古くは紀元前から、インドやギリシャで始まっていたという菜食主義。
実は英国は、菜食文化がようやく世界に広がり始めた近代に、
他の欧州諸国に先駆けてその文化を開花させたベジタリアン先進国だ。
そんな華々しい歴史を持つ英国では、通常のレストラン顔負けの、趣向を凝らしたベジタリアン・レストランがあちらこちらに点在。
色鮮やかで瑞々しい野菜に彩られたレストランで、おいしく楽しく体の中からキレイになろう!
言わずと知れたベジタリアン・レストラン
The Gate

Soup of the Day £5
Cous-Cous Crusted Aubegine £13.75
手招くような色とりどりの花や緑に囲まれた、ぽっかりと開く小さな門。そこをくぐれば、今やロンドンで最も成功したベジタリアン・レストランとも言われる「ザ・ゲート」が現れる。祖父母がベジタリアンだったという兄弟が、インド・イラク系ユダヤ人の家庭の味を紹介しようと、21年前にオープンした。高い天井と大きな窓のおかげで屋外のように明るい店内を満たすのは、人々の笑い声と、キッチンから届くエキゾチックで芳醇な香りだ。旬の食材のうまみを引き出すのは、チリやコリアンダーを始めとする各種のスパイス。幾重にも重なるフレイバーがコクを生み、ベジタリアン料理とは思えないほど奥行きのある味わいを醸している。野菜の本来の甘みと、「食べる」という満足感を十分に得られる「本日のスープ」もお勧めの一品。絵画を描くように盛り付けられたプレートは、どれも自然の色合いが美しく、見るだけでも元気を与えてくれる。
| 住所 | 51 Queen Caroline Street W6 9QL | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7833 0401 | |
| オープン | 月〜土 12:00-14:30、18:00-22:30 日休 | |
| アクセス | Hammersmith駅より徒歩10分 | |
| WEB | http://thegaterestaurants.com | |
取材: Mariko Inoue
ミシュランの舌を唸らせたアイデア満載の高級レストラン
Vanilla Black

Yukon Gold Potato Cakes and Smoked Olive Oil Mayonnaise,
Warm Celery Panna Cotta and Blue Wensleydale Profiteroles
2 Courses £18.50(ランチのみ)
英中部ヨークで3年間店を構え、2008年に満を持してロンドンに進出した「バニラ・ブラック」は、ミシュランのお墨付き。ヘッド・シェフのアンドリューは元大学教授、パートナーでフロント係のドナは元看護師という異例の経歴の持ち主だ。彼らがベジタリアンになろうと決めたとき、「上質で高級なベジタリアン・レストランが少ない。だったら自分たちで、ハイ・クオリティーなレストランを作ればいいのではないか」と思い立ったそう。中にセロリ・ピューレが含まれ、上にはカリカリに焼かれたセロリが散りばめられた温かいセロリのパンナコッタや、スモークされたオリーブ・オイル風味のマヨネーズと抜群のハーモニーを奏でるポテト・ケーキ。そんな目新しいメニューはすべて、アンドリュー渾身のアイデアから生み出される。おいしい料理、そしてモダンなアールデコ調の美しいインテリアに、大勢の支持を獲得中。
| 住所 | 17-18 Tooks Court EC4A 1LB | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7242 2622 | |
| オープン | 月〜金 12:00-14:30、18:00-22:00 土 18:00-22:00 日・祝休 |
|
| アクセス | Chancery Lane駅より徒歩3分 | |
| WEB | www.vanillablack.co.uk | |
取材: Hitomi Ono
ビュッフェで楽しむベジタブル料理
tibits

