今年の夏に開催されるロンドン・オリンピック/パラリンピックでは、速さや強さを競うだけではなく、カルチャー面でも華やかなイベントが目白押し。実はオリンピック/パラリンピックとは、スポーツ競技だけのイベントではない。前回の2008年北京大会の直後から、4年にわたり芸術活動を推進するプログラム、「カルチュラル・オリンピアード」が進められていたのだ。今回は同プログラムの中核を成す「ロンドン2012フェスティバル」に注目。英国が世界に向けて発信する、音楽・ダンス・演劇など様々なイベントの一部をご紹介する。(田中 晴子)
http://festival.london2012.com
カルチュラル・オリンピアードとは
古代ギリシャで行われていたスポーツ競技大会「オリュンピアの祭典」が、フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵の提唱により、近代オリンピックとして正式に復活したのは1896年。あまり知られていないことだが、1912年にはここに芸術競技も加わり、出場者たちはスポーツを主題にした芸術作品を制作し、採点によってその順位が決定したという。当時の種目は絵画、彫刻、文学、建築、音楽の5つで、1948年ロンドン大会までの計7回の大会で正式競技として実施されていた。
ただ、芸術作品を客観的な基準で採点することの難しさに加え、スポーツ競技の記録更新の側面が次第に重要視されるようになったことから、芸術競技は以降の正式種目から消えていく。やがて、本来のオリンピック精神に則った「世界の祭典」という、祝祭的な部分を受け持つことで、芸術競技は「カルチュラル・オリンピアード」として新しく生まれ変わったのである。
ロンドンが2012年の夏期オリンピック開催地に決まったときから始まったロンドン2012カルチュラル・オリンピアードの魅力を凝縮したのが、6月から始まる「ロンドン 2012フェスティバル」。4年の歳月をかけて入念に用意され、今や観客が足を運ぶのを待つばかリ。今回は、各地で開催される数多くのイベントの中から、編集部が独断で選んだ15のプログラムを紹介しよう。
Opening Day
6月21日、英国各地で華やかにロンドン2012フェスティバルの幕が開く。スコットランドのスターリング城前では、天才的な若手指揮者として、世界で最も注目されているグスターボ・ドゥダメルが、ベネズウェラ・シモン・ボリバル交響楽団を率いて、1日限りの野外コンサートを開催。湖水地方のウィンダミアでは、フランスの花火パフォーマンス集団「Les Commandos Percu(レ・コマンド・ペルキュ)」が湖畔で花火と音楽が織り成すイベントで華を添え、北アイルランドのロンドンデリーでは、3カ月後に控える「世界平和の日」に向けたカウントダウン・イベントが行われるなど、オープニングにふさわしい光景が各地で見られそうだ。
6月21日(木)
The Big Concert -
Gustavo Dudamel and the Simón Bolívar Symphony Orchestra of Venezuela
19:45
料金: £5〜25
Old School Field
Drip Road, Raploch, Stirling Scotland FK8 1RR
Tel: 01786 462 923
http://makeabignoise.org.uk
Les Commandos Percu - On The Nightshift
22:00
料金: 無料
The Glebe,
Bowness-on-Windermere Glebe Road, Bowness-on-Windermere LA23 1LU
Tel: 01539 720252
www.lakesalive.org
Peace One Day - Global Truce Countdown
詳細未定
The Parade Ground Ebrington Barracks, Derry BT47
Tel: 020 8334 9900
http://peaceoneday.org
Globe to Globe
