンドン急行殺人事件(Murder on the Standon Express)」。
レゲエの神様ボブ・マーリーが1978年に開催した伝説のコンサートの30周年を記念して、2008年に開始された英国最大のレゲエ & ダブ・イベント。緑豊かなロンドン近郊のカントリー・パークに、国内外から数多のミュージシャンが集結する。ヒーリング・スポットや討論エリア、レクチャーなども含め、3日間で100以上のアクトが催される予定。各国の料理が味わえるフード・コートやフェア・トレード・ビレッジなど、音楽以外のお楽しみも盛りだくさん。最終日の日曜に催されるカリビアン・カーニバルもお見逃しなく。
ロンドン北部のオアシス、ハムステッド・ヒースに隣接して佇むステートリー・ホーム、ケンウッド・ハウスの敷地内では、夏の間、ロックやポップスの野外コンサートが開催される。そんな中、8月末にシーズンのフィナーレとして行われるのが、このクラシック・コンサート「ケンウッド・プロムス」だ。今年は国立交響楽団にウェールズ出身のテノール歌手ウィン・エヴァンスと、「ブリテンズ・ゴット・タレント」で一躍脚光を浴びた弱冠14歳のメゾ・ソプラノ歌手ファリル・スミスをフィーチャー。コンサート終了後は花火も上がり、夏の終わりを華やかに彩ってくれる。
南はレディング、北はリーズの二都市で、3日間にわたって同時開催される英国最大級のロック・フェスティバル。今年はあのリバティーンズが復活ライブを行うことや、ガンズ・アンド・ローゼズの出演などが話題を呼び、通し券は既に売り切れ。1日券はレディング、リーズともにいまだ販売中なので、見つけたら即ゲットしよう。国内のその他の最大級フェスに比べてエンターテインメント要素が極端に少ないフェスだが、純粋に音楽を味わい尽くしたいロック・ファンには文句なしだろう。
「英国の庭」と呼ばれるケント州の、のどかな田園地帯に広がる約1.6平方キロの敷地で開催される「Hop Farm Festival」は、ミーン・フィドラーをはじめ、数々のヴェニューや音楽フェスを作り上げてきたプロモーター、ヴィンス・パワーが主催。ノー・スポンサー、ノー・ブランド、ノーVIPをコンセプトとして掲げ、誰もが平等に楽しめる、よりウッドストック的な、基本に立ち返ったフェスを目指す。ボブ・ディランからピート・ドハティまで、60年代に若者だった人から、現代のフォーク&アコースティック・ファンまでが満足できる、数より質と言わんばかりの厳選のラインナップも目を引く。ライブ・パフォーマンスは土曜に集中しているが、金曜から日曜までキャンプが可能だ(キャンプ代として一人£25が別途必要)。
2001年のグラストンベリー・フェスティバルで、アンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックを紹介する目的で開催されたステージに端を発し、後にフェスとして独立した「Glade Festival」。7年目を迎える今も、そのエッジーなセンスはもちろん健在だ。昨年、会場をイングランド南東部ウィンチェスターに移し、より自由でロウな野外パーティーのバイブを実現。チケット完売のビッグ・イベントになりつつも、コアな雰囲気を保っているのが人気の理由だろう。10以上のステージ&テントで国内外の注目アーティストがライブ&DJを繰り広げるほか、エレクトロニック・ミュージックとクロスオーバーするインスタレーションやパフォーマンス・アートなどを紹介するコーナーも充実している。
ケント州カンタベリーで開催される「Lounge on the Farm」は、地域の温もりを感じるフェスだ。フード&ドリンク・エリアにそのこだわりは顕著に表れており、出店しているのは地元の人気レストランばかり。食材はすべてケント州およびイースト・サセックス州のサプライヤーから仕入れたものを用いるという徹底ぶりである。さらに特筆すべきは、コアな音楽ファンの心を掴む絶妙なラインナップ。インディー・ロックからジャズ、ポップ、ファンク、エレクトロニカ、ローファイ、パンク、ワールド・ミュージックまで、多岐にわたるジャンルから、今そしてこれから注目のアーティストを厳選していて、昨年のUKフェスティバル・アワードでベスト・ラインナップ賞を受賞したのもうなずける。バーレスク&ボードヴィル・ショーなども同時開催。
毎年9月にワイト島で開催されるアワード受賞のフェスティバル「Bestival」の姉妹版として、2008年に英国南西部のドーセットで開始された 「Camp Bestival」。世界遺産指定の美しいジュラシック・コーストを背景とした広大なルルワース城公園が、しばし夢のワンダーランドに変貌する。音楽ステージや各種アート&クラフト・プロジェクトのテント、森のシアターなど、より多彩な趣向を凝らした家族向けのアプローチが特徴。キッズ・エリアも充実しているほか、今年からベビーシッター・サービスも導入、子を持つ親への配慮は万全だ。今年の目玉は何と言っても、250年の伝統を誇る「Zippo's Festival Circus」の登場。手に汗握るアクロバティックな豪華パフォーマンスを披露し、フェスティバル・ムードを盛り上げる。