1 Plate 354g £7.80
市内の中心を貫くリージェント・ストリートを一本奥へ入ったヘドン・ストリートは、コンセプチュアルな飲食店がひしめくエリア。中でも特に活気あふれるこちらは、スイスに本店を構えるビュッフェ・スタイルのレストランだ。上品な明るさのある店内に入るとまず目を奪われるのは、35種類に及ぶ惣菜やデザートの数々。色とりどりに輝く宝石のように並んだ光景は圧巻だ。太陽の恵みを存分に生かしたレシピは、欧州のベジタリアン・レストランの草分けと言われる、ドイツの「ヒルトル」のレシピに基づくもの。折り紙付きのその味を、「tidbit(一口のおいしい食べ物)」から取った店名通り、それぞれ少しずつ楽しみたい。白いお皿に丁寧に彩りを加え、自分だけの一皿を完成させよう。重さによって値段が決まるシステムで、ケータリングやテイクアウェーもできる。店内には子供が遊べる空間も設けられており、心遣いの深さにも感服の一店だ。
| 住所 | 12-14 Heddon Street W1B 4DA | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7758 4110 | |
| オープン | 月〜土 9:00-0:00 日 11:30-22:30 | |
| アクセス | Piccadilly Circus駅から徒歩5分 | |
| WEB | www.tibits.co.uk | |
取材: Mariko Inoue
長い歴史にも納得!良品質で安全な食事は地元民御用達
Manna Cuisine

Basil & Cashew Cheese Croquettes £8
Roasted Garlic, Yellow Courgette & Cherry Tomato Tart £8
Summer Rolls £8
Meze(スターターとサラダから3品選択)£20
今年43周年を迎える「マンナ」は、ロンドンで最も古い歴史を持つベジタリアン・レストランの一つ。長い間、ロンドンのベジタリアン業界を先導してこられたのは、最高品質の安全な食事を探求し、顧客との対話を何より大事にしてきたからだ。閑静な住宅街に隣接しながらも、お洒落で個性的なショップが並ぶリージェンツ・パーク・ロードを一本入ったところにあり、地元民御用達のハイ・センスなレストランとなっている。オーナーのロジャーさんのお勧めは「バジルとカシュー・チーズ・コロッケ」。とろとろのチーズ・クリームにバジルでさわやかさをプラスしたクリーミーな一品だ。甘辛の唐辛子ソースとピーナッツ・バターの2つのソースが、食欲を増進させる生春巻きは食感も抜群。ドリンクは有機ワインやフェアトレードのものを用意、エコロジーへの配慮もぬかりない。夜は常連客が押し寄せすぐ満席になるので、予約したほうが無難かも。
| 住所 | 4 Erskine Road NW3 3AJ | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7722 8028 | |
| オープン | 火〜金 18:30-22:30 土・日 12:00-15:00、18:30-22:30 月休 |
|
| アクセス | Chalk Farm駅より徒歩5分 | |
| WEB | www.mannav.com | |
取材: Hitomi Ono
お待ちかねのイタリアン
Amico Bio

Gnocchi di Patate Pomodoro e Basilico £7
Piadina Integrale di Seitan £8
閑静なエリアで、ヘルシーなオーガニック・イタリアンを。歴史ある聖バーソロミュー教会の目の前に昨年の春オープンしたのは、ロンドン初のベジタリアン&ビーガン専門のイタリアン・レストランだ。まだ木の香りさえ残る店内は、クラシカルな西欧家庭風の造りとなっており、教会から神聖な空気が流れ込むように落ち着いた空間だ。店内随所に、経営者であるアミコさん一家の家族写真が飾られており、まるで親戚の家に招待されたような、親密でほっこりとした気持ちにさせてくれる。イタリア、そして日本でも働いた経験を持つというシェフのパスクワレさんは、もちろん自身もベジタリアン。料理への深い造詣を生かしながら、イタリアンにおけるベジタリアン・レシピの可能性を探求し続けている。自家農場で栽培したというオーガニック野菜をたっぷり使った日替わりメニューは、肉や魚を使ったものに引けをとらないほど、食べ応えも十分だ。
*このお店は閉店しました
| 住所 | 44 Cloth Fair EC1A 7JQ | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7600 7778 | |
| オープン | 月〜金 12:00-22:30 土 17:00-22:30 日・祝休 | |
| アクセス | Barbican駅から徒歩5分 | |
| WEB | www.amicobio.co.uk | |
取材: Mariko Inoue
教会の中でご堪能あれ
Cafe Below