英国が誇る大作家、ウィリアム・シェイクスピア。今年は「ワールド・シェイクスピア・フェスティバル」と銘打ち、英国各地でシェイクスピア作品を上演する大イベントが繰り広げられる。「グローブ・トゥー・グローブ」は、その一環としてロンドンのグローブ座で行われる演劇イベントだ。シェイクスピアの全戯曲を、一作品ずつ異なる言語で演じようという試みで、全37作品を37のプロダクションが上演する。英語はもちろん、アラビア語やマオリ語、手話なども登場。日本からも三浦基(もとい)率いる京都出身の演劇集団「地点」が、シェイクスピア後期の悲劇「コリオレイナス」に挑戦する(5月21日 & 22日)。
4月21日(土)〜6月9日(土)
Shakespeare's Globe
21 New Globe Walk, Bankside London SE1 9DT
Tel: 020 7401 9919
http://globetoglobe.shakespearesglobe.com
Big Dance 2012 - Trafalgar Square
英国中から集まった何千人ものダンサーやパフォーマーたちが、トラファルガー・スクエアに集合 、一斉にダンスを披露するというスペクタクルな光景が展開する。公共の場に多数の人々が集合してパフォーマンスを行うのは「フラッシュ・モブ」と呼ばれ、某携帯電話会社のコマーシャルなどでもその迫力の程が知られている。今回、このパフォーマンスの振り付けを担当するのが、英国のコンテンポラリー・ダンス界に多大な影響力を与えるロイヤル・バレエ団の常任振付家、ウェイン・マクレガーだ。なお、この「ビッグ・ダンス 2012」はトラファルガー・スクエアだけに留まらず、英各地で同趣向のイベントを開催するので、詳細はサイトをチェックして。
7月14日(土)
Trafalgar Square Westminster, London WC2N 5DN
www.bigdance2012.com
Cymbeline
76歳にして精力的な活躍を続ける日本の演出家、蜷川幸雄によるシェイクスピアの「シンベリン」。蜷川が「彩の国さいたま芸術劇場」で、シェイクスピア全37作を上演する企画の一環でもある。 阿部寛、大竹しのぶ、窪塚洋介といった人気俳優たちをロンドンで観るチャンスだ。本作は、ブリテン王シンベリンの娘イモージェンが、波瀾万丈の末に大団円を迎えるというロマンス劇の真骨頂で、男装の美女や仮死状態になる秘薬など、ドラマティックな要素が盛り込まれた作品。
5月29日(火)〜6月2日(土) 19:15
料金: £16〜50
Barbican Theatre
Silk Street, London EC2Y 8DS
Tel: 020 7638 8891
www.barbican.org.uk
Metamorphosis: Titian 2012
伊ルネサンス期の巨匠ティツィアーノが古代ローマの詩人、オウィディウスの「変身物語」をモチーフに描いた3枚の絵画を基に、ウェイン・マクレガー、ウィリアム・タケット、クリストファー・ウィールドンという人気振付家たちが制作したバレエ作品。舞台デザインはクリス・オフィリやマーク・ウォリンガーなど、英アート賞のターナー賞受賞アーティストが担当という、贅沢なイベントだ。ロイヤル・オペラ・ハウスとナショナル・ギャラリーのコラボレーションにより実現した。
7月14日(土)〜20日(金)
詳細未定
チケット: 4月10日(火)から発売
Royal Opera House
Covent Garden London WC2E 9DD
Tel: 020 7304 4000
www.roh.org.uk
Tanztheater Wuppertal Pina Bausch: World Cities 2012
コンテンポラリー・ダンス界に多大な影響力を持ちながらも、2009年に死去した独ダンサー/振付家のピナ・バウシュが率いたピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団が、世界の10都市をモチーフにした10の作品を1カ月にわたり上演。トルコ、カリフォルニア、ローマ、香港などと並び、6月15日と16日に行われる「Ten Chi」は現代の日本文化をイメージした作品だ。バービカンとサドラーズ・ウェルズが会場となる。