2006年の初回開催以来、着々と人気を高めているフェスで、英国東部サフォークの緑が生い茂る公園内の湖畔に、毎年約2万5000人の観客を集める。豊かな自然の趣を生かしたセッティングが魅力の一つで、ステージ間の移動がハイキングのように感じられること請け合いだ。さらに音楽のみならず、コメディー、シアター、映画、文学、ダンスまで、さまざまなアートやカルチャーを深く広く楽しめるのもいい。今年からベビーシッター・サービスの「キッズ・クラブ」を開始、より家族みんながフェスを満喫できる配慮がなされている。
今年4月に、米国ニューヨークでも開催されて話題を呼んだ「Track Festival」。利潤を追求せずに、スポンサーに頼らずとも地に足のついた運営を行うためのDIY精神を貫き、今年で13年目を迎える独立系地域密着型フェスの先駆けである。既に商業化していたグラストンベリー・フェスに反旗を翻す形で誕生した同フェスは、ウッドストックの自由さと村祭りのような温もり溢れるローカル感を湛えながらも、そのエッジーな音楽テイストがラインナップに見て取れる。ちなみに2008年からスタートした5月開催の「Wood Festival」は、同フェスの弟版。
もとは4人の友人同士で企画して始めたプライベート・パーティーが、たちまち話題となって規模を拡大。毎年、参加者の想像力と創造性を引き出すテーマがもたらされるというユニークな趣向で、2005年と2008年の二度にわたって「ベスト・スモール・フェスティバル賞」を受賞している。今年のテーマは「ファクト」と「フィクション」。湖や川もある広大な敷地内に、現実と虚構が交錯する仕掛けがふんだんに施される。これに音楽、パフォーマンス、ゲームなどが盛りだくさんに加わるという、まさに大人による、大人のためのテーマ・パーク・パーティーといった趣。
世界遺産に指定されているロンドン南東部グリニッジのOld Royal Naval Collegeの芝地で開催される、ジャズとビールの祭典。心地よいジャズの音色とともにほろ酔い気分に浸れる、まさに二度おいしい平和的な雰囲気漂うフェスだ。
美しい自然と変化に富んだ景観を持ち、ビクトリア時代に避暑地として栄えた、英国南部ハンプシャー州の対岸に浮かぶリゾート・アイランド、ワイト島。島の名を冠したこのフェスティバルは1968年に第1回目が開催され、3回目となる70年にはあのジミ・ヘンドリックスが出演して65万人の観客を動員、伝説として語り継がれる米国の野外フェス「ウッドストック」を超える世界最大の音楽祭として知られた。ほかにもドアーズ、マイルス・デイヴィス、ザ・フー、ムーディー・ブルースなど錚々たるバンドが出演を果たしたが、当時の風潮から入場料を払わない客が続出して赤字となったため、この年をもって閉鎖となる。そんな伝説のフェスが復活したのは、2002年のこと。以来、毎年恒例となり、国内外の人気アーティストが集結している。12回目となる今年は、ポール・マッカートニー、ジェイ・Zなどのビッグネームをはじめ、50以上のバンドやアーティストが登場。
ネス湖(Loch Ness)に引っ掛けたネーミングが明快で覚えやすい「RockNess」は、その名が示す通り、伝説の怪獣ネッシーで知られる湖を目の前にした絶好のロケーションで、世界一の美観を誇るフェスとの評判だ。2006年にスタートしたばかりの若いフェスだが、毎年規模を拡大する盛況ぶりを見せている。ダンス系からオルタナティブ・ロックまでカバーする、程よくポップなラインナップで、今年は初年度に登場して会場を大いに盛り上げたDJファットボーイ・スリムが再出演。また、コメディー・ショーケースが新たに加わる予定だ。
カーディフに次ぐウェールズ第二の都市、スウォンジーの湾岸沿いにあるシングルトン・パークに世界各地の人気DJが一堂に会し、毎年2万人のクラバーたちが集結する英国南西部最大のレイヴ・パーティー。メインのミュージック・ステージのほか4つのダンス・アリーナが備わり、40以上のDJが次々に登場する。今年は英国を代表するトランスDJグループ、アバブ&ビヨンドや、同じくトランス系のジャッジ・ジュールス、またスウェーデンのハウスDJ、スティーブ・アンジェロなどが目玉。敷地内には遊園地も設置され、お祭り気分満点だ。
UKフェスティバル・アワードで例年、ベスト家族フェスに選出されている、ファミリー・フレンドリーなフェス。ワールド & ルーツ・ミュージックからダンス系まで音楽のジャンルも多岐にわたり、各国の文化を丸ごと体感できるのがウリだ。期間中は敷地内に設けられた数々のヴェニューやテントで100以上のショーやイベント、クラフト・ショップが開催され、なかでもイングリッシュ・ナショナル・バレエ団とのコラボレーションによるワークショップや、英国の児童作家ロナルド・ダールのミュージアムが催すアクティビティーが耳目を集めている。
ロンドン中心部ストランド近くにあるプライベート・クラブで4月22日(水)、宮本亜門演出のミュージカル「ファンタスティックス」のキャストおよび製作チームとパブリシティー関係者の懇談会が開かれた。




稽古を始めてまだ数日だけど、(英国と日本の)ギャップを、良い意味で感じている。演出家としてのミヤモトは、役者に自由を与えてくれるタイプ。理屈を長々と述べるのではなく、シンプルかつ明確に演出指示を出してくれるやり方が、個人的にはすごく好きだね。
2003年、宮本氏が日本版「ファンタスティックス」の演出を手掛けた際に舞台美術を担当し、高い評価を受けた松井さん。2010年、ロンドン版でも引き続き、舞台美術を手掛けることになった松井さんに、現時点におけるチームの状況をうかがった。