Lentil, Roast Garlic & Lime Soup £5.50
Twice-baked Thyme & Cashel Blue Souffle with Apple & Roast Hazelnut Salad £6
Veggie Plate £7
1989年に聖メアリー・ル・ボウ教会の地下の一角を改装し、オープン。教会の中というだけあって厳かな雰囲気を醸し出してはいるものの、フレンドリーな店員や目の前の厨房で威勢良く調理が行われる様が、温もりに満ちた空間を作り上げている。シンプルながら野菜の持ち味を最大限に生かした、栄養たっぷりの料理が自慢。フリー・レンジの卵、オーガニックのオート麦や地元の旬の食材は、選びに選んだ信頼のおける生産者から届けられている。ほとんどのメニューは日替わりだが、「ベジプレート」と「スパニッシュ・プレート」は毎日食べられるそう。自家製パンはモチモチとした弾力があり、フムスは素材の味が凝縮された味わい深い一品。オープン・テラスもあるので、晴れた日にはぜひ利用してみて。パーティーが開けるスペースでは、音楽や花のディスプレーなど特別なリクエストにも応えてくれるそう。ベジタリアン以外の料理も扱っている。
| 住所 | St Mary-le-Bow Church, Cheapside EC2V 6AU | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7329 0789 | |
| オープン | 月〜金 7:30-21:00(ラスト・オーダー) 土・日・祝休 | |
| アクセス | St Paul's/Bank駅から徒歩5分 | |
| WEB | www.cafebelow.co.uk | |
取材: Hitomi Ono
ロー・フードで、内側から美しい身体に
Saf Kensington

Lasagna Terine £14.65
建物全体に、良質な食の香りが漂う食料品店「ホール・フーズ・マーケット」ケンジントン店。その2階に展開するフード・コートの顔となるのが、「ロー・フード」に積極的に取り組むこちらのレストラン&バーだ。ロー・フードとは、加熱温を48度以下に抑え、生きた酵素を壊さずに取る食事法のこと。自然な味わいを楽しめるといい、内側から美しい体づくりができるのだとか。各プレートにアイコンのようにあしらわれる、見た目にもかわいい天日干しトマトは、生や加熱した状態よりも甘みを感じさせる。ドライ・フルーツのようでも、チップスのようでもある独特の食感は、誰の舌にも鮮烈に焼き付くはず。せわしく感じてしまいがちなフード・コートだが、ナチュラル・テイストのインテリアと優しい日の光が、ゆったりと落ち着かせてくれる。食事の後は、オーガニック・フードをたっぷりと買って家に帰ろう。ショーディッチ店も要チェック。
*このお店は閉店しました
| 住所 | The Barkers Building, Whole Foods Market 63 Kensington High Street W8 5SE |
|
|---|---|---|
| TEL | 020 7368 4555 | |
| オープン | 月〜土 11:00-22:30 日 11:00-18:30 | |
| アクセス | High Street Kensington駅から徒歩5分 | |
| WEB | www.safrestaurant.co.uk | |
取材: Mariko Inoue
気軽に立ち寄れるアットホームでリーズナブルなカフェ
Food for Thought