6月6日(水)〜7月9日(月)時間・料金の詳細はサイトを参照
Barbican Theatre
Silk Street London EC2Y 8DS
Tel: 020 7638 8891
www.barbican.org.uk
Sadler's Wells Theatre
Rosebery Avenue London EC1R 4TN
Tel: 0844 412 4300
www.sadlerswells.com
Yoko Ono
1960年代から一貫して、世界の平和や女性の地位向上などを主題に、ジャンルを問わない前衛アーティストとして活動してきたオノ・ヨーコの大規模なエキシビション。これまで英国では観ることのできなかった過去の貴重な作品に加え、訪れた人々が自分の笑顔をインターネット上にアップロードすることで成立する、視聴者参加型の作品「スマイル」などが展示される。強烈なイメージばかりが先行してきたオノの、アーティストとしての一面に触れてみては。
6月19日(火)〜9月9日(日)10:00-18:00
料金: 無料
Serpentine Gallery
Serpentine Road London W2 3XA
Tel: 020 7402 6075
www.serpentinegallery.org
Damien Hirst
かつてトレイシー・エミンやゲイリー・ヒュームなどと並び、1990年代に一世を風靡した英出身の若手アーティストたち、「ヤング・ブリティッシュ・アーティスツ」の看板として、奇抜な作品を次々に発表して世間を騒がせてきたダミアン・ハースト。その代表作とも言えるサメのホルマリン漬けを始め、ダイヤモンドをあしらったドクロなど、彼の25年にわたる新旧の作品が一堂に集まった貴重な回顧展。英国の現代アートをおさらいするのにピッタリのエキシビションだ。
4月4日(水)〜9月9日(日)
10:00-18:00(金土は22:00まで)
料金: £14
Tate Modern
Bankside London SE1 9TG
Tel: 020 7887 8888
www.tate.org.uk/modern
Official London 2012
Olympic and Paralympic
Poster Display
12人の現代アーティストによって制作された、ロンドン・オリンピックとパラリンピックの公式ポスターを展示。参加アーティストはベテラン抽象画家のハワード・ホジキンから、トレイシー・エミン、マーティン・クリード、レイチェル・ホワイトリードなど、英アート賞のターナー賞受賞者たちであり、オリンピックに対する考え方がそれぞれに現れている。これまでの公式ポスターの常識を破りつつも、カルチュラル・オリンピアードの精神を体現したと言える好企画。
6月21日(木)〜9月21日(金) 10:00-18:00(金は22:00まで)
料金: 無料
Tate Britain
Millbank London SW1P 4RG
Tel: 020 7887 8888
www.tate.org.uk/britain
Damon Albarn's Dr Dee
「ブリット・ポップ」という言葉を定着させた英バンド、ブラーのフロントマンとして人気を博す一方、架空のアニメ・バンドであるゴリラズとしての活動なども行うデーモン・アルバーンのオペラ・プロジェクト。ベテランの舞台演出家ルーファス・ノリスとイングリッシュ・ナショナル・オペラとともに、エリザベス1世の時代を生きた数学者にして占星術師、ジョン・ディーの人生を、ポップ音楽を用いて描く実にユニークな意欲作。
6月25日(月)〜7月7日(土)19:30(14:30の日もあり)
料金: £29〜125
London Coliseum
33 St Martin's Lane London WC2N 4ES
Tel: 0871 911 0200
http://eno.org
BT River of Music