MAIN (Black Bean Mole) & Mixed Salad £8
Summer Fruit Scrunch £4
人気ショップやカフェが立ち並ぶニール・ストリートにある「フード・フォー・ソート」。1階と地下のテーブル席は決して広くなく、こぢんまりとしているが、キッチンから立ち上る香りや白を基調にしたインテリアが、居心地の良いアットホームな空間を生み出している。毎朝マーケットに行って食材を調達してくるため、メニューは日替わり。「冷凍食品や電子レンジに頼らず、新鮮な食材を使った料理をリーズナブルに提供する」という徹底したこだわりが光っている。ヨーロピアンだけでなく、オリエンタルやアフリカンといったメニューもそろえたバラエティーに富んだラインナップに目移りしそうだ。お勧めはメイン & ミックス・サラダのセットだが、ボリュームたっぷりのサラダは単品でオーダーしても大満足しそう。季節の果実を使ったデザートも人気商品。毎日変わるメニューを楽しみに、ビジネスマンや若者が足繁く通うレストランとなっている。
*このお店は閉店しました
| 住所 | 31 Neal Street WC2H 9PR | |
|---|---|---|
| TEL | 020 7836 9072 | |
| オープン | 月〜土 12:00-20:30 日・祝 12:00-17:30 | |
| アクセス | Covent Garden駅より徒歩3分 | |
| WEB | http://foodforthought-london.co.uk | |
取材: Hitomi Ono
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税、埋め立て税などに関する権限をスコットランド議会に委譲し、財源調達に関するスコットランドの権限を拡大することを提案しているんだ。法案は、今年6月に下院で可決された後、上院に提出されていて、国会の夏休み明けの秋には成立する見込みだよ。さっきも説明したけど、中央政府はスコットランド独立に反対だから、スコットランドには、独立する代わりに、より多くの権限を持つことで我慢してもらい、英国にとどまって欲しいと思っているんだ。この法案は、今のスコットランド情勢の大事なポイントだから、独立に関する問題と合わせて、頭に入れておいてね。
















Dieppe 
Honfleur 
Etretat 
Le Havre 
Deauville / Trouville 

Houlgate 
Fécamp 
Cabourg 
Mont St-Michel 
地方観光局




ニューズ社によるBスカイBの買収計画案に否定的と言われている。今年1月には、覆面記者に対して「マードックに宣戦布告する」と発言。この発言が問題となり、現在では同案に関する政府の対応に関与することが禁じられている。
ニューズ社によるBスカイBの買収計画の是非を判断する立場にある。今年3月には、メディア・通信業界の監督機関より提出されていた「(日本の公正取引委員会に相当する)競争委員会に付託すべき」との勧告に従わずに、同案を承認する考えを表明していた。
NOTW紙の元編集長であるコールソン氏を、周囲の猛反対を押し切って首相報道官として雇用。またケーブル・ビジネス相による問題発言の直後に、マードック氏の息子であるジェームズ・マードック氏と食事をともにしていたことが判明している。

ルパート・マードック
英国最大かつ最古の民放テレビ局。人気オーディション番組「The X Factor」やクイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」、「UEFAチャンピオンズ・リーグ」のサッカー中継などの人気コンテンツを持つ。BスカイBが7.5%の株式を保有。
正式名称を「ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング」とする衛星放送局。英国最大の同サービス加入者1000万人を誇る。ニューズ社が現在39%の株式を保有し、残る61%を取得して完全子会社化することを要望している。
1785年に創刊という長い歴史を持つ英国の日刊高級紙。保守党支持を明確に打ち出す。戦争報道のために外国特派員を送った世界初の新聞社と言われている。また日本生まれの数字パズル「Sudoku」を英国に広めたのも同紙。2010年からはオンライン版の有料化に踏み切るなど、長い伝統を持ちながらも、常に先手を打って英国の新聞業界を牽引する存在となっている。海外の読者も多い。
「タイムズ」紙の姉妹紙となる日曜紙。同紙と同様に保守的な論調を打ち出す。発行部数は、「オブザーバー」紙などのライバル3紙の総計とほぼ同じとなる約130万部。7月11日には、ブラウン前首相の個人情報を不正に入手していたとの疑惑が報じられた。質の高い調査報道や、英国の高所得者番付に相当する別冊「Rich List」などが高い人気を集める。1981年にマードック氏が買収した。
日刊紙としては英国内最大の280万部の発行部数を誇る大衆紙。芸能人のゴシップから硬派な政治ネタまであらゆる内容のスクープを得意とする。3面には「ページ・スリー・ガール」との称号を持つ女性のヌードを掲載。1963年に創刊。マードック氏によって69年に買収された。現在は月から土まで毎日発行の日刊紙だが、NOTW紙に代わり、日曜版が創刊されるとの憶測が流れている。
度続く不祥事を受けて、7月10日発刊号を持って廃刊に追い込まれた日曜紙。過去に、サッカーの元イングランド代表主将デービッド・ベッカムの不倫現場の写真や、イラク市民を英兵が虐待するビデオ映像を公開するなどのスクープを出している。英国内の著名人及び一般市民を含む数千人の電話を盗聴していたとの実態が少しずつ明るみになってきた。1843年創刊。マードック氏によって1969年に買収された。