ロンドンのテムズ河岸に近い6カ所で開催される野外音楽フェスティバル。世界の各大陸から招かれたミュージシャンたちが繰り広げる演奏に耳を傾ければ、初夏の一日の楽しい思い出になりそう。欧州ステージはトラファルガー広場とサマセット・ハウス、アフリカはジュビリー・ガーデンズ、アジアはバタシー・パーク、アメリカはロンドン塔、そしてオセアニアがグリニッジ旧王立海軍学校と、出身大陸ごとに開催場所が分かれている。
6月21日(木)・22日(金)
時間の詳細はサイトを参照
料金: 無料
Trafalgar Square, Somerset House, Tower of London, Jubilee Gardens,
Battersea Park, Greenwich Old Royal Naval College
www.serious.org.uk/BT-River-of-Music
City of Birmingham Symphony Orchestra and
James MacMillan
スコットランド出身の敬虔なカトリック教徒であり、当代随一の宗教作曲家として知られるジェームズ・マクミランが、英中部コベントリーにそびえるコベントリー大聖堂の依頼により、同大聖堂の再建50周年を祝うミサ曲を作曲。第二次大戦下の1940年、独空軍による空爆で破壊された大聖堂の復興を称える同曲が、バーミンガム市交響楽団や地元の学校に通う少年で構成された聖歌隊らにより、世界初演される。
6月23日(土)19:30
詳細未定
Coventry Cathedral
Priory Street Coventry CV1 5AB
Tel: 024 7652 1200
www.coventrycathedral.org.uk
Big and Small (Gross und Klein)
現代ドイツを代表する劇作家、ボート・シュトラウスの戯曲を、「エリザベス」「バベル」などで知られるオーストラリア出身の実力派女優、ケイト・ブランシェット主演で舞台化する注目作。夫と別れ、家族とも疎遠になった孤独な女性ロッテが、人とのコミュニケーションを渇望しながらも、自分の居場所を見つけることができずにいる姿を、英作家ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」にも似たシュールな世界観で描く。
4月13日(金)〜29日(日)
時間の詳細はサイトを参照
料金: £16〜65
Barbican Theatre
Silk Street London EC2Y 8DS
Tel: 020 7638 8891
www.barbican.org.uk
David Hockney RA : A Bigger Picture
今年、英メリット勲章を受勲した画家、デービッド・ホックニーのエキシビション。デビュー当時のポップな色調はそのままに、以前から愛していたというヨークシャー東部の風景を、巨大キャンバスに描いた連作。まるで毒を含んでいるかの様な鮮やかな色彩は、老いてなお気骨と茶目っ気を持つホックニーならではのもの。会場ではホックニーがiPadを使って制作したドローイングや、作品ができあがっていく過程を映したフィルムなども同時上映される。
1月21日(土)〜4月9日(月) 10:00-18:00(金は22:00まで)
料金: £9〜14
Royal Academy of Arts
Burlington House London W1J 0BD
Tel: 0844 209 0051
www.royalacademy.org.uk
Einstein on the Beach
米国ミニマル・ミュージックの元祖、フィリップ・グラスと演出家のロバート・ウィルソンが1976年に制作したオペラ「浜辺のアインシュタイン」のUKプレミア。禁欲的で複雑、反復的な4時間半にわたる作品で、上演当時は舞台芸術の観念を変えた大傑作として迎え入れられた。既存の演劇は観客に考える時間を与えない、と批判したグラスが、観客に様々な課題を突き付けた実験作と言えるだろう。振り付けは米前衛振付家のルシンダ・チャイルズが担当する。
5月4日(金)〜13日(日)
時間の詳細はサイトを参照
料金: £35〜125
Barbican Theatre
Silk Street London EC2Y 8DS
Tel: 020 7638 8891
www.barbican.org.uk



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ウィリアム王子と結婚する前のキャサリン妃が頻繁に出没したと言われる、高級ショッピング街のスローン・スクエアに位置する高級食材店。近隣地区には無償で配達を行っているので、界隈のマダムたちの台所として大活躍している。店内に併設されたデリでは、ステーキ&キドニー・パイやシェパーズ・パイといった英国の代表的な惣菜を用意。「英国の料理はまずい」との固定観念に縛られた日本人観光客に紹介するには、打ってつけの場所かも。さらに毎週土曜日には、同店前でフード・マーケットが開かれる。グロスター・ロード地区にも支店あり。
2-5 Duke of York Square, Sloane Square, 
青い看板と清潔感溢れる内装が特徴的なイタリア食材チェーン店。店名は、シェフのアントニオ・カルッチオ氏の名前から取られたもの。自然食品ブランドの運営を自ら手掛けるなど、食材に対しては強いこだわりを持つことで知られるチャールズ皇太子のお墨付きだけあって、オリーブ・オイル、パスタ、ハーブ、そして食パンなど、イタリア本場から運ばれてきた健康的な食材がたくさん。併設されたレストランで食事することもできる。上記のコベント・ガーデン店のほかに、高級店が集うボンド・ストリート駅近くなど英国各地に支店あり。
Garrick Street, Covent Garden, London WC2E 9BH
英国に帰化したフランス人チョコレート職人の息子が開業した、100年以上の歴史を持つ高級チョコレート店。最高級のココアを使用した商品は今でもすべて手作りで、その完璧主義を貫き通すために、チョコレート販売に関わる全作業を同店スタッフが手掛ける。顧客リストには、お墨付きを与えたエリザベス女王だけではなく、彼女の母である故クイーン・マザーや、故ダイアナ元妃も名を連ねていたとか。上記の店舗に加えて、ハロッズやロンドン三越などのデパート、またはウェイトローズなどのスーパーでも同社製品を販売している。
14 Princes Arcade, Piccadilly, London SW1 6DS 
ロンドン市内でチーズ販売の屋台を構えていた商人が、店名となったハリー・パクストン氏とチャールズ・ホイットフィールド氏の2人と共同して1797年に創業。1850年にヴィクトリア女王よりロイヤル・ウォラントを授かって以来、エドワード7世、ジョージ5世からエリザベス女王、チャールズ皇太子などに至るまで、歴代の王家メンバーに愛されている。ウィンストン・チャーチル元首相は、「紳士たる者は同店でチーズを買う」という言葉を残したとの逸話も。イングランド中部ストラトフォード・アポン・エイボンや同西部バースにも支店あり。
93 Jermyn Street, London SW1Y 6JE
魚屋としては唯一、2個以上のロイヤル・ウォラントを保持するジェームズ・ナイト・オブ・メイフェア。店名となったジェームズ・アーサー・ナイト氏が100年以上前にこの魚屋を創業し、その後、ホテルへの卸売り業者として事業を著しく成長させたという。店内に並べられた商品の8割は、英国内またはアイルランドから取り寄せたもの。どの魚も新鮮なので、刺身にするのに適しているという点も日本人には大変うれしい。やはり王室御用達として有名なロンドンのデパート、セルフリッジ内に店舗を構えている。
Selfridges Food Hall, 400 Oxford Street, London W1A 1AB
ロウソクの販売店として始まり、今や良質の紅茶を販売するデパートの老舗として広く知られるフォートナム&メイソン。18世紀前半を生きたアン女王の宮殿でロウソクの取り換えを行っていたウィリアム・フォートナム氏と、彼が住んでいた家の家主のヒュー・メイソン氏が1707年に創業した。クリミア戦争時には、ヴィクトリア女王が野戦病院へ同社の食料品を送らせたとの逸話まで残っている。日本人観光客のお土産として人気の紅茶に加えて、英国人が夏の晴れた日に持参するハンパー(ピクニック・セット)の販売店として愛されている。
181 Piccadilly, London W1A 1ER