サッカー選手。マンチェスター・ユナイテッド所属。自身の不倫疑惑に関して、報道を差し止め、さらに差し止めが出された事実を公表することも禁じる「超差し止め」を請求して話題に。盗聴の被害に遭ったとして、NOTW紙を相手取って訴訟を起こしている。
ボリス・ジョンソン
シエナ・ミラー
クリス・タラント
ジュード・ロウ
へザー・ミルズ
ウィリアム王子
NOTW紙による盗聴の被害者の一人であり、同疑惑の真相解明を訴える急先鋒。2006年には、秘書との不倫関係が報じられている。
ヘンリー王子


アンドレアさんにインタビュー
British Fine Foods



英国の日本語学習者たちが選んだお気に入りの日本食ナンバー1は、やっぱりお寿司。酢飯と魚介類を組み合わせたこの日本の伝統的な料理は、いまや世界各国にある大手スーパーマーケットのお惣菜コーナーでも見かけるようになった。押し寿司、ちらし寿司、稲荷寿司といった様々な種類がある中で、回答者の間では江戸前握り寿司が一番人気のよう。英国では、英国人起業家のサイモン・ウッドロフが回転寿司チェーン「YO! Sushi」を始めて成功を収めている。



東を代表する日本食が寿司ならば、西の横綱はお好み焼き。ということで、関西地方及び広島で根強い人気を持つ大衆料理、お好み焼きが第2位にランク・イン。生魚を食べることに抵抗を持つ英国人たちにとって、バーベキューのごとく、鉄板を使って焼き上げるパンケーキに似たお好み焼きには、よりなじみを感じやすいのかもしれない。ちなみに、今回のアンケートでお好み焼きに1票を投じた人の中には、関西地方への滞在経験者が複数名いた。



寿司のように米と一緒に握ったり巻いたりするのではなく、新鮮な魚を生で醤油やワサビに付けて食べる刺身の人気も高い。食感が生々しく、食中毒の恐れがある「Raw Fish(生魚)」であるとして、つい最近までの欧米諸国では刺身料理を敬遠する向きがあった。しかし、健康的なイメージに溢れた魚介類の本来の味を堪能できる調理法として、近年、人気は急上昇。寿司と同様、英国にある多くの日本食レストランで刺身メニューが用意されている。


3位に入ったのは天ぷら。野菜や魚介類など幅広い材料を扱えることへの評価が高い様子。ロンドン市内で開催される日本関連イベントでの立食パーティーなどに頻繁に登場するなどして、英国人の間でも既におなじみのメニューとなっている。ご飯、うどん、そばといった様々な主食とセットで提供されたり、天つゆのほかにもソースや塩といった世界各国で簡単に入手できる調味料との相性の良さから、英国でも大衆料理として認知されつつあるよう。

中国の麺料理に起源を持つと言われるラーメンは、今や日本食としても知られるようになった。醤油、塩、味噌、豚骨といったスープの味付け、チャーシュー、ワンタン、メンマ、海苔といった具、さらには札幌、喜多方、博多といった地域の特色を出したものまで、そのバラエティーの豊かさが様々な好みに応えることができるという点に強みがある。また熱湯をかけるだけで手軽に調理できてしまうインスタント食品として活用している人も。