300年以上にわたり、同じ敷地内にずっと同じ店舗を構えているという、まさに英国人好みの最古参のワインとスピリッツ商。食料雑貨店として始まった1698年の創業当時は、商品の計量のために店内に設置されていた大型の量りで、顧客の体重測定を行うなどのサービスを提供し、話題を集めていたという。19世紀前半から20世紀前半に英国を統治したエドワード7世の時代に王室御用達に指定された。加えて、ナポレオン3世や名優ローレンス・オリヴィエなどそうそうたる面々が同店を贔 屓にしたと伝えられている。日本にも支店あり。
3 St. James’s Street, London SW1 1EG
自然派食品販売の草分けとして知られる、オーガニック食品販売店。英国で少しずつ自然派食品に対する意識が芽生え出した1970年代に、トルコ、インドや中国といった国々から食品を買い付け、英国に輸入するというビジネス・モデルを築き上げたという。ドライ・フルーツ、ナッツ、豆類などの種類が豊富。また昨今、英国を含む欧州各地で健康食として広く認知されている日本食の普及にも取り組んでいて、「Sanchi」というブランドの名の下でインスタント味噌汁、ラーメン、醤油などを販売。注文はオンラインで受け付けている。













イングランドでは古くから各地で女子サッカーの試合が行われていたが、「女性の健康を損なう」ことなどを理由に、同サッカー協会が1921年に女子チームに対してのグラウンドの貸し出しを禁止。71年にこの禁止令が破棄され、96年のアトランタ五輪より五輪正式種目となった。W杯などではイングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズとして各国が出場を果たす一方で、これまで英国代表チームとしての五輪参加は実現していない。ロンドン五輪において、女子サッカーはその歴史上初めての英国統一チームを形成することになる。


東日本大震災という、未曽有の災禍が発生した2011年。英国という遠く離れた異国の地から、母国が復興を遂げていく過程を見守るという特異な立場に置かれた在英邦人たちは、それぞれ新しい年をどのように過ごしていくのか。林景一駐英国特命全権大使に、昨年を振り返るとともに、2012年の展望を語っていただいた。




4. B スティーブン・ホーキング
3. A エリザベス1世






リヨンは食材に恵まれてはいるものの、庶民の料理は内臓類や淡水魚がベースとなっている。ブションと呼ばれるリヨンの大衆食堂で出てくる代表的な郷土料理は、牛の胃にパン粉を付け焼いた「タブリエ・ド・サプール」、豚の血と脂身の腸詰め「ブーダン・ノワール」、豚などの臓物を詰めたソーセージ「アンドゥイエット」、カワカマスをすりつぶし、卵やパン粉を混ぜて蒸した「クネル」、鳥レバーのムース「ガトー・ド・フォワ・ド・ヴォライユ」、フロマージュ・ブランに調味料を加えた「セルヴェル・ド・カニュ」など。決して高級な料理ではない。
リヨンに「トック・ブランシュ・リヨネーズ(Toques Blanches Lyonnaises)」というシェフの協会があります。私は入会していませんが、ポール・ボキューズを始めとする偉大なシェフが協会を盛り上げてきて、現在はクリストファー・マルガンが3代目の会長です。フランス国内でも最大級のシェフの協会でしょう。私はリヨンでレストランを始めて2年半経ちますが、協会の方々も食事に来てくれ、色々な人を紹介して下さいます。
昔からリヨンは美食の町と言われていますが、高級レストランの数は減少しています。ポール・ボキューズが、なぜ複数のビストロを出したか。レオン・ド・リヨンが、なぜ2つ星をやめてブラッスリーに走ったのか。昔のブルジョワの人たちと今の人とでは、楽しみ方が違ってきているのです。ガストロノミーを楽しむ人がいなくなってきているわけですよ。昔に比べて娯楽に使う金は増えたと思いますが、使う先は車、住居、家具など。それにみんなで食事に行く機会も減っていると思います。昔は週末に家族で食事を取るという習慣がありましたが、今はそれも少なくなってきている。肉屋も大きな固まりの肉を買う人が減ったと言っています。