焼き鳥こそ、最も日本の風流を感じさせる食べ物なのかもしれない。お祭りの屋台で出されるおやつや、サラリーマンが仕事帰りに立ち寄る居酒屋のメニューとして語る回答者が多かった。串刺しにされているので、一口ずつ味わうことができるというのも醍醐味なのだろう。もも肉や胸肉、手羽先、肝臓といった異なる部位に加えて、ひき肉を団子状にしたつくね、ネギと肉を交互に刺したねぎまなどのメニューを熟知した人は、確かに日本通に見える。
第4位のラーメンに続いて、小麦粉を原料とする日本の麺料理であるうどんは、6位にランク・インした。油揚げを入れるきつねうどん、天かすを散りばめたたぬきうどん、生卵を落とした月見うどんにカレーうどんなど、回答者たちは各種類に精通している様子。ちなみにラーメン、うどんと並んで日本の代表的な麺料理であるそばは、ランク外に留まった。そばよりも、歯ごたえがよりしっかりしているうどんの方が好みという声あり。



英国が、かつて植民地であったインドから輸入し、脚気防止に適した栄養食として英国海軍が改良した後、ついには日本の海軍へと伝わったと言われるカレーライス。その歴史を受け継いでとのことなのか、現在でも日本の海上自衛隊は週に1回はカレーを食するという。つまり、カレーライスは日本が英国から受け継いだ大切な食文化と言うわけ。日本では「洋食」と呼ばれるのに、英国では「日本食」と認知されているというのは何とも皮肉。

5位にランク・インした焼き鳥と同じく、日本語学習者たちにとっては、タコ焼きは日本の情景を想起させる食べ物のようだ。とりわけ、関西地方の商店やお祭りの屋台のイメージが強いよう。回答者の中には、タコ焼きの魅力を関西弁で語る人もいた。大勢で、一口サイズに分けあって一緒に食べることのできるおやつとして老若男女に愛されているのは英国でも一緒。日本人宅での日本食パーティーや日本関連イベントに出店する屋台で見掛けるおなじみのメニュー。
本家本元の中国では、紀元前から作られていたとの記録も残っているというほどの長い歴史を持つ餃子。日本では戦後になってから庶民の食卓でも出されるようになったのだが、既に立派な日本食となっている。皮で具を包む作業が分業しやすいことから、日本食パーティーを開く際などには、作る過程をも一緒に楽しむことができるというのも人気の理由。食べておいしいだけではなく、作るのも楽しい、一石二鳥の料理として重宝されているようだ。
意外にも、味噌汁が7位にランク・インした。日本の食卓に欠かせない、最も代表的な副食とでも言うべき味噌汁だが、英国にある日本食レストランでお勧めメニューとして掲げられることは極めて稀。その味噌汁に4票が投じられるとは、日本の家庭料理もそれだけ英国の食文化に浸透してきたということなのかもしれない。味噌と出汁でできた汁の中に、野菜、魚、肉ととにかくどんな材料でも入れることができるので、家庭料理としては便利なメニューなのだろう。
主に醤油、砂糖、日本酒を混ぜて作ったたれを、ブリやサケといった魚や、鶏肉などに塗って焼く照り焼きは、確かに日本ならではの味である。食材に塗られたたれの糖分が独特のつやを出すので「照り焼き」と呼ばれるようになったとの所以も興味をそそるらしい。日本ではお米と相性の良いおかずとして知られるが、英国を含む西欧諸国で最も人気のある照り焼き料理は恐らくテリヤキ・バーガーだ。「Sushi」と同様、「Teriyaki」も既に英語の語彙の仲間入りを果たした。
カツ丼、味噌カツなどの回答を含むと、トンカツへは4票が投じられた。明治時代に英国から紹介されたカツレツに改良を加え、やがて日本食の仲間入りを果たしたと言われている。どうりで英国人の好みに合うわけだ。カツレツよりも肉を厚切りにし、そしてより粗めのパン粉を使った衣で揚げるなどの特徴がある。トンカツの呼称を「勝つ」とかけて、受験生が入試の直前に食べたりするなど、日本では縁起かつぎにも使われることを知っている回答者もいた。