寒く、暗く、どんよりとした日々が続く英国の冬。
クリスマス・マーケットの本場であるドイツ西部フランクフルトに拠点を置く業者たちが開く市。英国では滅多にお目にかかれないボリュームたっぷりのソーセージに、ドイツ産ビールやグリュー・ワインを合わせるというのが風流な楽しみ。
古くは市場として賑わっていたという大聖堂前広場には、トナカイやソリ道具、大道芸人からフェイス・ペインティングまでがそろっていて、家族で楽しむには最適の場所。冬空の下で行われる提灯行列も必見。
クリスマス・マーケットを街の名物とするイングランド中部の街、ヨーク。最大規模の聖ニコラス祭に続いて開かれるマーケットがこれ。石畳の敷かれた狭い小道が入り組んだこの街には、クリスマス・マーケットの雰囲気がよく似合う。
ドイツ、フランスさらにはそのほかの世界各地の名産品を集めたマーケットが、市内8カ所で開催されるという、まさにクリスマス・マーケットづくしの催し。工業都市マンチェスターに温かみを添える、木組みの小屋が街に彩りを与えている。
ドイツにある姉妹都市ノイシュタットを視察した地元議員の発案によって始められた、たった11店舗のみのマーケットが、現在では240店舗にまで拡大。そんな逸話そのものがおとぎ話のような魅力を持つクリスマス・マーケットだ。
長さ約1キロの距離に193店舗がひしめくという大規模なクリスマス・マーケット。さらにその奥には、地元の職人たちが精魂込めて作り上げたという手工芸品を集めた市場が隣接している。木〜日はバンドによる生演奏も行われる。
1世紀半ばから建設されたというカーディフ城前ほか、市内中心部の数カ所で開かれるマーケット。また市庁舎前にアイススケート場や子供たちが大好きな乗り物が用意された遊園地施設「ウインターランド」は、1月2日まで開催。
英語の「お風呂」の語源となったと言われるローマ浴場跡を持つバース。時間が許せば1泊して、マーケット巡りに加えて、同地のもう一つの観光名所であるスパ施設でもゆったりすれば、文字通り身体の芯から温まることができるはず。
街の中心に立つオックスフォード城の前で開催される。英国を代表する聖歌隊を持つオックスフォード大学を内包するこの街は、クリスマスとなると独特の静謐さを醸し出すようになる。クリスマス・マーケットでは、地元の聖歌隊が合唱を披露。
ご存知ハイド・パークが、巨大な冬のエンターテイメント施設に様変わりする。園内に観覧車やアイススケート・リンクが出現。休憩所で、生演奏に合わせてワイン片手に踊る来場者たちの姿を目にすれば、幸せな気持ちになること請け合い。
歴史的建造物に囲まれた街、ウィンチェスター。この街のランドマークとなっているウィンチェスター大聖堂の前で、今年も毎年恒例のクリスマス・マーケットが開かれる。ライトアップされた大聖堂前の広場の雰囲気は格別。
アルペン小屋に、雪景色をイメージした飾り付け。ドイツ山間部のクリスマスを再現した風景の中に、炭火で焼いたソーセージ、巨大なステーキからナッツまで本格的な食の屋台が並ぶ。また、教会の楽隊も演奏で冬の夜を盛り上げる。
英国の伝統文化の一つ、狩猟。その対象はカモやキジ、ヤマシギといった鳥類から、ウサギ、シカなど獣類まで幅広い。そうして捕れた肉を使った料理を、英国では「ゲーム料理」と呼ぶのをご存じだろうか。希少価値が高くそれなりに値も張るが、独特の風味に魅せられたファンたちが、毎年、市場に出回る季節を心待ちにしている。冬に備えて脂肪を蓄える野生の鳥獣は、秋が食べごろ。今しか頂けない貴重な一品を、いざ、食しに。















ヨーロッパの温泉浴場の起源はローマ帝国時代。初代ローマ皇帝アウグストゥスが民衆のために対話や講義の場としての円形の浴場、さらにスポーツ・ジムや商店を備えた施設を作ったことにさかのぼる。後に、豪華絢爛な外観を持つ浴場がカラカラ帝やディオクレティアヌス帝などによって建設され、帝国領各地に広まった。
サウナの発祥地はフィンランド。1000年以上も前から存在する同地のサウナは、体を洗ったり、汗を流して体の毒素を外へ出すといった役割だけでなく、ビール造りや食肉・魚の燻製、洗濯など、様々な用途を持つ、人々の日常生活に密着した慣習として代々伝承されてきた。






